1.Premium Rush (2012)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演。NYのメッセンジャー達の活躍を描く。ひょんな事から組織に関わる重要な荷物を預かった主人公が、組織や警察に追われながらも仲間と協力し配達するという物語。NYを自転車でかっ飛ばすシーンはいいけど、なんか全体的に甘ったるさが抜けない。

☆☆

2.未来を生きる君達へ(2011)
デンマークとスウェーデンの制作。学校のいじめっ子に対する仕返しの善悪、街の乱暴者から受けた侮辱に対する報復の善悪、ギャングの親玉が病院に来たら医師は治療をすべきかなど、暴力に対する暴力、暴力の連鎖の是非を問う。これは本当に心底、日本語のタイトルが最悪。子供のエピソードが多いからって説教臭いタイトルにしてんじゃない。現代は現地語で「リベンジ」という意味。

☆☆☆

3.LOOPER(2013)
ジョセフ・ゴードン=レヴィットとブルース・ウィリス主演。舞台は近未来。更なる未来からタイムマシンで犯罪者の抹殺のために過去へと人が送られて、ルーパーと呼ばれる裏稼業の人たちがそれを始末する。ある日、未来の自分が送り込まれてきて。。。これはたまたまなんだけど上の映画にも通じるものがある。タイトルの通りループの話。なにがループするかっていうと、、、全部!後半からは結構意外な展開になっていく。そこそこ楽しめましたが絶賛とまではいかないかな。

☆☆☆

4.サイタマノラッパー3 ロードサイドの逃亡者(2012)
サイタマノラッパーシリーズの完結編。埼玉の片田舎でHIPHOPを愛し、いつかビッグになることを夢見る青年たちの奮闘?を描く。これはヒップホップという音楽をある程度知識として持っておいたほうが映画が楽しめるはず。極端に言うと、自分自身の思いを気持ちを歌詞にして吐き出す、ぶつける、リズムに乗せる。で、この主人公たちは最初なにもない。自分の中にはなにもない。そんな彼らがどん底に陥ってすべてを失って初めて、オレにはヒップホップしかないんだってことに気づいて、それをリズムに乗せて紡ぎ出す瞬間!それを捉える映画といっても過言じゃない。ある意味自分自身の存在証明としてのヒップホップというか。そりゃ胸を打つよね。

☆☆☆☆

5.アルマジロ(2013)
デンマーク軍協力のドキュメンタリー映画。アフガニスタンの最前線基地「アルマジロ」に派遣されタリバンとの戦闘に臨む青年たちの半年間を生々しい映像で見せる。戦争という日常と地続きの場所での事でありながら、兵士たちの発言や軍を覆う空気感には日常との隔たりを感じざるを得ない。劇中で兵士が言うように「この感覚は戦争を知らない奴には絶対分からない」。確かにそうなんだけど、その乖離を少しでも埋めるために存在するのがメディアでありジャーナリズムだと思う。なのでこの映画のスタンスはものすごく正しいと思う。彼の発言により納得できる。隔たりをものすごく感じる。
1つの主榴弾で数人のタリバン兵を殺した兵士の勝ち誇った顔。現場で統制の取れない舞台。タリバンの奇妙さ。現地民との接し方。頭中に倫理とか平和とか罪悪とか任務とか浮かんできて考えだすとキリがない。

☆☆☆☆

6.ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間(2001)
言わずと知れた映画史に残る超大作シリーズの第1作。指輪の秘密、続々と集まる個性豊かな仲間たち。圧倒的に広く見せる世界観、そして時間的スケール。3時間を超えるストーリーでも飽きさせるのはさすが。原作を読んでおけばもっと楽しめたんだろうけどそこまでパワフルではございませぬ。

☆☆☆

7.スターシップ・トゥルーパーズ2(2003)
ここにこの映画をもってくるのが私らしい完全な息抜き。前作は名作よね。別の天体でそこに巣食う昆虫型エイリアンをバッタバッタとやっつける爽快SF。1では「死んだ虫だけがいい虫だ!」っていう名言あり。今作では塔に閉じこもって周りにうじゃうじゃいる虫を追い払う、と思ってたら寄生型エイリアンに洗脳された仲間がいて、エロいシーンか!って思うとその後寄生されてるっていう流れ。1つ指摘するとすれば、100発ぐらい打ち込まないと虫が死なないんだから、お前が持ってるその銃はもはや武器とはいえないんじゃないか?

