Libero come un gatto

ゆるゆると生き長らえたい、イタリアの猫のように。

イオンレイクタウンに思うこと

埼玉は越谷にあるイオンレイクタウンに行って来ました。

GW中ということもあって、大変な賑わいを見せる中、三十路前の多感な時期の私なんかが1人で行くもんだから、本当に色々と考えてしまいます。

カップル、子連れ、地元の中高生が何万人といるかもしれないところに

私が1人で潜入したわけです。

今日はそこで思ったこと、私自身の内面を見直してもいいのですが、イオンレイクタウンについて書いていこうと思います。


私は誰ですか?

そう、ショッピングモール評論家ですね。
基本的なスタンスとして、ショッピングモールは好きです。
地元の商店街が潰れる?どこも同じ様な雰囲気?渋滞?
まちづくり3法などを持ち出すまでもなく、いろいろと言いたいことがあるでしょうが、基本的に私はショッピングモールを擁護します。

地元の商店街が潰れるなんて競争努力もしてないのだから当たり前です。努力してから言え。
同じ様な雰囲気はこれからの課題。それこそ地元と仲良くすればよろしい。
渋滞は我慢しろ。
それにイオンモールが出来るとそれ用に道路が整備されてバスが通ったり、駅が出来たりするからOK。


ボブ・ディランの"Times they are changin"を貼っておきます。


広島に住んだ1年半はイオンモールから徒歩10分ぐらいのとこに住んでいました。
もちろんそれを狙ってのことです。

まあ、その便利なこと。便利なこと。
私の広島時代の支出の半分以上はここで落としてんじゃないか、というレベルでした。

なぜか。その理由を列挙していきます。
1.スーパーマーケットが素晴らしい
 付近で最も大きいスーパーが23時まで開いており、しかも安い。品揃えもよく、野菜等が売り切れていることもほとんどなかった。

2.本屋さんが素晴らしい
 広島でも最大級の本屋さんが同じく23時まで開いていました。

3.少し良い物が手軽に手に入る
 わざわざ繁華街に電車やバスを使って行かなくても、ちょっとした雑貨やキッチン用品、甘味もの、などちょっとした贅沢品までなら簡単に手に入る。

4.映画館が近いことは素晴らしい
 これは頻繁に映画を見るようになって気づいたのですが、早く起きてしまった朝などにフラッと映画を見て、終わって出てきてもまだ午前中。というのが素晴らしいライフスタイルのように思えて足繁く通っていました。

これらはあくまでも「近くに住む」という条件での話です。
まとめると重要な要素は2つ。
「利便性」と「少しの高揚感」
これがイオンモールの魅力だと私は考えます。

「近くに住む」という条件を外せば、残るのは「少しの高揚感」です。

イオンレイクタウンにはここについて問いたい。

「少しの高揚感」とわざわざ書いたのは「少し」であることが大事だからで、結論めいた言い方をすれば「少しの高揚感」が限界であり適度とも言えます。

イオンレイクタウンよ、お前、そこちゃんと分かってるか?


イオンモールは現在全国60ヶ所に展開しています。
その中でもイオンレイクタウンは最大のもので、イオンモールだけでなくその他のショッピングセンターの中でも最大です。
AEON_LakeTown_Panorama


kaze棟、mori棟、アウトレット棟の3棟から構成され、その延床面積は393,916平米を誇ります。
参考までに私がよく通った他のイオンモールと比較してみます。
イオンモール福岡    160,000平米
イオンモール広島府中 218,000平米

レイクタウンが如何に大きいかがお分かりかと思います。一般的なイオンモールの2倍から2.5倍の大きさとイメージして頂ければよいです。

私はこの規模こそがレイクタウンの一番の問題だと思いました。
この大きさがもちろん魅力の1つには違いないのですが、大きすぎる故にイオンモールの魅力である「少しの高揚感」とのバランスが悪くなってしまっているような気がしたのです。

本当にレイクタウンは大きいです。数字で見るより実際歩いてみると、どこまで続くんだこの吹き抜けはと何度も思います。

その異常な大きさを示すにはスタバの数を示すとわかりやすいと思います。

5店舗

私は3店舗しか気付きませんでしたが、調べてみると5店舗らしいです。

もう一つ数字で示すならば、駐車場の数ですね。
10000台収容可です。

実際に何人いるか知りませんが、少なくとも10000台の車と駅からの人の流れ、モールの混雑を考えれば、GWという事もあって数万人というのは大げさではないと思います。

イオンモールに入っている店舗は誰にも馴染みのある定番のお店からそれぞれの専門店とラインナップは多彩ですが、大体どこのイオンモールでも同じ様な感じです。
そしてその専門店は得てしてそれほど高級なものではありません。程よくいいものが置いてあるといった具合です。
これはマーケティングの問題だと思います。高級なものを欲しければ人は百貨店に行ったり、都会の専門店に行くでしょうから、私が上に書いたような少し良いモノをたくさん揃えるという方向に店舗展開も進んでいったものと思われます。

しかし、売り場面積が倍増した際にそれがどうなるかというと、印象としては水増し効果程度にしか思えないんですね。

どういうことかというと、あちらこちらに同じ様な感じのお店が増えてくるわけです。

浅く広くと言っても良いかもしれません。イオンモールに店舗を出したいという方がどれぐらいいるかは知りませんが、私の想像ではある程度これまでで出揃っている感はあります。イオンモール広島府中などはよいバランスだと思っていました。
そこに新たに同じ様なランクのお店をこれまでと同じ分だけ集めようとしても、そうそう全体の質を上げることは出来ないのでないか。
なんとなく似たり寄ったりのお店がモール内に軒を連ねるのです。

どういうお店が入っているかを細かくは覚えていませんので、思いつくものを上げるならば、

まずヴィレッジヴァンガードが2つあります。

これは相当異常な事態です。一応片方は「ヴィレッジヴァンガードプラス」という名前でしたが、表から見る限り同じ様な感じです。

あと、スーパーが2つあります。
ジャスコとマルエツですね。モールの端と端にかなりの面積をとっています。どちらも23時まで営業しています。

簡単に言ってしまえば、イオンモールが2つあるんです。

本当に単純に、質ではなく量が増えた、のです。


ところが、イオンレイクタウンは部分的にマーケティングの幅を広げようとしていました。
私が注目したのは化粧品です。

モールの一角に百貨店の一階のような化粧品売り場が陣取っていました。各ブランドごとのブースに分かれ、白を基調としたインテリアに担当のお姉さま方。
女性に聞いた訳ではないので真偽の程は不明ですが、ここで化粧品を買いたくなるか?と思ったのです。
化粧品売り場はモールの中央通りに面していますし横を家族連れとかぞろぞろ通るわけです。
化粧品をある種の嗜好品とするならば、ここで買うことに高揚感は見出しにくいのではないでしょうか。同じ物を同じ値段で買うなら百貨店などのちゃんとした所で買いたいと思うのが普通なのではないかと思いました。

