Libero come un gatto

ゆるゆると生き長らえたい、イタリアの猫のように。

2010年03月

新社会人のあなたへ

この春晴れて大学を卒業した方々、おめでとうございます。

入社式を目前に控えどのような心境でしょうか?私も1年前を思い出します。

私が研究室の追いコンに行ってなにかコメントを求められたらどうしよう、といつものようにありそうでない、非常に現実的な地に足ついた妄想から生まれたメッセージをあなた方に送りたいと思います。

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4月から社会人として生きていく皆様。

入社式の前にもう一度求人票の初任給を確かめてください。

きっと「学部卒20万 院卒22万」などと書いてあることでしょう。

皆様はこの「2万円の差」がなにか考えたことはありますか?

いろいろな回答があると思います。

大学院卒だと、専門分野に関する知識が豊富とか、多くのスキルを持っていて即戦力になるとか、単純に学歴への対価とか、まあ色々です。

ですが、私が一年間の経験で得た答えはこれです。

「人を使うことが出来る」

これに尽きるんじゃないかと思います。差の2万円の内、1万5千円はこれに支払われているんじゃないでしょうか?

なぜなら、たかだか院生が持っているような知識やスキルはすぐに身につけさせることができるからです。「人を使う能力こそ」年間30万近く差を付ける価値のあるモノだと思います。

「人を使うことが出来る」人は「人を使ったことのある」人に限られ、そのためには「人の上に立った経験」つまり「最高学年の先輩として後輩を使った経験」がないとダメです。

もちろんクラブ活動などで一部例外はあるでしょうが、学部生から社会人になると、大学においては「人を使ってなにかをなしえた」という経験は皆無ではないかと思います。
研究室には常に大学院生がいるわけで、人に使われることはあっても使うという経験はなかなかできないです。

逆に大学院生には多かれ少なかれ人を使う、使わざるを得ない状況が生まれます。その中で、無意識に、自分が抱えるプロジェクト(研究、課題、先生からの雑用、遊びの企画など)を上手くこなすべく人を後輩を使うのです。

新社会人がだれを使うのか?いっぱいいます。
同期やバイトさんを使うことはもちろん。
部長でも課長でも先輩でも使うことはあります。仕事ですから。


そして人を上手く使えないと本当に仕事って進まないんですね。

ですから、学部卒の方は頑張って人を使えるようになること。
院卒の方はより人を動かす力を身につけて下さい。

それでは。


ケレン味のケレンはドイツ語

タイトルのような嘘を平気でつく余裕がやっと出ました。

外連は歌舞伎などで用いられる仕掛けを指す言葉です。


超多忙な2週間を終え、ようやく4月を目前にして余裕ができました。

なんといいますか、ブログのブの字も浮かばないですね。
やれ報告書だ、やれ図面だ、やれ調査だ、やれ成果の修正だとてんてこ舞いでございました。

書こうと思っていた「いつかのための備忘録」や卒業生に向けたお話なんかは既にタイミング悪しの感が否めませんが、まあいずれ書きます。

とりあえずなんとか見つけた面白いものを書きます。

映画を見に行きました。「映画に愛を込めて」という映画ですが、上映前の予告編で事件は起きました。

「あのALLWAYS三丁目の夕日の製作者が贈る・・・」

「ただ、がむしゃらに生きてきた・・・」

「故郷で倒れた母・・・」

「そんなに仕事が大事なの?」「何言ってるんだ。当たり前だろう」

「胃に腫瘍が見つかりました・・・」

「懐かしい風景が思い出させた大切なもの・・・」

「父さんな、子供の頃電車の運転士になりたかったんだ」

「これは49歳で電車の運転士になった男の物語・・・」



RAILWAYS


おい!なめんな!!ALLWAYSとタイトル一緒じゃねえか!
と、結構な満席の映画館でじいとばあに囲まれ、一人吹き出した私です。

二匹目のドジョウってのは失敗するときに使う言葉なんだよ。
覚えててね。


これからは頑張ってブログ書きます。

なんだかんだ言っても見といた方がいい映画ってあると思う。

現在、全国の映画館において

午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」という企画が開催中です。

なんちゃら委員会が選んだ過去の名作映画50本が全国の映画館を1年かけて1週間ごとに巡回中です。
大人1000円、学生500円です。
私もここぞとばかりに学生証を振りかざして得意満面に映画館に足を運んでいます。

とりあえず既に2本ほど見てきました。
「バベットの晩餐会」と「レインマン」


「バベットの晩餐会」はタイトルもよく覚えていないまま、中身も知らず、ジャケ買い以下のフィーリングで見に行きました。タイトルを見てもあんまり想像つかないですしね。
バベットの晩餐会 [DVD]
出演:ステファーヌ・オードラン
販売元:ポニーキャニオン
発売日:2000-04-19
おすすめ度:4.5
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あらすじは、

