その1からの続きです。
ご覧になっていない方は先にお読みすることをオススメします。

本書は全23章からなっています。
代表的な章を挙げれば、
・サバイバルの心理学:サバイバル環境におけるメンタルの基礎知識。
・医療:応急処置の方法、薬草、健康維持に必要なものなどの紹介
・シェルター(寝床、基地)の作り方、場所の選び方
・飲料水、食料の確保
・火の付け方、基本原則
・武器、道具、装備の確保
・砂漠でのサバイバル
・熱帯でのサバイバル
・寒冷地でのサバイバル
・海上でのサバイバル
・現地住民との接触方法
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などなど。もちろん食べられる植物や危険な動物の一覧表も載っています。
これさえマスターすればどこでも生きていけそうな気がしますよね。

もう手に取って読みたくてしょうがないでしょう?よく分かります。
そんなあなたに個人的に興味深かったところをご紹介致します。

第15章「寒冷地でのサバイバル」より「食料の確保方法」

「アザラシの肉は最高の食物である。(中略)アザラシに近づくにはエスキモーのように行動する。アザラシの風下側にいて、寝ている時に注意深く近づいていく。そして彼らが動いたら停まり、氷の上に伏せて頭を上げ下げし、自分の体を少しのたうつようにしてアザラシの動きを真似る。身体の横をアザラシに向け、腕を体につけて、できるだけ自分がアザラシに見えるようにして接近する」

まさに我々のイメージするアザラシの動きを生き残るためには本気でやらなければいけないのです。
顔は常に真剣だ!
以下は「最高の食物」の参考画像
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可愛いなんて言ってる場合ではないぞ。なんてったって最高の食物!
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二枚目が分かりやすいね。我々も奴らのあんな感じを真似て近づくことが出来ればサバイバル出来ます。決して、釣られて「よっ!」と手を上げてはならない。

無事仕留めることができ、肉を食べて、血を飲んで、毛皮も取れば君も一流のサバイバー。(←ベアさん的発想)

但し!ここに大きく「注意」と書いてあります
「アザラシの肝臓には人体に危険なほど濃縮されたビタミンAが蓄積されているため、肝臓は食べるな!」

ふぅ〜危なかった。知らなかったら危うく、
「アザラシの、レバ刺し頂き♪ 血液がぶ飲み♪ 毛皮で着ぐるみ♪」
とか言って北極圏ラップを披露しながら、得意満面に頬張って死ぬところであった。

正しい知識は1つでも多く知っておくべきである。 うんうん。


続きまして、第22章「現地住民と接触する」より「サバイバーの作法」

「現地住民との商取引をする場合は塩、タバコ、銀貨、それに類したものをよく考えて使う、紙幣は世界中でよく知られているが払いすぎてはいけない。払い過ぎは相手を困惑させ、時には自分に死さえもたらしかねない」

「払いすぎてはいけない」というのがリアルな感じですね。
当然、物価も貨幣に対する認識も違うわけでそこは十分すぎるほど慎重になってよいところかもしれません。

さらに、
「地域の言語と短い表現だけでも習得しておくと良い、誰かの言葉を真似て話そうとする行為は、彼らの文化に敬意を払っていることを示す最上の方法の一つである」とあります。これもなるほどと膝を打つ。

また、人々の身体に触れる際は十分に注意が必要であるとか、出されたものはきちんと平らげることは大事、そしてなによりきちんと約束を守り、なにかしてもらったらお礼をすることが重要であると説きます。

つまりは十分に注意を払いつつも、彼らの文化、風習、宗教、そして彼ら自身にリスペクトの気持ちを表現するべきということでしょうか。

この他にもすぐ実践で使ってみたくなる知識が山ほど紹介されています。
イカダも作ってみたくなるし、雪洞も作ってみたい。野外で方位も確認してみたい。

皆様はもう既にサバイバーとしての自覚を持たれたことと思いますが、そのためには今からでも本書を買い求め、実践し、来るべきサバイバルに備えていただきたい。

そしてきちんと家族を初め、大切な人の元へ帰ってきてください。
どんな環境でも決して諦めずに、「もう一回、みんなと美味しいご飯を食べるんだ!」と自分に誓ってください。

最後に、ベアさんの言葉を借りてこの記事を締めくくりたいと思います。

「生き延びるためには常に決断力が必要です。決断を先延ばしにするくらいなら間違った決断を下すほうがマシです。ただ前へ進み続けるのです。そうすれば出口が見えてきます。そう信じて僕も進み続けます。」

この話の裏にはサバイバルという精神と肉体をすり減らす環境では、時間が経つごとに正しい判断ができなくなるという事実があります。
とにかくやってみること、サバイバルとは手段を選ばず生き残ること。

さあ、皆様、とりあえず蛇の皮を剥ぐところから始めてみませんか?