地元の人にとってはもちろん便利なのですが、基本的に私は「利便性」と「高揚感」は結びつかないと思っています。
「利便性」と結びつくのは「少しの高揚感」が限界です。

本当に欲しい物や吟味したいもの、買うこと自体に喜びを見出だせるものは、買う環境にまでこだわるのが普通の感覚です。

イオンレイクタウンのここでの失敗はマーケティングの幅を部分的にしか広げなかったことです。
主たるターゲットはまったく変わっていないのにそこに違うターゲット層(同じターゲットの中の別の購買意欲を含む)を狙った店舗を挿入してしまったのです。


あと最後の問題として、規模の問題が挙げられます。

一言で言うと、大きすぎる。

もう歩くだけで疲れる訳です。
私は電車で行きましたので駅から一番遠いところに行く頃にはもうクタクタです。それも先ほど書いたような同じ様なお店が並んでいるのですから、徐々に興味が失せてきます。スタバが5店舗もあることにも頷けます。

広くしたならそれだけに飽きさせない工夫が必要だと思います。

浦沢直樹の漫画のように、盛り上がりのないダラダラしたモールの道が延々伸びているのを見ると、帰りたくなります。


そろそろまとめに入ります。

大は小を兼ねるという言葉があります。
スケールメリットという言葉があります。

日本一の規模を誇るイオンレイクタウンはそれだけで十分魅力的な存在です。店舗の数は700を上回り、イベントも多彩、アウトレット棟も揃え、交通の便も良い。

しかし、実際にそこに行くと、言葉上での魅力が思ったほど感じられないのです。

それはあまりに大きな面積に体力的な限界があること、同じ様なお店が多くあるためにそれぞれに個性を見いだせないことで私が考えるイオンモールの重要な魅力「少しの高揚感」が徐々に削られていったしまうからです。

また、イオンレイクタウンは「少しの高揚感」を逸脱し百貨店のようなことも始めることで、部分的にマーケティングの幅を広げようとしました。

ところがそれは我々が求めるものとは一線を画したもので、ますます気持ちを冷めさせました。

本来ならばショッピングモールというものの可能性をいろんな方向に伸ばすことができたはずです。

サッカーで足の速い選手、バスケで背の高い選手。
それ自体は大きな武器です。それを持っているだけでその選手の価値は大きく上がるでしょう。

しかし、それに胡座をかいたり、間違った方向に努力をすると、本来の魅力ごと失ってしまう可能性があるのです。

私はしばらくはイオンレイクタウンに行くことはないでしょう。
ですが、イオンモールの可能性は信じています。

魅力のバランスを意識して、または全く違う価値観を目指して、これからも鋭意努力をして頂くことを心から願って結びの言葉とさせて頂きます。


p.s
スタバは駅に一番近い店舗が一番空いています。
理由は言わずもがなですね。

2013年4月の映画記録

2013年4月に見た映画記録です。

自らの空虚な日常を埋めるがごとく映画世界を当てもなく彷徨い歩く毎日です。
去年1年で69本だったのに今年は4ヶ月で51本ですよ。

とは言え、映画は面白い。
今まで見ていたようで見ていなかったのだなと思い知らされるこの頃です。

宇多丸さんのシネマハスラー(今はMovie Watchmen)の影響はすごく大きいのだけど、あれを聴き始めた頃も宇多丸さんの喋りを面白がっていただけで映画自体はそんなに見てなかったと思う。

それがある2本の映画に出会うことで映画に打ちのめされたというか、映画という鈍器で頭を殴られたような衝撃を受けたのです。

「ダークナイト」
「愛のむきだし」

もちろん内容的にものすごく面白いんだけど、それ以上に画面から放たれる圧倒的な存在感とエネルギーにやられました。
多分この時は感動したとかじゃなくて、純粋に映画というものがどうしようもなくかっこ良く見えたんだろうなー。

機会があれば是非ご覧下さい。


34.別離 (2011)
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第84回アカデミー賞外国語賞受賞のイラン映画。

娘の教育のためによりよい環境の外国で暮らしたいと主張する妻と、
アルツハイマー病の父親の介護のためにイランから離れることが出来ないと主張する夫、
そして、どうしても両親に離婚をして欲しくない娘。
妻は実家に帰ったため、父親の介護のために家政婦を雇う。

些細な事がきっかけである傷害事件が起き、被害者である家政婦のとある事実を夫が知っていたかいないかが争点となります。
周囲の人間はみんなそれぞれに事情を抱えている中で、誰かを守るためについた些細な嘘が後に大きく事の流れを変えることになります。

根っからの悪人は誰も居ない。みんな自分のためじゃなくて他人のために動いているのになぜこんなにぶつかり合い苦しいのか。

イラン映画ということもありイスラム教が大きなファクターになっています。宗教が生活レベルでどう登場するのかも面白いです。

☆☆☆

もう一回見たら☆増えそう。

35.007 スカイフォール(2012)(2回目)
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あーん、カッコいい!

カラオケで(歌えないけど)ADELを歌いたくなる。

☆☆☆☆☆

これからの3作は「胸くそ悪い3部作」と勝手に名付けています。
とことん自分を追い詰めてムカムカしたいときにオススメ。私はこれを自己鍛錬のためにほぼ1日で見るっていう苦行を達成しました。


36.ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う(2010)
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バーを経営する母(大竹しのぶ)娘の3人家族。
男を騙しては保険金をかけて殺害し、富士の樹海に隠して生きてきた。
娘の1人レン(佐藤寛子)には秘密があった。それをどうしてもこの世から消したかった。
れんは探偵(竹中直人)に仕事を依頼する。
次第に明らかになる衝撃の過去。
そしてレンはすべてを樹海で終わらせようとする。。。

演技が素晴らしい。
竹中直人はもちろんのことですが、大竹しのぶも狂気のごとき演技。ものすごく凄みを感じます。あぁ、これが女優だなと。女優っていうのは本来こうだよなと、思います。

そして佐藤寛子。グラビアアイドルである彼女のボディ。
フルヌードになっているのですが、その肉体的説得力たるや。エロいとかそういうのじゃなくて、脱ぐことの必然性と彼女の完璧なまでのスタイルから放たれる肉体的説得力(2回目)。
少し垢抜けていないような田舎っぽいような感じのお顔だと思うのですが、その彼女が闇の世界で必死に生き、どうしょうもなくなって探偵に頼る。そこで見せる彼女の体、その肉体的説得力!(3回目)