19世紀のデンマークの小さな村に牧師である父を亡くした老姉妹が住んでおり、毎日村の人々のために食事の準備をしたり、信者たちとの小さなミサをして過ごしていました。そこにある嵐の日にフランスから亡命してきたバベットというメイドが人の紹介を得て訪ねてきます。バベットはよく働き、10数年後村にすっかり馴染んだバベットに一通の手紙が。フランスの友人からで、バベットに頼まれて毎年買っていた宝くじが当たったと。大金を得たバベットは、老姉妹の父の生誕100周年の晩餐会にフランス料理を振舞いたいと願いでます。しぶしぶ了解したものの不安な老姉妹の元に、バベットが買い付けたフランス料理の食材が届きます。ウミガメ、ウズラ、豚の頭などなど見たこともない怪しい食材に老姉妹と信者たちはあれは悪魔の料理だと不安に。そして晩餐会が開かれる・・・

というものです。

物語の中盤からバベットを絡めていろんな人物の思いが交錯するのですが、やはりラストの晩餐会のシーンが抜群によかったです。食べ物とそれを囲う人々自身が、人々を幸福にしていく過程がよく分かります。
それも美味しいとか、これは〜だ!とか言っているのはたった一人で他の人は何も言わないんです。でもその表情、食べ方から幸福感が伝わってきます。

人生の幸福は美味しいものを食べることだ!と2年前に悟った私ならずとも、この晩餐会シーンにはグッとくるんじゃないでしょうか。
涙は流れないけど、満足感はすごい高い映画でした。90点。


もう一本。「レインマン」
有名な映画ですけどね、見たことなかったんです。ダスティン・ホフマンとトム・クルーズです。
レインマン (アルティメット・エディション) [DVD]レインマン (アルティメット・エディション) [DVD]
出演:ダスティン・ホフマン
販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2008-10-24
おすすめ度:5.0
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高級車のディーラーのチャーリーに父が亡くなったという一報が入り、葬式に駆け付けて父の遺書を読むと、聞いたこともない兄に300万ドル相続させるという内容が。そんなひどい話はあるかと、兄に会いに行くと兄レイモンドは施設で20年も暮らしている自閉症の患者であった。平等な遺産相続を説得しようと施設から強引に連れ出し、そこから二人の三日間のドライブが始まる。

なんといってもダスティン・ホフマンの演技がすごい。有頂天ホテルの時に佐藤浩市に感動したけど、それクラスでした。
(え?佐藤浩市の過大評価?まあまあ。)
トム・クルーズもいいんだけれど、映画としてはトム・クルーズの演技が良すぎないのが逆によかったんじゃないかと思う。
テーマは兄弟愛ですよね。二人の距離が近づいたり遠ざかったり、今まで存在すら知らなかった兄弟がどの距離にいるのがお互いにとって幸せなのか。最後の結論は清々しいものを感じました。いわゆるハッピーエンドではないけれど、二人が選んだいい距離感があれなのだろう。
「レインマン」の由来を知ったあのモーテルのシーンが一番感動的でした。ラスベガスの夜のダンスシーン、そのあとのハグも涙腺にきました。

兄弟で見に行くと帰り道が気まずい感じになりそうですね!80点!


最近の映画もいいけれど、昔の映画のDVDもいいけれど、昔の映画を映画館でみるのもいいんじゃないでしょうか。多分、殆どの作品は見て後悔させないクオリティだと思いますし。
「バベットの晩餐会」のように前知識ゼロで見に行くのもアリです。最近の映画は情報公開しすぎでストーリーが大体分かってしまうので。

今週はニューシネマパラダイスなのでまた見に行きそうだわ。

就職活動中のあなたへ

プロローグ
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会社で今後20年間携わる案件に関わりました。20年間に亘ってある物をモニタリングするのですが、その方法について色々と相談している時の話です。
ある方が言いました。
「20年なんて経ったら色んな機械もソフトも変わっているんだからわかんないよね〜。そもそもうちの会社があるかも分かんないし。」

「アハハ!!!」

私1人の笑い声が響く。みんな「う〜ん」とか言ってる。
あれ?オレ、ハメられた?
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就活シーズンですね。

街でもチラホラとリクルートスーツに身を包んでいそいそと歩く学生さんをよく見ます。

でも、改めて思うと企業を選ぶってのはすごい決断ですよね。

これからの人生数十年をある意味で託すわけだから。

JALだって潰れるんですから。元々企業体質は悪かったけど、数年前までにJALに入社した人は知り合いや友達から「JALなん?すげー」みたいな感じで言われてたんですよ。きっと。

