タイトルだけ見てニヤリとした方は、我が同胞です。

Dirty Deeds Done Dirt Cheap

こう書けば分かり易いかな?

ここでAC/DCの名曲を思い浮かべた方は音楽にお詳しい方ですね。
でも違います。

D4C

ここまで言って分からないのか!先生は悲しいぞ。

もっと、先生の事見ててよ・・・


この大体の雰囲気の中からこれはジョジョ(ジョジョの奇妙な冒険)の話だな、と分かった方は何割ぐらいいるんだろうか?

そうです、これはジョジョ第7部のラスボス、ヴァレンタイン大統領のスタンドの名前です。


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付いて来る?

今回は全編ジョジョだけの話になりますので興味のない方はスルーした方が無難です。多分疲れます。


スタンド、限られたものだけに与えられた能力とでも言っておきましょう。

最後の敵である大統領のスタンド能力が遂に明らかになりました。

それは、この世と並列して存在するパラレルワールドの間を行き来できる能力。

それが、Dirty Deeds Done Dirt Cheap! 略してD4C!(ディーフォーシー)

なんのこっちゃですよね。
素粒子物理学などで様々な憶測がされていますが、我々が生きているこの世界の他に、パラレルワールドと呼ばれる別の世界が存在すると言われてます。

パラレルワールドはあらゆる瞬間から生まれ、無限に存在し、しかも我々の世界のすぐそばに存在しているという。それはただ、見えないだけなのだ。

大統領は自分だけが自由にそこを行き来できる。
敵から隠れるのに違う世界へいったり、違う世界から人を連れてきたりも出来る。

大統領は同じ世界に何人も存在できるが、それ以外の人は一つの世界で複数の自分が出会うと死んでしまう。

簡単にいえばこんな能力ですね。読んでも全く理解できないですね。

付いてきてますか?後ろの方。

ジョジョに出てくるラスボスはほとんどが時空間に関する能力を持っています。

第3部 ディオ  時を止める能力 ザ・ワールド
第4部 吉良吉影 時を戻す能力 キラークイーンのバイツァダスト
第5部 ディアボロ 時を飛ばす能力 キング・クリムゾン
第6部 プッチ神父 時を加速させる能力 ホワイトスネーク
第7部 ヴァレンタイン大統領 次元を行き来出来る能力 D4C
とまあ、こんな感じです。

これだけ続くんだから荒木さんには何か考えはあるのだろうか?
結局主人公たちに倒されるのだから、時を操る能力が最強と考えているわけではないだろう。そもそも強いとか弱いとかの話でもないだろう。

基本的にジョジョは「人間賛歌」(人というものがいかに素晴らしいか)がコンセプトにあるので、そこに結び付くんだろうな。

スティールボールランの10巻では、素粒子物理学を例に用いて、何もないところから何かが生まれる(例えばスタンド)可能性について説明してます。

素粒子物理学では何もないところから突然素粒子が生まれてまた消えたりする。
消えるというのはつまりエネルギーに変換されるという事で、E=mc2で表されます。
余談ですが、素粒子物理学ではあらゆる物質の誕生や消滅が計算可能なため、1秒後にあなたの体が火星に存在する確率も計算できるそうです。不思議。

その無から生まれたエネルギー、それこそが精神エネルギーであるスタンドなのです。
うん、分かりやすい。

付いて来てるよね?

それにしてもアレですよ荒木先生のセンスよ。

Dirty Deeds Done Dirt Cheapの訳が「いともたやすく行われるえげつない行為」ですから、そのセンスには恐れ入ります。

確かに意訳すれば近しい意味にはなるんですけど、「いともたやすく行われる」と最初は平穏に生きながら「えげつない行為」とそれこそえげつない表現で締めくくる。
冷静と情熱の間と言わんばかりの表現。まいりますね。

あ、忘れてた。この18巻では名言が生まれましたね。
大統領の護衛が暴れる女性に向かって言った言葉。

冬のナマズみたいに、その女をおとなしくさせろ!

それも同じ奴が4回言います。死ぬ直前にも言ってます。
面白過ぎる。

飛行機で隣のおっさんに怪しまれました。

そうそう、飛行機の中ではジョジョ好きの客室乗務員と仲良くなるべく、これ見よがしに表紙をアピールして読んでいたにもかかわらず、ジョジョに触れるものなし。
やっと声がかかったと思ったら、鞄を座席の下にだって。君の目は節穴かい?

どっかにジョジョ好きの女の子はおらんのかね。