大事なことは3回言わないと。

彼女の過去に、本当にそれこそストレートに胸くそ悪くなる事実があるのです。

エグいシーンが多いので(特に冒頭。あれはトラウマレベル)、気をつけてね。

☆☆☆

37.ファニーゲーム(1997)
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本当に良く出来てる。良く出来てるだけにものすごくムカつく映画。
普段どちらかと言うと温厚な私ですが、「はぁ〜?」と思わずSONY BRAVIAにかじりつく始末。
でもその「ムカつかせ方」の見事な手腕に鑑賞後に拍手は送りたくなる。

男がとある家族の元に卵を借りに来るんです。
奥さんがいいわよと渡す。
「ありがとう」と言って立ち去ろうとしてドアを開けようとした時に、落とす。

まあ仕方がないからもう一回卵を渡す。
今度は無事に出て行ったけど、庭で犬が飛びついたからといって、落とす。

私たちの分が無くなるからもうあげられないわ。
「卵、くれるって言ったじゃん」「あの犬が悪いんだからオレは悪くない」

もう終始こんな感じでからかい、屁理屈をこねて、無理な要求を通す。

そこからは暴力・監禁・脅し・説教etc....

どれもこれも無茶苦茶でなにも目的もなく、ただただこの家に居座って屈辱を与え続ける。

一瞬の救いも束の間、それすら計算づくであったかのようにまた地獄の展開。

見終わった後は後味がものすごーく悪いんだけど、でも、でも、上手い映画だなと感心せざるを得ないのです。

☆☆☆

38.ミスト(2010)
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街に突然濃密な霧が発生し、人々はスーパーマーケットに立てこもる。しばらくすると見たことのないような生物たちが辺りを覆い始め、この世の終わりを思わせる。勇敢に戦おうとする人々がいる一方で、不安を募らせる人々は次第にこれは神の裁きだと信じこみ、生贄を要求し始める。群集心理をよく描いています。主人公を含む一行は車での脱出を試み成功するも霧はどこまでいっても晴れない。そしてこの世の絶望のような光景を目にし。。。

映画で驚きのあまり声が出たことも今までそうそうなかったと思います。これは映画館で見ていたらどんな雰囲気になっていたでしょうか。想像出来ません。恐怖でも驚きとも違うなにかもの悲しくも怒りに満ちたような空気が流れたでしょうか。

ラストです。この映画はラストにすべてがあるのです。
こんな風に映画を終わらせていいのか?現実に爪跡を残すぞ。
もうこのやりきれない気持ちをどうにかして欲しい。

☆☆☆


39.JSA(2000)
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韓国軍と北朝鮮軍が共同で管理するJSA(共同警備区域:Joint Security Area)において、両軍の4人の兵士の間に芽生えてしまった許されない友情。そしてそれが元で起きてしまった両軍の戦闘。
あの晩なにがあったのか。真実が明らかになるにつれて4人の絆が感動的に浮かび上がる。

舞台が38度線とは言え、ストーリー自体のスケールはとても小さいものです。でも4人の絆がどう生まれ、どう発展し、そしてあの事件の晩を向かえたのか。それを見せられると居た堪れない気持ちになるのです。尋問の中でも彼らの絆は変わらず、互いをかばい、真実をひた隠そうとするその姿にますます胸を打たれます。

主演のイ・ビョンホン。素晴らしいの一言。
当時、韓流スターとか揶揄する風潮があったけど、この映画見たら思うよ絶対。「スターだ」って。上でも書いたけど役者という職能をもった人々の技量を見せられたら、黙るしかない。
そしてソン・ガンホですね。素晴らしいの一言。もう何度もこのブログで言っていますが、どの映画でも完璧。この映画に限らずなんだけど、その役の過去まで背負ってる感じがする。生きて刻んできたなにかを纏ってる感じがするのです。
例えば、ジョニー・デップってどの映画でもジョニー・デップよね。ハリウッドでもその傾向なもんだから、日本の映画(ドラマも)ではもっと顕著に酷い。お前、役者してないじゃないかって。いつもの通り登場してどうする。

モーガン・フリーマンとかダニエル・デイ=ルイスとかクリント・イーストウッドはさすがです。

話がずれたけど、韓国旅行に言ったので気になって見てみました。
(もっと政治ものかと思っていたのですが)

☆☆☆☆

40.クリスマスのその夜に(2010)
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北欧のクリスマスの夜に起こった小さなエピソードを4つほど絡めながら見せる映画です。
クリスマスの夜と言っても、奇跡などどこにもなく、すべてのエピソードはほんの些細な人々の関わりの中で生まれて終わります。
誰かに会いたいとか話しをしたいとか食事をしたいとか救いたいとか、ほんの日常の一場面なんだけど、なぜかどれもとても素晴らしい体験のように思える。

すごく深く感動するわけでもないし。笑うわけでもないんだけど、とても見てよかったです。

☆☆☆



41.未知との遭遇(1997)
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スピルバーグ監督の有名SF作品
ある日飛来したUFOを目撃したロイは取り憑かれたようにUFOに再び会うことを願うようになる。取り憑かれたように頭に浮かんだイメージをこねくり回し、それは次第に1つの場所を示し出す。
そこへ向かうとUFOが現れ、宇宙人と地球人とのコンタクトが始まる。

ストーリー上手く書けません。これだけだとなにが面白いんだか不明だな、

これが示すように、上手く自分の中で咀嚼出来ていません。
大変有名な作品なのでもう少し詳しく知りたいところです。。。。

☆☆☆


42.宇宙人ポール(2011)(2回目)
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早々に2回目を見てしまった。
ワイワイ騒ぎながらみんなで車で旅行に行きたくなる。

この映画には様々なSFのオマージュが隠されているらしく、それもあって事前に「未知との遭遇」を見たという訳です。
多分、一番分かりやすく示されていると思う。

☆☆☆☆


43.Dawn of the Dead(2004)
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ゾンビ映画好きの方々が揃って名作というので8年越しにようやく鑑賞しました。
ストーリーらしいストーリーはないんだけれど、箇条書きにするなら、
1.脈絡なく街にゾンビが大発生
2.ショッピングモールに立てこもる
3.しばらく様子を見る傍ら、ショッピングモール生活とゾンビシューティングゲームに勤しむ。
4.脱出して船に乗って島へ行こう!
5.脱出→島へ到達

エグいシーンはもちろんあるけれど、中盤以降から気づけばすごくポップな楽しい感じがしてきてすごく不思議。
前半と後半でのゾンビのイメージがぜんぜん違う。ちょっと可愛くすら見えたり。

ゾンビがすごい勢いで走ってくるんだけど、「走ってる!走ってる!」みたいな気持ちになります。
水族館でイルカのジャンプを見ているような、「おぉ〜」パチパチって感じ。

