古本屋のホームページで建築本のリストを見ていたら、GUARINO・GUARINIの本を発見。4000円ぐらいで意外と安かったので購入。
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前々から気になっていたGUARINO・GUARINIという存在。

バロック時代後期の建築家でボッロミーニやベルニーニとほぼ同時代。

知名度では彼らに劣るのだけどもその作品の独創性は彼らに匹敵するものがあると。

まだ彼の作品は見たことはないんですけど、いくつか写真を見たり、話を聞くだけでもかなり興味はそそられていました。

特にトリノのサン・ロレンツォ教会が有名なのですが、なかなかあっちの方は行く機会がありません。
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これが天井のドーム内部です。

8本のアーチで支えられるクーポラはアーチのそれぞれ辺として8角形です。幾何学模様がとても美しい。

どうしてもボッロミーニのサンティーボ教会と比べてしまいます。
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こちらはアーチこそ露出していないですが、円形と三角形の織り成す幾何学模様が美しいだけでなく、求心性と指向性という矛盾する空間構成を作り出すことに成功しています。


ちなみに表紙は「santissima sindone」。サンティシマ・シンドネ教会?読み方が・・・

図版が多く、設計術などもかなり詳細に載っているので楽しめそうです。