Libero come un gatto

ゆるゆると生き長らえたい、イタリアの猫のように。

素敵ビッチという思考

男性にとってエロはファンタジーの要素が大きいです。

10代でその意味が分からずとも、分別ある大人の男性になるに従い、ファンタジーとそうでない部分の切り替えと線引を心得るようになります。

そして意外とリアルな部分というのはファンタジーというスケープゴートにより表に出てこない事が多いのです。

ところが、女性はどうやら違うようだというのが私の考えです。

もちろんファンタジーの領域はあるにはあるのですが、どちらかと言えば現実的。

言い換えると生々しさが寄り添っているような。

それでいて妙にポジティブで、ポップな印象すら受けることもあります。

そう、秘めたると言うよりはオープンスタンスの方が現代的な女性なのではという価値観が徐々に刷り込まれて(もしくは刷り込ませようと)いっているような感すら受けます。

婦人公論別冊快楽白書然りananの夏の恒例sex特集然り。
さらに女性誌に目を通せば、隙あらば性に関する話題を放り込んでくるわけです。それも日常に。

例えば今月のグラマラスの表紙。
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左下にいますね。
「自分の欲望にもっと素直に やっぱりセックスって楽しい!」

なんでこんなにポップでポジティブでいられる訳?
エロ=ファンタジーを信条とする私としてはどうも疑問を抱かずにはいられない。

週刊SPAなんてこんなんよ?
n130618

「恥じらいエロス考現学!」
とか
「死ぬまでセックスブームを大検証!」

ほんとね。心底どうでもいいし、ファンタジーっていうか妄想の世界ね。

まあこれはおっさんが読む雑誌だけど、若い男性向けの雑誌にもエロ特集はなかなか出てこない。
メンズノンノとかに「自分の欲望にもっと素直に やっぱりセックスって楽しい!」ってあったらおかしいから。

すごく不思議なわけですよ。


そこでこのサイトですよ。
「アム」 http://am-our.com/

今私が最も注目する問題サイト。
もうね今月の特集すごいよ。パリとかじゃない。

6月は出会い特集「出会いがないのは、あなたのせい」

出会いのチャンスとかものにするとかじゃない。まずはお前。お前自身の見直しから始めるべき!っつってんの。
もはや出会い特集じゃなくて、今月は自己分析に充てますって感じ。

攻めてるね。

私なんか一生出せないような概念とか名言が随所にあるわけ。

「奥深き四十八手の世界。ただ繋がってるのはもったいない!」
四十八手すら貪欲に攻めてくる。男の雑誌でも昔見たことあるけど、それは言ってみれば彼女にいろいろさせようっていう魂胆なんだけど捉え方が違うもん。

もったいない!

MOTTAINAI!

そう来たかって。
さらに、「ただ繋がってる」っていう概念ね。斬新過ぎて言葉も出ない。

言える?そこの女子?
「ねえ、ただ繋がってるだけじゃもったいなくない?」って。言えれば貴女もアム系女子。


もうこのサイトはオールコートで攻めまくりなので、どこから突っ込もうかって感じなのですが、
例えばここ
キーワードは「準備」。まあ、セックスに対する準備の話ね。

名言続出だから気をつけて。

 柔軟性、血行、筋力は、健康的であるほど、セックスも楽しめるのは事実。
よりよいセックスを求めるなら、「日常生活は壮大な前戯」と意識して。

 そして感度を高めるためには、イメージトレーニングも大事。
(中略)セックス開始と同時に軽やかにスタートダッシュが切れます。


私の友人の素敵ビッチの中には、、、

今この瞬間すら壮大な前戯の一部なのかと、スタートダッシュってなんぞやと、そして素敵ビッチという全く新しい概念。

唐突に言われてもね。素敵ビッチに反応できない。


あと最後に引用するんだけど、もう自分でもなにやってるかよくわかってないからね。
オレはどこまで許されているのかって自問自答よ。

もっぱらエロ=ファンタジー路線でやってきた私ですけど生々しさに関しちゃド素人なわけで。引用したくても躊躇するようなこともあるんですよ
でもね。面白いの。なんとか笑いに昇華できた。リアルなまま受け取ること、ここに記すことは難しいけどファンタジーとしてなら出来るかもと思った。
というわけで最後に爆笑したところを引用してもう寝ます。