この映画は多分そこがスゴイんだろうね。なのでクラシックゾンビ映画にもチャレンジしていこうと思います。

あとショッピングモールにたてこもる感じが現代アメリカ的で、登場人物の属性含めてそういう見方も可能かと。

☆☆☆

44.SHAME(2011)
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端麗な容姿を持ち一流企業に務める独身のブランドン。
彼はセックス中毒者で彼の日常は仕事とセックスのみで埋め尽くされている。家の中もPCもポルノで溢れ、ただひたすらにそれに没頭している。
そんな彼のもとに妹シリーが転がり込んでくる。彼女は恋愛依存体質で躁鬱が激しく彼の生活に入り込み、彼をかき乱す。
兄に頼ろうとする妹とそれを決して受け入れない兄。

ブランドンは自分を変えようと職場の女性を食事に誘う。
駅まで見送ったところでデートを終え紳士を装う。

彼は恋愛をしようとしたのだ。

その後その女性とホテルへ行くが、彼は出来なかった。
感情の入り交じるセックスが出来なくなっていたのだ。女性を返した後、コールガールを呼んでその憂さを晴らすブランドン。

その時、シリーが自殺未遂を引き起こし、彼はますます動揺する。

2人は過去になにがあったのか?

☆☆☆☆

45.8 1/2(1963)
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フェデリコ・フェリーニ監督作品
数年前にNINEというダニエル・デイ=ルイス主演の映画があり、かつての私も熱く語っていますが、あれはこちらのミュージカル版を元にしているようです。
スランプに陥った映画監督グイードと彼を取り巻く女性たちとのやり取りを妄想仕立てで描いています。

まあこの男は本当にどうしようもないんですよ。
なーんも脚本ができていないのにセット組んだり、女優呼んだり。

それでも才能はピカイチなんですよ。だから女が寄ってくる。

でもグイードさん、困ったことに優柔不断。妻と愛人の間でタジタジ。

まあ、一言で言うと、ずるい。

☆☆☆

46.アベンジャーズ(2012)(2回目)
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マーベル・コミックのヒーローたちが集結した夢の様な作品ですね。
アイアンマン、キャプテンアメリカ、ハルク、ソー、ブラックウィドウ、ホークアイなど。
めちゃくちゃおもしろいじゃないか。2回目だってのにどうしたってんだよ。

と思ってたら、私一回目見たときは機内だったんですよね。小さい画面で集中もせずに見たもんだからいまいち乗り切れてなかったんだと思います。
よく出来てる。みんな見せ場があるし、喧嘩したりまとまったりとチームものの基本も押さえてる。
キャプテンアメリカもよかったよー。よ!リーダー!って感じがした。

あとブラックウィドウのお尻がいいよね。これはみんなが認める所。
スカーレット・ヨハンソンが演じているのだけど、最近私の中で人気急上昇中。「真珠の首飾りの少女」というフェルメールの画を元にした映画でもすごく良かったんだけどこちらの攻撃的な感じも好き。せっかくなので貼る。
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バットマンの時のキャットウーマンも褒めたけど、けっしてこういうスーツフェチな訳ではない。多分。

☆☆☆☆

47.ライジングドラゴン(2013)
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ジャッキー・チェンのラストアクション映画ですよ。
男ならば一度はジャッキーに憧れたもんでしょ。酔拳?蛇拳?プロジェクトA?ポリス・ストーリー?ラッシュアワー?
これで本当に体を張ってジャッキーがアクションするのは最後なんだから、これまでの感謝を込めて見に行きましょう。それが礼儀です。ジャッキーも喜ぶぞ。

それはそれとして、映画に関しては言いたいことは実はたくさんある。
内容自体とそのメッセージ性、それぞれについてね。
これは別の機会にしようかな。特に後者はちょっと私の仕事にも関わる内容だし。

☆☆☆
(ジャッキーの前途を祝して1つオマケ)


48.インクレディブル・ハルク(2008)
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マーベルヒーローのハルクです。
あの怒ると緑色の怪物に変身するあれです。本作の主演はエドワート・ノートン。ファイトクラブの彼ですね。

心拍数200を超えると変身してしまうようで恋人とSEXもできないなんて可哀想に。

まあいつも思うけどマーベルシリーズに外れなしね。

☆☆☆

49.アイアンマン3(2013)
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アイアンマンの3作目で一応の完結編。
いいよこれは。ものすごく面白かった。あんまり期待してなかったんだけど。
舞台はアベンジャーズの一年後。地球外生命体の存在にショックを受け、日々切迫感と恐怖感に苛まれアイアンマン開発に依存するスターク。そこに新たな敵が現れ。。。

色んな問いかけが含まれていると思います。
純粋な科学とはなにか?正義とはなにか?

そしてアイアンマンとはなにか?
トニー・スタークのアイデンティティに迫る!

あの時にアインシュタインの例えが出たのは偶然じゃないと思うなー。

見られる方は、なるべくアイアンマンの1作目とアベンジャーズを見ておいたほうがより楽しめると思います。

そしてエンドロール後まで決して席を立たないこと!
これはマーベル・コミックシリーズ全般に言えますが。

もう一回ぐらい見たいなー。

☆☆☆☆

50.アイアンマン(2008)(2回目)
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という訳で1作目も見直しました。
うん、やっぱ面白い。DIYしてる所がすごくいい。
2は微妙なんだけどなー。
この感じはジュラシックパークも同じ。

この1のラストと3のラストが同じ形で、アイアンマンループがキレイに閉じますよと。

☆☆☆☆

51.007 ロシアより愛をこめて(1964)
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007シリーズの第2作です。
まずタイトルがいいよね。英題は"from Russia with love"。

これは1作目の007 ドクターノオの続きになっているのですが、007シリーズは順番ランダムで見ると決めているので構わず鑑賞。

この時はショーン・コネリーでした。
かっこいいんですよね。そしてチャーミング。

これで007シリーズは7/23です。今年中に残り全て見られるだろうか。。。

☆☆☆

光と闇とワタクシ。

デパ地下のケーニヒスクローネに天使のようにかわいい子が働いていたり、

たまたま入ったクリスピークリームドーナツの店員さんがみんなやたらと胸が大きかったり、

いつも行ってる美容院のスタッフさんが突然みんなミニスカートになってたりと、

この世は眩しい事が多いのです。

その一方で、

お客さんとの飲み会の帰りに泥酔して駅のトイレに籠城している時にスマホが悲惨な状況の水面に着水したり、

何を間違ったか直ぐにバッテリを装着して異音が出たり、

確か色々入ってた名刺入れをいつの間にか失くしたり、

この世には目を覆いたくなる事も多いのもまた事実です。

一喜一憂はするけれどどれも些細なお話です。
大事だけど本質じゃない。

前を向いて自分の未来に期待しながら生きていきましょう。

それではよいGWを。

キャビン(Cabin in the wood)