☆☆

8.ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔(2003)
大作2作目。この辺りから結構夢中よね。まあある意味RPGなので次々難関が現れては乗り越える。途中でパーティが別れる、ひょんなところで運命的な出会い、新しい仲間、新しい装備。それにしてもガンダルフは魔法使いのくせに全然魔法を使わないのはどういうことだ?なんか馬で走ったり、支持したり、杖で叩いたり。。。

☆☆☆

9.ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還(2004)
これにて完結!最後はもうチートって言っていいと思う。死者がいっぱい集まって仲間になるっていう。。。おい。
それでもシリーズを通して何度かある大きな戦のシーンの迫力はすごい。それこそ狭い範囲での空間スケールがきちんろ把握できる。敵がどれぐらい広がっていてどれぐらいの戦力でこちらにはどれぐらい味方がいて。すごいねPJ(ピーター・ジャクソン監督への賛辞)。

☆☆☆

10.007 カジノ・ロワイヤル(2006)
ボンドがダニエル・クレイグのなって初めての作品。ヴェスパーというボンドガールを演じる女優さんのパーティシーンでのドレスに目が釘付け。最初列車で会うシーンは野暮ったいなあと思ってたのに。完全に布石。信じられないぐらいキレイだと思った。劇場で見ていたら卒倒するね。
カジノシーンでの駆け引きやベネツィアのシーンも素敵。前半の見せ場である飛行機爆破シーンでの追跡劇はすごくよかったし、最後の最後のお茶目な仕上げはさすが007って感じ。

☆☆☆☆

11.ヤングジェネレーション(1979)
 宇多丸さんが大好きな映画というのでどんなもんかと鑑賞。いい!すごくいい!
 主人公はアメリカに住む高校卒業後プラプラしている青年。彼は本当に自転車レースが大好きで、あるイタリアチームの熱狂的なファンです。それはひいてはイタリアへのあこがれで日常生活もイタリア一色。イタリア語を話し、イタリア人と語り、イタリア・オペラを聞き、ものすごく変な生活を送ってるんだけど本人は楽しそう。そんな彼がある時幸せの絶頂からどん底に叩き落されます。彼はイタリアを捨てる。でもそんな彼がまたアイデンティティを取り戻す瞬間が訪れ、最後の最後でイタリアではない新しい人間へと成長する!いやー最後笑った。

☆☆☆☆

12.猿の惑星・征服(1972)
 前作の「脱出」で過去の地球へ来た猿の科学者夫婦コーネリアスとジーラの2人がもてはやされて挙句、最後に殺されてから数年後の世界。犬や猫はウィルスにより絶滅し、人々は猿をペットにしましたがやがて色々と仕事を教えこむようになります。そんな中科学者夫婦の隠し子も同じく奴隷扱いを受けます。この子がシーザー。未来の猿の科学者の遺伝子を継ぎ、大変な知能を持っており人語を理解し話すこともできます。そんな猿は他にいないので初めはそれを隠して奴隷生活を送るのですが次第にクーデターを企てるようになり、猿を先導して人間への反乱を引き起こすという話。猿の惑星シリーズは毎回当時の社会的問題のテーマを取り込んでいますが、「征服」の時のテーマは黒人奴隷です。

☆☆☆

13.ホビット 思いがけない冒険(2013)
 ロード・オブ・ザ・リングシリーズの前日譚。60年前の冒険をこれまた3部作で描く。もうロード・オブ・ザ・リングクオリティって言っていいか知らんけどあの感じはまんま健在。今回はドワーフの故郷を取り戻すために旅に出るストーリー。屈強なドワーフたちに魔法使いのガンダルフ。そこになぜ小人のホビットなのか。直接は語らないけどそれを感じさせる描写がちょこちょこあります。あとあいつね「プレシャ〜ス」の。あいつの気味悪さと可愛さと憎らしさと哀れさはいったいなんでしょうか。ある意味では指輪の奴隷と化してるんですよね。ものすごく重要な人物ですし今後どういう絡みをみせるか気になります。

