フジモリ式建築入門 (ちくまプリマー新書 166)
フジモリ式建築入門 (ちくまプリマー新書 166)
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藤森さんのフジモリ式建築入門を読了。
大変読みやすく短い通勤時間でも数日で読めてしまいました。
藤森さんらしい小気味いい語り口で面白かったです。

趣旨としては「建築とはなにか」を建築史を通じて確認するというもので、「空間」の始まりからピラミッドに代表される巨大建築出現までの流れ、西洋における教会建築の発展、日本における住宅の発展を追っていきます。

全体を通じて藤森さんが書いているのは建築の中に潜む作り手の「意識」と「無意識」。
無意識化されたもの長い時間をかけて淘汰され生き残り凝縮され、それが本当に良い建築を作ると。

特に新しい知識が得られるというものではないですが、ギリシャからローマ〜ビザンティンの流れなんかは非常に簡単に書いてて分かりやすい。

個人的に面白かったのは日本の原初的な高床式住宅と竪穴式住宅の発展。どう混じり合い影響しあうか。それにしても日本建築について自分は勉強不足すぎる。

ただ、残念なのは図版にまったく目新しいものがなく大体が建築史図集で見たことあるものだったことと、かなり誤植が多いこと。

場所によっては図版が抜けている所がありました。(住宅の平面図と断面図の説明図がないような)

暇つぶしに読んでみるのもいいかもね。(こういう言い方は非常に失礼ですが)