あらん限りの情熱と熱意を持って映画「キャビン」について語るこの記事をS・ハドレーと半魚人に捧げる。

君たちは異変に気付いているだろうか。
映画「キャビン」を見た人々から発せられる猛烈な熱気に満ちた旋風がこの地球に対流していることに気付いているだろうか。

もし気付いていないのなら私がその熱に微力ながらエネルギーを注ごう。
どうか五感を研ぎ澄ましてその感度を上げてほしい。

私の情熱が心の琴線に触れたのならば、早い内に、なるべくなら映画館で上映している内に見てほしい。数カ月後のDVDレンタル開始後でも構わないので店の棚の片隅に数本がさりげなく置かれるであろうこの名作に誰よりも早く手を伸ばしてほしい。

キャビンはそれほどの名作だと私は考えている。どうか全ての人に見て欲しいのだ。

この語り口。。。
危機管理能力の高い本ブログ読者諸君ならば既にお気付きかもしれない。

既に後ずさりを開始、もしくは心のなかでファイティングポーズを取って身構えているかもしれない。

今回は私がともどもなく熱く語り出すいつものパターンなのではないか。
以前のベアーグリルスから始まる通称サバイバル3部作の時もそうだったように。

そんなあなた方に私から親切を送ろう。

今回もそのケースだ。この先は長くなる。

だからこそ、私に免じてここまで読んだあなたに「キャビンを見る」と決意をしてほしい。それが今あなたに出来る最上の選択である。
決意をしたならばこの先を読む必要はまったくないし、これから私が書き連ねるであろう「キャビンを見るという体験」に関する多くの雑言が誰の目にも触れなくとも微塵の後悔もない。
むしろこの素晴らしい映画について語り合うことの出来る稀有な存在が増えることに大いに喜びを感じるだろう。

その決意を下すために必要な材料は最小であればあるほどよい。早ければ早いほどよい。

まだ決意には至らないものの少し興味を持ったあなた。

この続きを読み続けるつもりだろうか?
公式HPを見てみたくなっただろうか?
またはGoogle先生に問い合わせてみるだろうか?

どうかお止めなさい。それは賢明な判断とは言えない。

映画の内容を事前に知れば知るほど、その判断を遅らせれば遅らせるほど、ましてやその肝心要の部分を知ってしまうとこの映画の魅力は激減するのだ。

こんな言葉がある。

「知らなかった時には戻れない」

なにも知らない白紙の状況は今しかないのだ。

どんな映画なのか。ストーリーは、ジャンルは、俳優は、監督は。知りたいことは山のようにある。

分かる。すごく分かる。

でも知るな。どうか私を信じてほしい。それほどまでにキャビンは名作なのだ。

いや、名作というには些か風変わりであろう。

唯一無二。この言い方が相応しい。
こんな映画は他にはないし、これからも早々出てこないであろう。特定のジャンルと言うよりはそれ自体を内包す、、、

おっと言い過ぎた。


話題を変えよう。
本当に白紙の状態から映画を見る行為を経験したことがある人はどれくらいいるだろうか?

では白紙の状態から音楽を鑑賞する行為ならばどうだろう。

例えば、ジャケ買い。

店で見かけたCDをそのまま購入し、それを初めて聞くときの緊張感と高揚感を経験した事がある人は多いだろう。

なぜあんなにも気分が高まるのか。
もちろん予想だにしなかった未知の魅力的なものに触れることによるものだがそれだけではこの状況は成立しない。

例えば友人のオススメするCD。「いいからとにかく聞け」といくら言われてもジャケ買いほどの気分は高揚は有り得ない。

それはリスクを冒していないからだ。

相応の対価を支払い、自らの感性に従って選んだ未知のものに触れる瞬間。
それが予想以上に素晴らしいものであった時、至上の喜びを感じ取れる。

だがその高揚が果たして本物かどうかは一度検証しなければならない。
つまり本当のジャケ買いであったか?という問いだ。

ジャケットは単にキッカケに過ぎず、参加アーティストを調べてみたり、店のポップを参考にしてみたり、果ては視聴してみたりと、当然ではあるが意識的に選択をしているはずで、その選択の過程において直接的にCD内の楽曲についての取捨と想像をしているはずである。

それはもう既に白紙ではない。
白紙を天に掲げ、うっすらと浮かび上がるその輪郭を確認してしまっているのだ。

厳密に言えばそれは既に未知のものではありえないのだ。
その行為は真の意味でのジャケ買いの魅力を、失敗を恐れる自らの弱さ故に減じていると言わざるを得ない。

まさに愚行と呼ぶにふさわしい所業である。十分に恥じてほしい。

本当のジャケ買いはジャケットのみを唯一の拠り所とする場合にのみ達成されるのだ。


映画もまた然りである。
2000円近くと2時間程度という対価とそれが塵と化すリスクを支払い、白いスクリーンを見つめる。
どんなが映画は始まるのだろうか?なにも知らない白紙の状態だからこその緊張感と高揚感がある。

愚かにも事前に情報を仕入れていた場合、そこまでの緊張感も高揚感も決して得られない。

そこで必要なのは唯一想像力である。
上に書いたジャケ買いのように想像力を自由に羽ばたかせることの出来る状態はあまりない。映画のストーリーを知っていたら、PR用の映像を見てしまっていたら当然想像を膨らますことの出来る余地は減じる。

冒頭のシーンが始まったとする。
これは誰なのか?どこなのか?いつなのか?なにをしているのか?全て想像しなければならないし映画内の情報を元に論理的に組み立てる。

この想像力の余地を上映前まで可能な限り残しておくことが映画を楽しむ上で特に重要なのだ。

事前に情報を仕入れていると、あの俳優はいつ出てくるだろうか?あの爆発シーンはどこか?など無意識的にそれを探す。頭の何処かが冷めている状態である。

これは旅行に例えることも出来る。

見たい建物がある。
事前にその建物についての知識を入れ、写真も散々見た。
地図を持って、街に降り立ち、道順の通りに行けば、本やネットで見たあの建物がそこにある。

全て当たり前なのだ。これは当たり前の事を確認しているに過ぎない。
その道順で行けば、このタイミングでそれが現れるのは当たり前だし、写真で見ていればその通りのものがそこにあるのも当たり前。

情報のトレース作業といってもよい。

これでも確かに間違いではない。時間は短縮できるし、確実で無駄な作業がない。
確かにそれでもよいだろう。

しかし、緊張感と高揚感、この場合は感動と言い換えたほうが正確かもしれない、の観点からすれば、出来るだけ情報を外した状態でその建物に出会った時のほうが何倍も感動的なのだ。

なんとなく街をぶらついている時に、ふっとしたタイミングで角を曲がった先に現れる!
通りの向こうにファサードが現れる!カフェの窓からぼんやり外を見上げた時に現れる!その感動!