あると便利なのは、ウェットティッシュ。
シャワーが浴びれない時に自分のデリケートゾーンを洗浄したり、セックス後のペニスのティッシュのこびりつきをササッと拭き取ることもできます。
男性がティッシュのこびりつきに苦戦する姿は愛らしいですが、ちょっと間抜けなので、さりげなくウェットティッシュを差し出してあげて。




こびりついたティッシュの話を日常に持ち出すな!それに苦戦などしていない!
ん?持ちだしたのはオレか?

なにか狂ってると思います。

私はファンタジーで十分です。

天才・麻生久美子の「木こり=最強」理論

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麻生久美子様

拝啓

梅雨入りも間近に迫り、日に日に蒸し暑くなってきています昨今ですが如何過ごされているでしょうか?

この度は、貴女が表紙を飾られた格闘技専門雑誌「KAMINOGE」を拝読させて頂きました。

お姿は改めて私が言及するまでもなく、お変わりなくお美しいと思うのですが、何よりもまずそのTシャツに目が釘付けになりました。

それはグレート・ムタのTシャツですね。

麻生久美子×グレート・ムタ

流石です。そのセンスに感服いたします。

この世広しといえど、ここまでグレート・ムタを着こなすことの出来る人もなかなかいないでしょう。

ひょっとしたらピョン吉のようにグレート・ムタがTシャツ上で暴れだすんじゃないかと期待してしまうぐらいの活きの良さを感じます。


カルフォルニア湾産地直送グレート・ムタ


そしてその横の文字に目が行きます。

天才・麻生久美子の「木こり=最強」理論

私も数多くの雑誌を読んできましたが、ここまで手に取らずにはいられない雑誌を見かけたことは記憶にございません。

もしかしたら、表紙の貴女の写真だけでは、眺めるだけで済ませていたかもしれません。
それが「木こり=最強」理論とあっては読まずにはおられませんでした。


なるほど、木こり=麻生久美子=最強という構図だったのですね。

夫である伊賀大介さんの言う「こいつはやる時は人の腕でも折る女だ」と言葉。

つまりは普段はどちらかと言えばおっとりとした雰囲気な人が、一度その人の持つポテンシャルを発揮すると大きなことを成し遂げてしまう。

あいつはキレさせるとマジヤバい。

その例えとしての「木こり」。

いい言葉のチョイスだと感激しました。


あと、最近の趣味が「Googleで検索すること」っていうのが可愛すぎます。

なんていうかずるい。

あぁずるい。

存じ上げておりませんでしたが、小さい頃は大変苦労されていたそうですので、今がお幸せそうで何よりだと思います。

これからもがんばってください。

とりあえず私は久しぶりに「時効警察」を見ます。
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だからずるいって。

敬具

地に足ついた良い回答

地に足ついた良い回答を聞くのが好きです。

自分でもそういう答えを返したいと思っています。

素直に答えるのがもちろんいいのですが、

奇をてらってとか、他人の目を意識してとか、

こういう答えを返している自分とか、話の広がりを重視してとか、

「〜の中でどれ(誰)が好き?」という問いに対する回答は、いろんな思考を巡らしてしまう経験は皆様にもおありではないでしょうか?