☆☆☆

14.007 慰めの報酬 (2008)
 カジノ・ロワイヤルの続き。本当に愛する人を見つけたと思ったのに殺されてしまったボンドが復讐に燃える。燃えすぎてMに怒られる。南米で始まろうとしている巨大慈善事業の裏に隠された裏ビジネスを解体する。それは任務か復讐か。まずは最初のボンドガール。強制送還のためにボンドを迎えに来たM16の女性。ホテルに案内するとボンドが高級ホテルのスイートじゃなきゃヤダって言い出して部屋までついてきて、、、と思ってたらもうヤッてんのかい!っていうノリの軽さ。この娘は後にゴールドフィンガーオマージュで殺されます。もう一人のボンドガールはカミーユ。伊東美咲似の超美形。彼女もまた愛する家族を殺された復讐に燃えている。彼女のベッドシーンはなし。残念だけどそれはそれで良いのかな。似たもの同士過ぎるとか復讐への徒労感というか。ラストもスッキリというわけではないんですよね。慰めの報酬はあったのかなかったのか。

☆☆☆☆

15.ジュラシックパーク(1993) 2回目

長くなりすぎたけど是非。
スピルバーグ監督の恐竜映画。恐竜のCGによる再現が当時としては最高レベルで表現されており、映画におけるCG活用の金字塔とも言える作品。かつて映画館で見て、ものすごく興奮した大好きな映画の1本であることは確かなのですが、折があってもう一度みてみる事に。当時感じた面白さとは別に大人として感じる所、映画として上手いところを再発見しました。
 主人公の古生物学者のアランは最初子供とのコミュニケーションを取れない男なんだけど、それは彼自身が恐竜しか興味が無い子供だからなんですね、ある事件以降子供たちを守る立場となる展開になり、その時に彼は採集していたヴェロキラプトルの爪を捨てる。それは状況的に捨てなければならないシーンでは全然ないのですが、そういう描写があります。これは彼が大人へと成長する瞬間なのでしょうね。大人として自分が子供たちを守る覚悟の表れだと思います。
 と同時に私個人として感じるところは、彼の古生物学者としての半ば諦めのような気もします。私も歴史上の事物に携わる人間として分かる気がするのですが、本物の恐竜が目の前に現れたら、もう古生物学者は要らないよね。廃業というかアイデンティティの崩壊にも近いんじゃないかと想像します。でもそれを救うのもまた彼の大人への成長なんだと思います。オレが今すべきことはオレを頼って両腕の中で眠るこの子たちを守ることなんだ!って。
 この映画は全年齢向けとして作られていますが、世界中の恐竜少年や少女にぜひ見てほしいという気持ちがスピルバーグには強くあったと思います。彼自身が昔そうであったように。そこで、恐竜をどうやって再現したのかという少し子供には難しい科学的な説明を上手い方法で見せています。ジュラシックパークはテーマパークでして主人公一行はその安全性や価値を認めるために派遣された専門家です。そこで来園者と同じようにパークのアトラクションを体験しますが、そこで上で述べた科学的な説明をするアニメーションを見ます。このアニメーションが、このテーマパークに来る世界中の恐竜少年少女が見て分かるようになってるんですね!遺伝子のキャラがいたりと映画全体のテイストとは随分と違うのですが、パークに来る子供に見せるためのアニメとしては納得のクオリティ。長々と言葉で説明することなく、楽しいアニメーションでスッと映画内リアリティを感じることができます。上手い。
 最後にもう1人の登場人物を取り上げます。それはパークの館長です、大富豪の彼がこのパークをプロデュースしています。彼もまたアランと同じく恐竜というものに見せられている人物で、アランとはその方向が違うだけです。子供のように自分のパークを自慢し、「すごいだろ!」「こんなの見たことないだろ!」「世界中の子供に見せたい!」と語ります。しかし、彼もその後現実を知るんですね。生物を、ましてや未知の巨大生物を管理することが如何に困難であるか。科学者の倫理観として語ることもできますし、もしかすると遺伝子改良への批判もあったかもしれません。その現実を受け入れることで彼もまたアランと同様大人へと成長するのではないでしょうか。
  当時の私はそんなこと全く気が付きませんが自分自身も大人となってから改めてみてみると大きな発見があるし、好きだった映画がもっともっと好きになります。自分自身の成長も同じ対象の感じ取り方で推し量ることができます。名作と呼ばれる映画の多くはきっとこういう作りを持っているので、また昔好きだった映画を観直してみようと思います。
 ありえない長さになってしまいましたが、ここまで読まれた方がジュラシックパークをもう一度見てみたくなれば幸いです。

☆☆☆☆☆