この春晴れて大学を卒業した方々、おめでとうございます。

入社式を目前に控えどのような心境でしょうか?私も1年前を思い出します。

私が研究室の追いコンに行ってなにかコメントを求められたらどうしよう、といつものようにありそうでない、非常に現実的な地に足ついた妄想から生まれたメッセージをあなた方に送りたいと思います。

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4月から社会人として生きていく皆様。

入社式の前にもう一度求人票の初任給を確かめてください。

きっと「学部卒20万 院卒22万」などと書いてあることでしょう。

皆様はこの「2万円の差」がなにか考えたことはありますか?

いろいろな回答があると思います。

大学院卒だと、専門分野に関する知識が豊富とか、多くのスキルを持っていて即戦力になるとか、単純に学歴への対価とか、まあ色々です。

ですが、私が一年間の経験で得た答えはこれです。

「人を使うことが出来る」

これに尽きるんじゃないかと思います。差の2万円の内、1万5千円はこれに支払われているんじゃないでしょうか?

なぜなら、たかだか院生が持っているような知識やスキルはすぐに身につけさせることができるからです。「人を使う能力こそ」年間30万近く差を付ける価値のあるモノだと思います。

「人を使うことが出来る」人は「人を使ったことのある」人に限られ、そのためには「人の上に立った経験」つまり「最高学年の先輩として後輩を使った経験」がないとダメです。

もちろんクラブ活動などで一部例外はあるでしょうが、学部生から社会人になると、大学においては「人を使ってなにかをなしえた」という経験は皆無ではないかと思います。
研究室には常に大学院生がいるわけで、人に使われることはあっても使うという経験はなかなかできないです。

逆に大学院生には多かれ少なかれ人を使う、使わざるを得ない状況が生まれます。その中で、無意識に、自分が抱えるプロジェクト(研究、課題、先生からの雑用、遊びの企画など)を上手くこなすべく人を後輩を使うのです。

新社会人がだれを使うのか?いっぱいいます。
同期やバイトさんを使うことはもちろん。
部長でも課長でも先輩でも使うことはあります。仕事ですから。


そして人を上手く使えないと本当に仕事って進まないんですね。

ですから、学部卒の方は頑張って人を使えるようになること。
院卒の方はより人を動かす力を身につけて下さい。

それでは。