その中でも、やはり地に足ついた回答に優るものはないなと思うのです。

別に嘘をつこうとかよく見られようとか思うわけじゃないのです。
ただ、好きなものが幾つかあった場合に中でどれを選ぶかは、難しいなと。

最近だと
「好きな建築家は?」

→「谷口吉生」

これはいい回答でしたね。ズドンと来ました。

変化球に頼らず自分の一番得意なストレートで勝負している感じで(私1人が勝手に)俄然盛り上がるってなもんですね。

対する私の答えは
→「スカルパとスティーブン・ホール」

なんかね。この地に足ついてない感じ。浮き足立っている感じ。

スローカーブとスライダーを織り交ぜて、みたいな。
なぜ2つ答えるかなあオレ。

いや、谷口吉生も好きよ?でも、こうスッと出てこない。

スカルパだってスティーブン・ホールだってそりゃめちゃくちゃいい。

んなことは重々承知した上で、「建築家としての良さ」ではなく、「回答としての良さ」ってのがあると思います。

投げられた球に、ガツンと打ち返すかどうか。
ピッチャーとバッター逆になったけどいいや。

伊東豊雄でもダメで、槇文彦は結構いい線行ってて、安藤忠雄も1周回ったあぁ〜って感じでOK。

谷口吉生の地に足ついた感はさすが。

共感しづらいのは承知の上、あくまで私の個人的妄想の話ね。
回答の性格を(なにかの)便宜上つけているだけです。


その他の例として
「好きな芸能人のタイプは}

→「バナナマンの設楽」

これも地に足ついてますよね。よいよい。

同席した別の人は

→「坂口憲二」

と言っていました。なにを考えとるんだ君は。

私はこの手の質問は結構苦手で未だ明確な解を持ちあわせていません。
なんなら

→「みんな違ってみんないい」

と金子みすゞを持ちだしそうな勢い。

過去にオフィシャルに好きと公言した事ある芸能人は
奥菜恵(中高)→伊東美咲(高校から大学初期)→加藤ローサ(大学初期から中期)なのですが、共通しているのは女優としてはいまいち過ぎてキレイなのにヒロインになれない、そして結婚に関して計算高いことですね。

というわけで私は過去の自分を反省して路線変更をしているのですが、まだ迷い中です。
迷う意味もないのですが。

ここ10年来の課題「"ちっちゃくて可愛い”とはなにか」についてもそろそろ自分自身にメスを入れて解を示さねばとは思っております。
ただ「皆様に」重々ご理解していただきたいことは「ちっちゃくて可愛い」は若かりし自分に吊るされた疑似餌であったということです。もう騙されないぞってなもんです。

なんの話でしたっけ。

そう、地に足ついた回答!
一つだけ自信を持って答えることの出来る問いがありました。

「一番好きな建築は」

→「パンテオン!」

これだ!地に足ついたっていうかむしろ埋まってるぐらいの安定感と重量感!
ベタを超えた王道!

だが、それまでの皆様の回答が、
「風の丘葬斎場!」「法隆寺宝物館!」「21世紀美術館!」で盛り上がってるところに

「パンテオン!!!」ってぶっ込んでいくのも勇気が入りますね。。。

いや、ここはスカルパ好きと言った手前スカルパ作品で貫くべきであろう

→「ブリオンヴェガ墓地!」

違う?じゃあ、ヘルシンキ現代美術館?

あぁー。難しい。

やっぱ「みんな違ってみんないい」ってことで。

掴もうぜ!入札ボール!

とある公共の入札案件というなのボールが社内から回ってきたわけです。

キャッチしろよと、入札いって取ってこいよと。

こっちとしては全然気付いてなくて、自覚もなくて

っていうかキャッチボールしてたっけ?

お前、朝から一緒だけどボール持ってたっけ?どこ?あ、胃袋・・・

ぐらいの勢いで、「レフト行ったぞー!」って声掛けられたんですけど、

もうね、振り返ったらボール目の前。すんごい近くにあって大きく見えるわけ。

こちとら河川敷の原っぱで四つ葉のクローバーを探してたっちゅうのに

振り返ったらボールが視野の80%を占めてるわけ。

走馬灯も急に回りだして、エンスト起こすよね。
いやむしろ、走馬灯は見えるけど、微動だにしないみたいな。
バッテリー上がった?

