世はスマートフォンですね。

私だって欲しいんですよ。
あまりアプリとかには興味ないのですが、とにかく地図ですね。
それとウロチョロした時に美味しいお店を発見したりするのに使いたいのです。最近はGoogleMAPに日本・イタリアの行きたいお店とかを地図上にプロットして行っているので、これを是非食するチャンスを増やしたい。

「あ、今日あの店の近く通ったのに〜!」みたいなのがしょっちゅうなので。

まあ、それはさておき本題へ。
中高生、特に男子に対する由々しき問題を2つ取り上げます。

携帯電話が普及し始めた10年ほど前から発生し、私が警鐘を鳴らしてきた問題が1つ。
それに加えて、スマートフォンによって近年新たに発生した問題が1つです。

これらが現代の男子中高生の将来に大きな問題となっているのです。

まずは昔からある問題。
「携帯電話の普及により、女の子の自宅へ電話を掛けることが激減した」

私は今28ですが、中高生ぐらいの頃は女の子に連絡する時は自宅へ電話を掛けたものです。
皆様にも思い出があると思いますが、今思い出しても心臓バクバクものですね。

相手が一発で電話に出てくれたら成功!
兄弟姉妹が出たら、恥ずかしいけど、なんとか取り次いでもらう。
母親が出たら、完全に腰引けながら、申し訳なさそうに、取次ぎをお願い。
父親が出たら、即刻切る!

みたいなね。
こんなドキドキリンリンコール体験を今の中高生は一切経験する必要がないのです。
まあ1つハードルがあるとすれば、女の子に直接連絡先を聞くときぐらいでしょうが、それさえクリアすれば後は確実な連絡手段が出来るのですからチョロイもんです。

自宅コールは毎回毎回が実践の場。昨日成功したからといって今日成功すると思うなよ?ってなもんです。
その慢心が、相手の女兄弟を本人と間違えて恥ずかしい会話を始めてしまう、顔から火柱の上がるほど恥辱体験につながるのです。(私の体験ではないぜよ)
さらにメールは気軽に連絡を取ることができますね。

携帯電話の普及により、こういった「恥ずかしい思いをするかもしれないが、覚悟を決めて受話器を上げる!機会が激減した」と言うことが出来ると思います。


そして近年発生したもう1つの問題を取り上げます。
10年前と同じように現在もドキドキリンリンコール体験はほとんどないでしょうから、上の現象は変わっていません。
スマートフォンの普及によってなにが変わるか。

それは「エロいもの」に対する接触方法ですね。思春期の中高生は当然のように女性の裸や性行為などに感心を持ち始めるわけですが、私の世代で言いますと、その情報収集源は「エロ本」と「アダルトビデオ」でした。

それを仲間たちで共有するのです。つまり学校の友だちですね。

なぜそれを共有するのかというと、仲間意識と言うよりはそれ自体が中高生にとって手に入れにくいものだからなんですね。なので誰かがそれを入手するとそれは友達内での話題に上りますし当然のように貸す借りるという話に繋がります。

まずはそれを如何にして手に入れるかという問題。
さらにそれを学校に持ってくるという問題。
この2つの問題を当時はどうにかこうにか解決して事をなしていたのですが、場合によっては自らまたは友人のミスにより先生に見つかったりすることもありました。
また、それを家に無事に借りて帰った場合に如何にしてそれを安全に保管するかという問題。
本はベタにベッドの下か?引き出しか?
ビデオは「木を隠すなら森の中」的な発送でビデオの中に紛れさせるか?タイトルを[国会中継」に変えるか?

様々な問題がありました。
時にはミスもありますがそれを乗り越えて大人になるのです。うちの学校には抜き打ち持ち物検査もありましたし、友達の中にはカバンをパンパンにしてエロ本を持ってくる奴もいました。

そういう問題が今はスマートフォンの中に全て収まっている、またはPC間でのやり取りで済んでしまっているのではないでしょうか?
なにも今の時代に本やビデオorDVDを持ち歩けというわけではないのですが、そういう事に無駄に知恵を絞る機会が減っているのではないかと思うのです。
ものすごく手軽にエロいものに接触できるようになったと言えます。


両者に共通する問題は、リスクを冒してなにかをやり遂げる機会の減少です。これが当時は自然に鍛錬されていた(プラスになるかどうかはともかく)。
メールにしてもネットにしても指先でチョチョイとすれば、目的が達成できる。

いいのか、悪いのかよく分かりませんが、こういう体験をしている世代としていない世代で、生きていく上でのある種の感覚って違ってくるんだろうなあと思ってやまないのです。
上手く言葉に出来ませんけどね。


こんなことをたまたま道端に落ちていたエロ本をみかけたのをきっかけに真面目な顔して丸の内を歩きながら考えたのでした。