そこから吸い寄せられるように建物に近づいてみればもっと多くの驚きと発見があるだろう。

未知のものに触れる時は、それが確認作業になるのが一番つまらない。


一部繰り返しになるがここでファーストコンタクトの重要性についても触れておきたい。

有形無形を問わずあらゆる事物いかなる状況においてもファーストコンタクトは存在する。

今あなたがこのキャビンという映画についてどれだけの情報を知っているだろうか。私には想像することしか出来ないが、仮にここで初めてその名を知った人がいるとする。この記事がファーストコンタクトであったとする。

あなたが今知っている情報は映画のタイトルである「キャビン(山小屋)」と一部に私のような熱狂的な(面倒くさい)ファンを持っているということぐらいであろう。私が散りばめた少ないヒントをキャッチしている方もいるかもしれない。

私としては最小かつ最大のヒントを与えたつもりだ。ジャケ買いで言えばでジャケットをチラ見せした程度だ。これ以上の情報はあなたの想像力の自由を奪いかねない。

ファーストコンタクトはこの程度がよい。初めてその情報に触れるときにあまりに知りすぎてしまうと結果的に後の感動が減じることとなる。
最近の映画はHPやテレビ等でかなり多くの情報を垂れ流す。それは観客側の興味の問題であって、そこまで中身を開示しないと来てくれないのである。
本当なら配給会社も出来るだけ白紙の状態で来て欲しいと思っている。そのほうが映画というエンターテイメントを楽しめるし、結果的に映画産業のためになる。
しかし、この情報時代、人々は臆病になり、失敗することを恐れた。知りたければいくらでも映画の中身を知ることが出来る。いわゆるネタバレというものを知ってから見に行く人もいる。すると当然ながら面白さは半減するし、映画に対する失望にも繋がる。

こういう悪循環を断ち切るにはどうしたらよいか。
どうか一度でいいから、白紙から見て欲しい。

とは言え、ファーストコンタクト自体が存在しなければそのものの存在自体を認識出来ないので、如何に最小限のコンタクトを取るかがポイントとなろう。

過剰なファーストコンタクトは禁物である。
常に危機意識を持ち、過剰な情報に触れそうになった際はどうか薄目と耳を塞ぐことで対処して欲しい。


何度も言うが決断すべきタイミングは今なのだ。

既に期は熟している!

もう十分知ったであろう。
どうかここらで決意をして欲しい。無論未だにこの記事を読み進めている読者の方々がいるとは思っていない。既にこの記事はキャビンを進めるという目的から、自らに課した使命と覚悟の次元に達している。

身近な例に例えると、ブチャラティがジョルノに告げた戦慄の名文句
「質問は既に拷問に変わっているんだぜ!」に近い。


Cabin
in the Wood


突然であるがここでこの記事を終える。

もうかれこれ2週間ほど足したり引いたりしながら文章をこねくり回していたのだが、とある人物のブログを読んでその文章力に感動してしまったからである。

言葉選び、ウィットに富む表現と皮肉、明快な主張と文章のリズム。

私は激しい自己嫌悪に陥ったのだ。

これに関しては次回以降もしくはその内に書いていこうと思う。

ジェーン・スーめ。最高だ。

2013年3月の映画記録

2013年3月の映画記録です。
あまりに酷い邦題が世の中を席巻しているので(たまにいいのもある)、大きく異なる場合は邦題と英題を併記することにしました。

21.ゼロダークサーティ(2013)

「ハート・ロッカー」でアカデミー賞をとったキャスリン・ビグローの最新作。
オサマ・ビンラディンの居場所の探索、アジトの発見、潜入、殺害の計画を指揮し、執念とも言えるような行動力と精神力によって目的を果たしたCIAの女性職員の話。

冒頭からまざまざと見せられる捕虜の拷問シーン。
友好的話し合いに見せかけた自爆テロ。
外国人の多いレストランを狙う爆破テロ。

ある人はアメリカへ送還され、ある人はテロの犠牲になり、彼女自身も自宅前で発砲を受ける。

それでも彼女は異常なまでの執念でオサマ・ビンラディンの居場所を突き止める。

他国への無断侵入による殺害作戦。失敗すれば国際問題となる。
「そのアジトにビンラディン」の入る確率は?」とCIAの長官が会議で問う。
皆が「60%」と答える中、彼女は「100%。でもそれじゃ皆がビビるから95%。」

そして作戦の決行。ドキュメンタリーを見ているような緊張感。
ターゲットの殺害に成功。

だが歓喜の声は聞こえない。
あるのはやるせないような徒労感と心に空いた大きな穴。

ラストシーンで彼女はたった一人で軍用機に乗り帰国する。
ホッとした顔も疲れきった顔も見せず虚空を見つめて泣く彼女。


一体何が彼女をそこまでビンラディン殺害に駆り立て、なにが彼女の心を支えてたのだろうか?
と考えています。

☆☆☆☆


22.ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 (2011)
"Johnny English Reborn"

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 [DVD]
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ミスタービーンでお馴染みのローワン・アトキンソン主演のスパイ映画。
「気休めの報酬」という邦題からも分かる通り、007シリーズのパロディです。
ミスタービーン以外の映画で初めてローワン・アトキンソンを見たのだけど、どうしても比べてしまう。そしてビーンのほうが面白いと感じてしまう。

クスっと笑うシーンは多いんだけど、息が出来なくなるぐらいお腹痛くなって"Un moment, per favore!!"とか叫ぶぐらい笑いたかった私としては少し物足りず。ストーリーも単調なので特に印象深いところもなく。

ただ、彼がトラウマにしているエピソードの回想シーンがあってそれは面白かった。
モザンビークの大統領を護衛していたんですが、その大統領が演説している最中にいかにも怪しい謎の美女に誘われて、水着で一緒にジャグジーに入るっていうシーン。
バカバカしすぎる。

そして見終わってから、これが2作目(英題のrebornに気付いた)という事を知って激しく狼狽したので、ローワン・アトキンソンの名誉のためにも1を借りてこようと思いました。

☆☆

23.フラッシュバックメモリーズ3D(2013)

「神様、この記憶だけは消さないでください」

ディジュリドゥという楽器の世界的奏者であったGOMAのリハビリを中心に捉えたドキュメンタリー映画。
GOMAは交通事故により脳に障害が残ってしまった。日常生活に戻ろうとするも、記憶が抜け落ちていたり、時間の感覚を忘れてしまったりと時折発生するフラッシュバックに苦しんでいる(昔の写真を見ても、なぜ写真の中の僕が笑っているか分からないと言う)。それでもディジュリドゥ奏者の舞台に戻ってきた彼の演奏と彼の生きてきた記憶を辿るドキュメンタリー、そして彼の脳内に浮かんでは消える映像を3Dで見せる。