ボール投げた本人はというと視野の隅っこのほうで(がんばれゴエモンに出てきたボスのおたふくの攻略イメージ)、なんかやりきったみたいな顔で、

こっちがキャッチするのを今か今かと待ってるのね。

なんならもう帰ろうかなってな哀愁漂わせてるの。

いや、キャッチボールは相手がキャッチすんの見届けてから終わるのがルールですから!

って公認野球規則を参照しながら突きつけたい。


そりゃあね、こちとら東京の荒波に揉まれてもうすぐ3年ですよ。

銀座も行ったし、新橋も行った。渋谷だって練り歩くし、スクランブル交差点で立ち止まるとかも出来る。
ことあるごとに神楽坂に行こうとするし、皇居周辺だって逆走する。
ゴールデン街も行ったし、なんなら高尾山だって踏破してる。
西武線以外の私鉄は乗った。中央線と総武線の違いも熟知してる。

地方からどんな球が来ようと余裕のキャッチング見せるぐらいのスキルは持ってる。

東京がオレを鍛えた。オレも東京を鍛えた。同行二人。

シーズンオフ(決算期)の珍プレー好プレー集はオレの好プレー集のみで構成されるぐらいの喝采と称賛。

ごめん、今年珍プレーなしで、って堪忍ポーズのプロデューサー。


もっと言えば、この世に生まれ落ちて30年弱、色んな修羅場もくぐってきた。

教育の王道(義務教育)も受けたし、男子校も6年通った。

大学生活なんか楽しすぎてもう12年目。

引っ越しもいろいろした。

結果、太平洋ベルト地帯はだいたい埋めてきた。あとは愛知辺りに住めば、太平洋ベルト地帯は名称変更を迫られる。受験生もオレの次なる挙動に注目してる。

フットワークの軽さと臨機応変な対応力で、心技体揃った横綱級ビジネスマンとして名を轟かせてる。


そんなオレからすれば、そりゃキャッチは容易いよ?

こっちはキャッチボールするなんて聞いてないから当然素手だけど、相手は単なる白球。

相手がダルビッシュのストレートだろうと、
山本昌のシンカーだろうと、
井川のチェンジアップだろうと、

左手にシロツメクサのリースを持った状態でもがっちりがの字でキャッチング。
ボールの持つ運動エネルギーは手首の関節で全部受け止めきれる。
肘とか肩とか微動だにしない。


自信があった。


でも、よーく目を凝らして見てみたら、ボールじゃなくて鉄球だった。
砲丸投げとかで使う級を超えてるの。っていうか鉄球って他に用途あんのかって思った。

それで近いっていうより単純に大きかった。日常においてスケール感と距離感が狂うほどのマッス。
まさに未知との遭遇(至近距離)。

喩えるならナメック星のドラゴンボールね。クリリンの頭ぐらいあるやつ。
7つも運べるかってな具合のアレ。台車じゃ無理、リアカーが要る。


そのうえ、真っ赤っ赤。
結構な熱々状態らしく、こいつの描いてきた放物線に白い湯気みたいなん残ってる。

鍋に焼石いれるやつあるじゃない。焼いた石を入れてグツグツさせるやつ。

出来るよ炊き出し。この鉄球なら焼石in鍋の豪快な炊き出しが十分できる。有り余る熱エネルギー。

それ何ジュール?って言いたい。久々にジュールを使いたい。

運動エネルギーの増加も想定外な上に、熱エネルギーまで来ちゃった。

エネルギー保存則も一時的になしってことにして欲しい。


で、キャッt、、、、、からの、否っっ!

