先日、東京に遊びに行き、所用で神保町に出掛けました。

帰りに古本屋街をウロチョロしていると、建築系の本を多く取り扱う本屋さんを発見。

値段はそこまで安くはなっていないが、マニア垂涎の古い本も多くあり、興奮冷めやらぬといった心境でありました。

ずっと探していた本に出会えるかもー。


本のタイトルは「建築は兵士ではない」
著者は鈴木博之


とあるサイトで、確かに名著であると、一度読むべきであると、なかなかお目にかかれないので見つけたらとりあえず買うようにと、めちゃめちゃ薦めてあったので気になってました。


ネットで探してもなかったので諦めていたのですが。

あったんですねーこれが。さすが神保町といったところか。
その秘めたる潜在能力あなどれぬ。


どんな本かというと、

近代社会が出来上がる中で他の分野と同じように、建築も「システム」を受け入れ、より普遍的、より一般的、より国際的な建築を作り上げていった。

それはまさに、軍隊のシステムと酷似している。

ある軍隊において兵士は無個性なシステムの部品の一つにすぎない。
兵士が死ねば補充する。部品が壊れれば交換する。それでも軍隊としてのシステムは揺るがない。

建築でもこれが行われているというのである。世界を覆うインターナショナルスタイルという近代システムの中で建物一つ一つは部品にすぎない。

壊れれば取り換えるのみである。
そうではなくて、既にある建築がそこにある意味をもっと考えよう、そこにある建築が我々に与える意味を考え直そう。

こういう本です。


最近の鈴木さんの本はあまり面白くないですが、これは30年近く前、助教授時代に書かれたもので、ある意味まだ色々と噛みついているころ。
非常に刺激的です。

これが表紙と裏表紙。
建築の本とは到底思えない異様さ。
見れば見るほど気持ち悪いんだこれが。

heisiheishi2