記憶にこそ自分の今までが残り、これからの自分が残っていく。
だが彼の中では次々と記憶が忘れ去られていき、時間軸が崩壊したように現在が過去に消え去っていき、過去が現在のようによみがえる。「どの時間軸にも属していない」とGOMAは言う。

誰だって誰かの記憶に残りたいと思うであろう。特に彼は自分自身の記憶が消えていくのだ。
だから彼は肉体を使って我々の記憶に彼自身を刻む。
映画館の大音量が振動として伝わって、まさに自分の肉体、細胞に音が刻まれているような感覚。

ラスト、スクリーンに大きく秒単位の時間表記が現れる。
あれはまさに「今」という時間軸に彼が存在していることの確認ではないか。

そして目撃者である我々の記憶にもGOMAという存在が刻まれた。

もう大丈夫だ。

これは映画館の大音量と3Dが両方ないと楽しめないので見てよかったです。

☆☆☆


24.ザ・レイド(2012)

インドネシア発のアクション映画。
お話はすごく単純で、麻薬密売組織のドンが他の悪い奴らを匿っている大きなビルがありまして、そこにSWAT達が突入していくというものです。はっきり言ってストーリーはどうでもいい。
そりゃ途中で仲間が殺されたり裏切ったり、意外な人間関係が発覚したりするんだけど、結構どうでもいい。
ラスボスがどうなっちまうんだ?とかのハラハラもないからどうでもいい。
初登場のシーンからはラスボスの小物感がビンビンくるので大体想像付くしね。

なにが良いか。

そりゃあんたアクションシーンですよ!
ノンストップアクションって言葉がこんなにバチッとハマる映画も中々ないよ。

最初はSWATだから当然かなり武装していてビルの吹き抜けとかで派手な銃撃戦が繰り広げられるんですけど、意外な反撃にあったりして(この辺りのラスボスの館内放送は治外法権っぽい恐怖感があってすごく良い。)、なんと弾が切れるんですねー。

そっからはね、もう素手ですよ。あとたまにナイフ。

シラッドっていうあっちの格闘技を主に使うんだけど、これが超かっこいい。
撮り方もいいし、俳優のアクションもいいし、間もいい。咄嗟の閃きと卓越した技術が相まって見たことのないかっこいいアクションシーンができてる。

で、ありがちだけど敵に凄い使い手がいて、戦いの美学があって、わざわざ不利な状況を作ってまで戦いを挑んでくる。

それをギリギリでぶっ倒す!!!

いやー面白かった。映画館で見れなかったのが悔やまれる一本。

見終わった後すげーテンション上って部屋の中でシュッシュッシュッとシャドーボクシングやったよ。
シャドーボクシング繋がりで告白すると、007を見た後は人がいないとこなら大体銃を構えるポーズをしながら階段を降りたり、部屋をウロウロしています。

とにかくザ・レイドを見れ!

☆☆☆☆


25.その土曜日、7時58分 (2008)
"Before the Devil Knows You're Dead"

英題の前には"May you be in heaven half an hour"と付きます。

それぞれ金銭に問題の抱える兄弟が、自分の両親が営む宝石店に強盗を仕掛ける計画を立てる。誰も傷つけず宝石だけを奪い、闇ルートに流す。宝石店は保険に入っているから両親にも負担をかけない。
それで上手く行くはずだった。

主人公の兄弟がどんどん堕ちて追い詰められていきます。
自分たちの犯罪を隠すために、嘘と犯罪に塗れて坂道を転げ落ちるように人の道を外れていき、その姿がとても哀れで情けなくて痛々しい気持ちになります。

ところで、兄の妻役をマリサ・トメイが演じているのですが、いい女だこれは。
ザ・レスラーという映画でも落ち目のストリッパー役で出ていてさすがの私も「ウム」と唸るほどのいい女っぷりを出していたのですが、今回はその2乗ぐらいです。
Tomei-Before-3
ウム。
この方1964年生まれですよ。撮影当時で44とか。なんちゅうアレですのって感じ。
ちなみに普段はこんな感じ。
マリサ・トメイ
キュートである。

ちなみに映画冒頭シーンではいきなり激しいSEXシーン(特に最初は太った男の尻をひたすら見る)が淡々と続くので、家族とかと見ると逃げ出したくなるぐらいの冷たい空気になること請け合い。
だがしかしここでもマリサ・トメイはスゴイのだ。

☆☆☆☆

26.アナコンダ2 ボルネオ島の迷宮(2005)
"Anacondas: The Hunt for the Blood Orchid"

画期的な薬を開発するために、貴重な花を採取しに行く製薬会社のメンバー5人を待ち受けていたのは見たこともないほど巨大なアナコンダだった!
しかも繁殖の時期だったため、いっぱいいる!!!

それ以上でもそれ以下でもない映画です。
特に見せ場もなく、金に目の眩んだ野郎の狂気に後半はイライラする。
話が出来ない奴はダメだ。

☆☆

27.おおかみこどもの雨と雪(2012)
おおかみこどもの雨と雪(本編1枚+特典ディスクDVD1枚)
おおかみこどもの雨と雪(本編1枚+特典ディスクDVD1枚) [DVD]

狼男と恋に落ちた大学生のハナ。やがて2人の子(雨と雪)を授かるが彼らもまた狼男と狼娘であった。事故で父親は亡くなった後もなんとか必死に働き子を育てるがそれも限界に達したハナは田舎に移住し大きな一軒家で生活を始める。田舎での雨と雪の成長を描く。

いい話ではありましたよ。
狼になる描写とかはかわいいし、近所の人にバレるかばれないかみたいなコミカル感じも嫌いじゃない。

子は親が思うよりもずっと早く成長し、親離れより子離れが遅かったりとか。うむうむといった感じ。
ラストの「しっかり生きて!」っていう言葉はなんとも深いし大切に扱いたい。

でもね。どうしても引っ掛かるのがそもそもの雨と雪の誕生の所

狼男と知り合って、仲良くなって、愛しあって、SEXをして(半人半狼の姿で!)子供が出来ましたって淡々と描かれるのだけれど、普通もっと葛藤があると思うよ。

多分生まれてくる子は普通の人間じゃないかもしれないって思うだろうし生活のことだってあるし、なんでそんな簡単に子供を作るわけ?作らないっていう選択肢もあっていいじゃない。