出しかけた腕を脱兎のごとく引っ込めたね。

feat.亀でもいい。うさぎとかめの見事なコラボレーションによる腕の引っ込め。

その引っ込め具合は速度も方向も抜群だった。完璧なベクトルを意識できた。


なんてったって、殺意を感じたもんね。
本能というか、脊髄反射というか、オレの中の心技体評議会が「判定:否(いな)」って誰よりも早く回答した。
国会とか政府もうちの評議会を是非見習って欲しい。

んでもって、とりあえずテクニカルタイムアウト取ったね。
こうやって両手でT字作って。

で、聞いた。
帰り支度をしてるボールを投げた張本人に

「どういうつもり?」って。

曰く、もうそれはドラゴンボール級に価値あるボール(案件)だと。
曰く、ワシはあのボール投げるためにみっちり訓練(根回し)までしたんだと。
曰く、あのボール(案件)をキャッチ(落札)した暁には、もっと色んなボールが手に入るんだと。

だから逆に言われた。

「どういうつもり?」って。

リアルクロスカウンター。それも殺傷能力が若干高まって。
ロトの紋章でポロンがやってたよね。
「右手からフバーハ、左手からフバーハ。合体魔法、バイバーハ!」で敵の炎を倍返し!

マジ賢者いたーって思った。部長と思ってたけど、賢者だったのね。

分かる、賢者様の言いたいことはよく分かる。

でもこちとら身一つでルンルン気分でクローバー探しにやってきた身ですよ。

そりゃ武術の達人は常に臨戦態勢で、ウォームアップなんてのはスポーツマンのやることだっていう渋沢剛気(刃牙)の理論も分かる。

軍手とかグローブとか甲冑とか虫取り網とか常備してないのはこちらの落ち度かもしれない。

だからこそ、今日出掛ける前に言って欲しかった。
「今日、キャッチボールしよう」って。
それだけで多少の準備はしたよ。まさか熱々の鉄球とは思わなくても知恵と工夫をこらしてなんとか受け止めるくらいのことは出来たかもしれない。

更に言えば、投げる直前でもいい。

これからボールを投げますよって。

然るべき伝達手段でもってオレに伝えて欲しかった。

それがキャッチボールのルールよね。公認野球規則を参照するまでもなく人として、当然押さえておきたいステップ。

投げた後だもんね。
ほんと、鉄球が音速を超えてなくてよかった。
最悪の場合、鉄球が先に来ちゃってたら、薄れ行く意識の中で「レフト逝ったぞー」って聞くとこだった。


っていうかそもそもねその訓練 at 精神と時の部屋?

オレも参加したかったなー。

誘ってくれれば余裕で付いてったのに。

一人だけスキルアップしてやんの。

小学校の時とかに一緒にやり始めたRPGを仲良く進めてたのに、勝手にレベル上げだけしてる奴を思い出したよ。
物語は進めてないのにレベル上げだけしてやたらとその知力と腕力を財力を財産を自慢してくるわけ。

なんか世間の冷たさと格差を感じたね。これが格差社会化って。
ゲームの中に生活保護とかないのかって思った。
生活保護受けながら世界の平和を守りたい。
治療薬を買う時に健康保険を使いたいってね。


だいたいね、そんな重いだけのものならともかくね、
側にいるだけで心がドキドキっていうか脇がジメジメしてくるような熱量をもった危険極まりないものをね、いきなり投げられても困るんですよ。

困る。とっても対応に困る。

そっちはそっちでなんかもう、やりきった顔をしてるわけじゃないですか

こっちがキャッチできるかどうか!ってのがスペクタクルな瞬間なのに、

もう脇汗とか拭いちゃって、
そのあと8x4とか振りまいて、
人混みの中を両手上げながら通り過ぎたりしちゃって、
「もっと近付ける・・・」とか
脇に対して自信付けてるじゃないですか。

さては図ったなとこちらが勘ぐるのもどうかご理解いただきたい。

キャッチしに行ってもいいよ?
でも、左大腿骨頚部骨折とかなったらちゃんとお見舞い来てくれる?
慰謝料も払ってくれる?

