BSを見てたら映画に関する番組が始まりました。

毎回著名人が登場して、自分を変えた一本の映画を紹介するというモノ。

今回は。。。。

「熊田曜子×ジュラシックパーク」

とても残念な気持ちになり、とても見続けることは出来ませんでした。


それはともかく、私にとって運命的な映画はなにかと言われれば、迷わすこう答えます。

「失楽園」と。

ご存知「不倫」をテーマに扱い、役所広司と黒木瞳の目を覆わんばかりのセックスシーンで日本中の中年に少なからず「いけない情事」の甘い香りをかくわせた一本。

なぜこれが私にとって運命の映画なのかといいますと、それは圧倒的な視聴率故なのです。

ここでいう視聴率というのは、地上波もしくはBS放送における「失楽園」の放送回数に対する私の視聴回数。

この97年公開の映画、私の視聴率は軽く70%を超えていると自負しております。

実は失楽園は1年に1回以上のペースで放送されています。
今週は「風の谷のナウシカ」がまた放送され、「なんどめだナウシカ」なんて言われますが、私に言わせりゃ甘い甘い。失楽園に比べればユパ様なんて稚児も同然。

私はなぜかそれを見つけてしまうのです。
出張先のホテルでテレビ欄を見ていると、「失楽園」の文字を発見する。
深夜の3時にサッカーを見終えて、何気なくチャンネルを回すと役所広司の乳首が映ってる。
(乳首だけで役所広司と即断している訳ではない)

そして当然見るわけですよ。もうこんなことを7〜8回は繰り返しています。

まあよく飽きもせずに見るわねという意見もありましょうが、この映画、実はすごく面白いんですよ。
本人たちはそりゃあとっても真剣に愛し合っているんですし、お互いに家庭を持ちながらも深みにはまっていくことに自責の念を感じ、このどうしようもない先の見えない関係に人生の中で大切にすべきものを犠牲にしようとしている破滅的な内容なんです。
基本的にはシリアスなどこか物哀しい雰囲気の映画です。

ただ、そんな空気感の中だからそこ発せられるセリフが最高に面白いんです。

例えば、セックスの後ベッドで並んで寝る二人。いわゆるピロートーク中。

役「どこがいい?」

黒「全部。どこも感じてしまう。。。」

役「旅行だよ、どこに行きたい?」

(見つめ合って2人笑う)

黒「どこでもあなたと一緒なら。」

みたいな。

黒木瞳渾身のボケを役所広司が華麗にスルー。そして見つめ合って笑うことで、グダグタ感を演出。
「ヘヘッ!」と笑うわけですよ。私が。

この2人ずっとこんなことしてるからね。もうアホかと。お兄さんツッコむの疲れたから黙ってみるよ?みたいな気持ち。でも黙って見てたらセックスシーンでドキドキするからやっぱりツッコむ!みたいな。
「人を褒める時に、股を褒めるな役所!」みたいな。

なんでこんなことを書いているかというと、一昨日の晩にBSで放送してたからなんですね。
そして遂にそれを録画するという暴挙に出たからなんですね。
ところが、放送されていたものがオリジナル版じゃなかったからなんですね。
要は非常に重要なファクターであるセックスシーンがまるごとカットされているんですね。

そんなもんどうやってこの映画を楽しめっていうんだよ!セックスシーンと2人のグダグタ感とその他の雑味を楽しむ映画だろうが!

フォースの出てこないスターウォーズか!
タイムスリップしないバックトゥザフューチャーか!ずっとデロリアンで走ってろ。

何事か!と怒り心頭。もう今日なんてずっとプリプリしてたんですから。
上司に怒りの理由を聞かれて「役所と揉めまして」って答えてなんとか誤魔化したりして。

もう自分でもなに書いてるか分からなくなってきましたね。
なんでセックスシーンっていう単語をこの文含めて6回も書いているのか。どんだけ悔しいんか。

えーっと、とにかくもう眠いので締めます


ジュラシックパークはいい。

だが熊田曜子、お前はダメだ。