SEX→あ、気分が。。→出来ちゃったみたい。。。育てるわ!!!みたいな流れがダメ。引っ掛かる。
ここだけにしか書かないけど、個人的に出来ちゃった婚ってどうもダメなのよ。もちろん個人の自由だし、知人にもいるし、他人がどういう過程や気持ちで子供を作ろうと結婚しようと、本人が良ければそれは心からおめでとうと思うんだけど、映画内でキャラの感情とか境遇とか恋人との関係性を知っているだけに、なんでそんなあっさりと?って思う。それこそドラマだと思うけど。
特に今回のケースは普通の人よりハードルが何倍も高い訳だし産むなら産むなりに大きな葛藤があるべき。

そして、ハナよ。お前は天涯孤独な人間なのか?そうではなかろう。なぜ元々いた世界から切り離されることになにも思わない?親は?友達は?なんだこの盲目的な描写は。

あと最後に、映画を見た人がみんな唐突に思うであろう。父親の死ぬ所。いいのあれで?ザ・不運って感じだけど。

☆☆☆

28.ダイ・ハード(1989)
ダイ・ハード (期間限定生産スペシャルパッケージ) [DVD]
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ご存知ブルース・ウィリスの代表作。
妻の働くビルにたまたま居合わせたブルース・ウィリスがテロリストの攻撃に巻き込まれる。人々が捕まり人質にされる中、彼だけがビル内の唯一の望み!
外の警察のダメっぷり。ブルース・ウィリスが逆境で生み出す必死のアイデア!なんでオレがこんな目にと悪態をつく感じ!そしてイカした黒人警察との無線で交わされる友情。

面白い。純粋に面白い。

☆☆☆

29.The Driver(1978)

ザ・ドライバー [DVD]
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強盗犯人などを乗せて安全な場所まで車で運ぶ通称「逃がし屋」の寡黙な男が主人公。
彼を追う警察、警察とのウラ取引で彼をハメようとする強盗団。

カーチェイスシーンはなかなか見もので過剰な演出も音楽もなく淡々とリアリティに溢れる描写で描いていて、なんか普通の凄さみたいなのに結構ドキドキする。飛んだり跳ねたりましてや爆発なんかしないんだけど、心理戦を駆使した倉庫内での非常にゆっくりとしたカーチェイスは特に緊張感があって良い。

この主人公のかっこ良さにハマる人はバッチコイ!ハマるんだと思います。

☆☆☆

30.キャビン(2013)
"Cabin in the wood"

これはどんな切り口から話しても多分にネタバレを含むため口を紡いでいるのが世間のためにはいいのかもしれないが、是非とも声を大にして語りたいため、別枠(近日UP!)にさせて頂きます。

矛盾していますが出来ればなにも情報を入れないで見て欲しい。HPもこのブログも。

こんな映画他には絶対ないし真似しようと思っても出来ない。
そして最高に面白くてスカッとしてハッとして映画を理解すると私のようにもう一回見ないと気がすまなくなる。

見なさい。これは限りなく命令に近いオススメです。

☆☆☆☆☆

31.ハンガーゲーム(2012)
ハンガー・ゲーム [DVD]
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かつて国歌に対して反逆をした12の地域に課せられた、戒めの罰。それがハンガーゲーム。12歳〜18歳の男女がそれぞれ地域から選ばれ、彼ら24人のうち1人が生き残るまでお互いを殺しあう。試合は環境も様々で全国放送され富を誇る人々にとって最高の娯楽となっている。幼い妹の身代わりで志願してゲームに参加した主人公。果たして無事生き残れるのか?

基本的には面白いと思う。設定はなかなか凝ってるしゲームの制度とか社会との関わりなんかもいいと思う。
でも細かいところが雑でその設定の良さが生かしきれていないのでは?

人気になったらセレブのスポンサーがついて物資の援護が来るって言ってたけど来たのはトレーナーからの薬だけやないの。11区の彼はどっかのタイミングで主人公の行いに気づいて侘びを入れるまたはなにかしらの仁義を見せるべきであろう。あと「あいつには要注意だ」的なプロの殺し屋くん。弱いよ。主催者は手を出しすぎ。フィールドの端っこに言ったらダメなぐらいなら最初から狭いフィールドにしろ!「地形を読め」「水を見つけろ」「シェルターが大事だ」などの一連のサバイバルアドバイスはなんの役にも立たずましてや描写もなく。そりゃ殺し合いの最中に夜中に焚き火炊いてたら殺してくれって言ってるのと同意ですよetc...

ごめん。思い出したらやっぱあかんわ。

☆☆

32.ラバー(2010)

"Lover"ではなく"Rubber"。
タイヤの映画。です。
というかタイヤが主人公の映画。
もう少し付け加えるとタイヤが人を次々と惨殺して警察に追われる映画。
さらにその顛末を遠くから見ている出演者ではない見物人がいて、警察の操作のやり方にイチャモンをつけたりする映画。
ホントは見物人が全員死ねば映画自体も終わるはずだったのにたまたま一人生き残ってしまったので映画は続いてしまうし、そんなはずじゃなかったからストーリーが崩壊していく映画。

意味分かる?分かりませんよね。
冒頭は10分弱ひたすらタイヤが砂漠を転がすシーンを見せられるし。

ところが全部に意味なんてないんですよ。映画にとって意味のない"No Reason”な設定にこそ重要な意味があると彼らは言うわけです。

意味が無いということに意味を持たせてそれを映画全体でメタ構造にしている映画。

ラスト、三輪車がリーダを務めるタイヤ軍団の向かった先は?

何箇所かすんごい笑った。

☆☆

33.宇宙人ポール(2011)
宇宙人ポール [DVD]
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非常にアメリカ人的な性格をした宇宙人のポールとエリア51で出会ってしまったイギリスのSFオタク2人のロード・ムービー。

まずポールのキャラが最高にいい。性格も男前だし、話すこと話すこと洒落が効いててパンチがあって面白い。それに超いい奴!友達になりたい。
オタクたちもイギリスとアメリカの文化的ギャップで何箇所も面白いところがあるし2人共いいキャラしてる。すごく笑顔が素敵。

楽しい奴らとドライブ旅行も行ってみたいなあとか思うよ。

警察やらなにやらにずっと追われてるんだけどそいつらの馬鹿馬鹿しい駆け引きとかちょっとしたアクションとかも面白くて終始笑いっぱなし。スピルバーグにETのアドバイスしてるとことかめちゃくちゃおもしろい。
SF名作映画のパロディも随所に散りばめられているらしいんだけど、分からなくても面白くできてるから大丈夫。

終盤とあるポールと関わりの深い人物のところに行ってその人がラストまで同行するんだけど、その人に向けてポールの言う言葉がもうかっこ良すぎて。「あーオレにも言ってー」って。
一旦スルーして、「あれ、お別れの言葉は?」からのホゥ!!!!(←心の中で快哉を叫ぶ声)。最後に又惚れ直す。

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