投げっぱなしはやーよ。
投げっぱなしジャーマンスープレックスはやーよ。

せめてきちんとジャーマンスープレックスでフォール決めて欲しい。

責任を持って、オレをマットに沈めて欲しい。死に水も取って欲しい。



まあ、テクニカルタイムアウト a.k.a DIO様のザ・ワールド状態で、ただ今絶賛時間の流れは停止中なのよね。

確かそろそろ10秒で「そして時は動き出す」の。

困ったなー。

華麗なるスルーか、玉砕覚悟のキャッチングっていうかセービングか、忍法身代わりの術よね。

今のところ、
「なんか軽ーく(高め)にキャッチ(入札)しようとして思ったより重かった(安かった)です。ごめん。テヘ。」作戦が有効かなー。

正義ってなんだろう

寺山修司の「書を捨てよ町へ出よう」を以前読みました。

その中で、ものすごく感銘を受けるとともに深く考えさせられた一文があったので載せようと思います。

「つまり、月光仮面も少年探偵団も、ベトナム戦争のような国際的な事件には出動できない。

そこでは、正義と悪とが複雑に交錯し、お互いに正義を名のりあっているので、

それに参加をしようとする者は、自ら「正義の選択」を迫られるのだが、

月光仮面の「おじさん」も、少年探偵団も、与えられた「正義」のためにばかり働いてきて、

それを見きわめる「正義観」など、もつことができなかったのである。

だが、正義の為に働こうとするものは、自らの正義を作りださなければならない、

というのが、私の月光仮面への最初の注文である。

そして、自らの正義をつくり出すということは、自らの法をつくりだすということであり、

その管理単位としての「もう一つの国家」をも生成しなければならないだろう。」



これを例えばバットマンやアイアンマンなどの映画や漫画のいわゆるヒーローたちに当てはめてみると、彼らの「正義」というものがどういうものなのかが浮かび上がるのではないかと思いました。

キャプテンアメリカは米軍の管理にありますし、基本的にアメリカ政府の以降のもとに働くのでしょう。

アイアンマンことトニー・スタークは軍需産業のトップメーカーの社長でしたが、自分の道が誤っていたと気付き、自らの正義を作り出し、敵と戦います。軍との関係は深いですが、軍とは独立した存在です。

日本のヒーローに置き換えてみましょう。

例えば仮面ライダー。
世界征服を企むショッカーと彼が日々戦い続けるのはなんのためか?
もし、ものすごくショッカーの行動が民主主義的(例えば日本政府と結託してアジアに侵攻)になってしまった場合、仮面ライダーはどうすべきなのだろうか?
彼は「今の」彼の正義を信じてショッカーと戦い続けるのか、彼もまた民主主義に則り、抵抗を諦めるのか。

月光仮面や少年探偵団は所詮警察なのです。
警察の正義観を借りることは出来ても、そこから殻を破って自らの正義を掲げることなど出来やしないと寺山修司は言うわけです。

「法を作り、もう一つの国家を生成する」という発想はファシズムにも繋がるある意味では危険な思想です。
ヒーローたちは今でこそいいものの、戦前戦後の日本のように国家の思想自体が変わったり、第三者の介入により、拮抗関係のバランスが崩れた時、どうするべきなのか?
新たな国家を生成し、帰属国家に対して制裁を行うのか?

それこそウォッチメンとかと絡めるとものすごーく深い議論ができそう。
ウォッチメンに登場するヒーローたちは各種いるけど、みんな「正義観」が違うからね。そもそも正義でない人もいるけど。

実際、アメリカ政府と結託していたDrマンハッタンとコメディアンはベトナム戦争で暴れまわってアメリカを勝利に導いている。

更に、オジマンディアスは冷戦下において、本当の意味で自らの正義を信じてそれを実行した訳だし。
それがいいか悪いかなんで誰にも判断できないし、それが可能としたら歴史のみでしょう。

「寺山修司の正義論を通じてスーパーヒーロー達の正義観に迫る!」

宇多丸さんのラジオで特集でも組んでくれたらめちゃくちゃ面白いだろうなあー。

最後はドラえもんのこの言葉で締めてもらいましょう。
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至言ですね。
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