現在、全国の映画館において

午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」という企画が開催中です。

なんちゃら委員会が選んだ過去の名作映画50本が全国の映画館を1年かけて1週間ごとに巡回中です。
大人1000円、学生500円です。
私もここぞとばかりに学生証を振りかざして得意満面に映画館に足を運んでいます。

とりあえず既に2本ほど見てきました。
「バベットの晩餐会」と「レインマン」


「バベットの晩餐会」はタイトルもよく覚えていないまま、中身も知らず、ジャケ買い以下のフィーリングで見に行きました。タイトルを見てもあんまり想像つかないですしね。
バベットの晩餐会 [DVD]
出演:ステファーヌ・オードラン
販売元:ポニーキャニオン
発売日:2000-04-19
おすすめ度:4.5
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あらすじは、

19世紀のデンマークの小さな村に牧師である父を亡くした老姉妹が住んでおり、毎日村の人々のために食事の準備をしたり、信者たちとの小さなミサをして過ごしていました。そこにある嵐の日にフランスから亡命してきたバベットというメイドが人の紹介を得て訪ねてきます。バベットはよく働き、10数年後村にすっかり馴染んだバベットに一通の手紙が。フランスの友人からで、バベットに頼まれて毎年買っていた宝くじが当たったと。大金を得たバベットは、老姉妹の父の生誕100周年の晩餐会にフランス料理を振舞いたいと願いでます。しぶしぶ了解したものの不安な老姉妹の元に、バベットが買い付けたフランス料理の食材が届きます。ウミガメ、ウズラ、豚の頭などなど見たこともない怪しい食材に老姉妹と信者たちはあれは悪魔の料理だと不安に。そして晩餐会が開かれる・・・

というものです。

物語の中盤からバベットを絡めていろんな人物の思いが交錯するのですが、やはりラストの晩餐会のシーンが抜群によかったです。食べ物とそれを囲う人々自身が、人々を幸福にしていく過程がよく分かります。
それも美味しいとか、これは〜だ!とか言っているのはたった一人で他の人は何も言わないんです。でもその表情、食べ方から幸福感が伝わってきます。

人生の幸福は美味しいものを食べることだ!と2年前に悟った私ならずとも、この晩餐会シーンにはグッとくるんじゃないでしょうか。
涙は流れないけど、満足感はすごい高い映画でした。90点。


もう一本。「レインマン」
有名な映画ですけどね、見たことなかったんです。ダスティン・ホフマンとトム・クルーズです。
レインマン (アルティメット・エディション) [DVD]レインマン (アルティメット・エディション) [DVD]
出演:ダスティン・ホフマン
販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2008-10-24
おすすめ度:5.0
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高級車のディーラーのチャーリーに父が亡くなったという一報が入り、葬式に駆け付けて父の遺書を読むと、聞いたこともない兄に300万ドル相続させるという内容が。そんなひどい話はあるかと、兄に会いに行くと兄レイモンドは施設で20年も暮らしている自閉症の患者であった。平等な遺産相続を説得しようと施設から強引に連れ出し、そこから二人の三日間のドライブが始まる。

なんといってもダスティン・ホフマンの演技がすごい。有頂天ホテルの時に佐藤浩市に感動したけど、それクラスでした。
(え?佐藤浩市の過大評価?まあまあ。)
トム・クルーズもいいんだけれど、映画としてはトム・クルーズの演技が良すぎないのが逆によかったんじゃないかと思う。
テーマは兄弟愛ですよね。二人の距離が近づいたり遠ざかったり、今まで存在すら知らなかった兄弟がどの距離にいるのがお互いにとって幸せなのか。最後の結論は清々しいものを感じました。いわゆるハッピーエンドではないけれど、二人が選んだいい距離感があれなのだろう。
「レインマン」の由来を知ったあのモーテルのシーンが一番感動的でした。ラスベガスの夜のダンスシーン、そのあとのハグも涙腺にきました。

兄弟で見に行くと帰り道が気まずい感じになりそうですね!80点!


最近の映画もいいけれど、昔の映画のDVDもいいけれど、昔の映画を映画館でみるのもいいんじゃないでしょうか。多分、殆どの作品は見て後悔させないクオリティだと思いますし。
「バベットの晩餐会」のように前知識ゼロで見に行くのもアリです。最近の映画は情報公開しすぎでストーリーが大体分かってしまうので。

今週はニューシネマパラダイスなのでまた見に行きそうだわ。