先日、「切手の博物館」で開催中の「キノコの切手展」に行って来ました。

コチラ→http://www.yushu.or.jp/museum/kikaku/index.html

私が切手やキノコについて興味ありそうな雰囲気や詳しそうな話を聞いたことのある人はないと思います。

えぇ、まったく、興味ありません。

展示を見終わった今でも同意見です。

ただ、この展示自体は面白かったので自分の好奇心を満たすことが出来、満足しています。

なぜこのような展示に行ったかと申しますと、「なんか変な面白いものが見れそうなニオイがした」からです。

どこかしら美術館や博物館に行こうかなと色々と調べて、幾つか行きたいのがあったのですが、あんまり頭を使いたくなかったので、ゆるそうなやつを探してたら発見してしまったのです。

自分のこの「なんか変な面白いものが見れそうな気がする感覚」ってのは結構信用しています。

切手×キノコ

切手は時に異様な図柄が描いてあったりしますよね。
コレクションとして美術品として愛でられる一方で、ある側面ではクレイジーなところもある世界だなと前々から思っておりました。

そしてキノコ。
まあこれも言わずもがなクレイジーですよね。形といい色といい毒といい。
様々な物語でモチーフとして描かれていたり、神話などに登場することもありますね。人間は昔からキノコに不思議な力を感じていたんでしょう。

なんてったって展示のコンセプトは「 キノコ切手を愛でる!」
世界中のキノコ切手が一堂に会するんだから行くっきゃない!

「お前が博物館に行こうとした理由など知りたくもない」という意見は分かりますが、状況説明や思想背景を毎回のように入れてしまうのは私自身が物事のそういう「裏」のところを知るのが好きな性格故なのでお許し下さい。

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会場のポスターはこんな感じ。

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早速出ましたキノコ界のキングことベニテングダケ。
鮮やかな朱色に白い斑点が目印。種類によって大きさも形も様々で、更に毒キノコであることがその魅力を一層高めているとまことしやか囁かれるベニテングダケ。
大体1本で大人3人分の毒があるらしい。

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これは私のお気に入りキノコ切手。
オレたちのベニテングダケにモモンガらしき獣が飛びつこうとしています。野性味溢れる迫力のある構図にモモンガ似の獣のシュールなポージング。
更に言えば、切手として使われるのは点線に囲まれた範囲なので、手紙を送られた方は謎の見切れた尻尾を見るはめに。
やるね、ドミニカ共和国。

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更にベニテングダケ。
イギリスではキノコが輪のように並んで生えている場所を「fairy ring」とか「fairy circle」とか呼ばれ妖精が集まる場所と言われているそうです。このまま拡大してポストカードとかにしてもいいぐらいいい図柄よね。

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これなんてね、キノコが踊ってるから。「くるみ割り人形」の踊りをキノコが中国人に変身して踊っているらしいのですが、説明を読んでも図柄を見てもよく分からない。
というか1つ1つよく見ると「口には出さないがみんな想像するものは同じ」よね。オレのは何番目に似てる!イェー!みたいな。

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このダイナミックな構図。ミクロとマクロの対比。落ち着いたトーン。
そして先ほどと同じように手紙に貼るとキリンが消え、キノコだけが残るイタズラ心。左下のキノコの浮かばれなさ。哀愁漂うウガンダである。

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そして当然興味は日本のキノコ切手に。
残念ながら日本のキノコ切手シーンは全く盛り上がっておらず、第9回国際食用きのこ会議記念で作られたシイタケの20円切手のみ。
これを貼り付けてシイタケ臭い手紙を送りたい!

こんな感じの「キノコ切手を愛でる!」というコンセプトをまさに体現した企画。

堪能しました。非常に満足。
この満足感はどこから来るかといいますとこの一言に尽きます。
「ここでしか見れないものを見た!」

目白に御座いますので、お近くに寄った際に暇つぶしにどうぞ。

おみやげで珍しい切手もたくさん売ってますのでここぞという時の切手選びには本当にいいなあと思いました。ちょっとお楽しみで「切手も手紙の内容の内だ!」ぐらいで貼ってみるのもいいかもしれません。