「愛のむきだし」という映画を見ました。

見終わった後、なぜかやたらと心臓がドキドキして、顔が熱く、呼吸が荒くなっているのに気付きました。
15分ぐらいで治まりましたが、「ものすごい映画を見てしまった」と改めて思うようになりました。
それぐらい衝撃的な疾風怒濤の映画体験です。
とてもこの感動を人に伝える事は出来ないのですが、自分のためにも書いておきます。

この映画、4時間あります。DVDは上下巻に分かれ、劇場ではインターバルに10分休憩が入ります。
4時間の映画というとそれだけで見るのに疲れそうという方がいらっしゃると思いますが、そんな事ありません。本当にあっという間です。
映画は普通その中で緩急をつかせながらストーリーが進行するものですが、この映画では超濃密なストーリー展開で休む暇もありません。
その分見終わった後に疲れがきますが、見てる間は「え、もう上巻終わり?」ってなります。

話が複雑なので説明しづらいですが、あらすじはこうです。
「神父である父と2人暮らしのユウは幼い時の母との約束で理想の女性マリアを探し求めていた。ある時を境に父に懺悔を強要されるようになったユウは、懺悔をするために自ら罪を行うようになり、最終的に盗撮(パンチラ撮影)という罪作りに励むようになる。
盗撮のプロとなったユウはある日、理想の女性ヨーコと出会い、初めての恋をする。その時ユウは女装をしていて、ヨーコはユウが演じる女性サソリに恋をする。
ヨーコの母とユウの父が結婚することとなり、ユウとヨーコは兄弟として生活を共にし始めるが、新興宗教の魔の手が襲いかかり、ユウを除く3人は拉致・洗脳されてしまう。ユウは愛するヨーコを救いに1人施設に乗り込む!」

なんのこっちゃですね。これを読んで面白そうと思う人はいないでしょうが、それは私の文才の無さで勘弁して下さい。

要はタイトルのごとく、様々な「愛」というものを色んな形で文字通り「むきだし」にする映画です。
時にそれは暴力であったり、SEXであったり、パンチラであったり、勃起であったり。
演出は結構過激で、血しぶきが飛んだり、レズがあったりなので、そういう表現に嫌悪感がある人はダメかもしれませんが、ハマる人にはガツンときます。
また演技がいいんですよ。本当に絞り出してるって勢いの演技で、ヨーコ役の満島ひかりは時には超かわいく、時には狂ったように、時には人を蔑む様な演技をします。非常に魅力的です。

盗撮やら勃起やら変な言葉が飛び交いますが、これらがユウにとっては全くエロとは無関係のむしろ神聖な行為なので、誤解なきよう。
宇多丸さんも「勃起のシーンで号泣するとは思わなかった」と言ってます。
私も最後のパンチラ&勃起シーンは目頭が熱くなってました。

愛のむきだし [DVD]愛のむきだし [DVD]
出演:西島隆弘
販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2009-07-24
おすすめ度:4.5
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上手く説明できないのがもどかしいんですけど、とにかく見てください。
DVD借りて、面白くなかったらオレがレンタル代返すよ!ぐらいオススメです。

「映画ってすごいな」と初めて思いました。
感動する映画は何本もあったけど、映画に圧倒されたのは初めてで。
ご覧になった方は感想を聞かせてください。では。