今頃は「あいつ確かJALじゃなかったっけ?大丈夫?」って言われてるんですよ。きっと。

我々建設業界も斜陽気味ですから一体どうなることやら。
今や建設投資は90年代のピーク時の60%。1980年と同じぐらいってどういうことですか。

国交省も「もうゼネコンは海外行けば?」みたいな感じだし。公共事業なんてきっと仕分け仕分け仕分け〜!無駄無駄無駄〜!でもうほとんどなくなるだろうし。

どうなるんでしょう?就活生の皆さん、よく考えといた方がいいよ。
10年内に5大ゼネコンのどれかが潰れたって全然おかしくない世の中なんだから。不動産なんてどれだけ倒産するか少し楽しみなぐらい。

流れに乗って就活する前にちょっと立ち止まって建設業界を見渡してみることをオススメします。そして覚悟して就活しましょう。潰れてもいい覚悟を。

よく見てるホームページがあるんですが、帝国データバンクの大型倒産速報
面白いよ。すんごく。
大型っていうのは30億以上の負債を抱えた倒産の事なんですけど、毎日のようにバタバタと倒れているんですよ。本当に。また建設業界の多いこと多いこと。

就活をしていない私が言っても説得力ないかもしれませんが、現に倒産の憂き目に遭っている知り合いもいるわけで、「なめたらアカン」ですよ。

頑張ってね!


この話は元々自分の為に書いておこうと思っていた内容で、今回はその前座です。本当に書きたいことは後編に書きます。
タイトルだけはもう決めました。「いつかの為の備忘録」

最後に就活生へ。

今の就活制度がムカツクならまずリクルートに入って内側からぶっ壊しましょう!今の制度はリクルートが儲かって企業が楽して就活生が苦労する制度だから。

AJIOKAエジプト写真展開催中

ブログネタ
☆エジプト☆ に参加中!
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宣言通りエジプトの写真を披露します。21世紀の有限実行男とは私のことだろう。写真いっぱいで長くなっちゃった。

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カイロから車で5時間の田舎です。これはずーっと眺めていたい景色でしたね。
遠くの方にはナイル川も見えるんですが、ここから眺めると刻々と表情を変えていって、「日本」とか「自民vs民主(当時)」とか本当どうでもよくなります。

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これが現場で現地のエジプト人が入れてくれる紅茶ですが、死ぬほど甘いんです。砂糖20gは入ってるでしょう。
でもこれが熱さで死にそうになってる体を奮い立たしてくれるんですね。日本では絶対に飲みたくなりません。

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村の子供達。日本の子供達はこの笑顔を見習おう。きっと女の子にモテるぞ!!

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とはいえ、ウイニングイレブンの波はこんな田舎まで来てるわけで。私も生まれて初めて日の丸を背負って戦おうと思ったんですが、なぜかエジプトvsエジプトをさせられるという恥辱を受けました。
年端も行かない子供達に日本の大人が当然本気で戦うはずもなく、きっちり2:1で負けてやりました。私の1点はビューティフルゴールだったので、きっと今頃彼らも私の後を追うべく必死になっているはず。私の撒いた種はきっと大きく育つんだ。うん。

なんかこの写真だけみたら、すごい必死な感じがしますね。麦わら帽子被ってね。もちろんこれは信頼に足るブランド「富士」の「麦婦人」です。
まあ、私の肩甲骨がキレイな事。ちなみに鎖骨もマニア受けするらしいよ。

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観光タイムとなったらとりあえずピラミッドですよね。エジプトに来てピラミッドを見ないで帰るとファラオの呪いがかかるという。
この街並みから突然ニョキ!っと出てくるのが本当に面白い。
ちなみに建物が軒並み建設中なのは税金対策だと密かに睨んでいます。

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近くに行くと予想より大きい。写真じゃスケール感が湧かないけども。
「建築」とか「空間」っていう概念そのものがないのがよくわかります。

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ピラミッドで撮りたかった写真がこれ。ピンと来た方はすぐご連絡を。

正解はこれです。
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北斗の拳です。サウザーの建設する聖帝十字陵にシュウがピラミッドの頂点を積もうとしているところですね。
シュウを絶命させようと手に持った槍で頂点を狙うシーン!!漫画で言うと、右下の「フハハハ!!」ってとこ。
一人で「とどめだっ!!!」と叫びました。恥ずかしくない。日本じゃないもん。


以下、ラクダのつぶやき。

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「まあ今はアルパカ、アルパカって流行ってますけど、実際どっちがパーマネントな存在かっつったら自分ですけどね。せいぜい今のうちチヤホヤされてろって感じですよ。悔しい?なにがっすか?ラクダっつったらもうブランドじゃないっすか。イヤホントにアルパカなんか目じゃないっすから。え、CM?出てもいいっすよ。」


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「って言ってもね。結局図体だけは無駄に大きいから、こうゆう役目の時もあるんすよ実際。いや、別にイヤじゃないっすけど、やっぱパーマネントな存在である以上、こうゆう役目もありかなーって感じです。身近な人に与えられる幸せっていうんすかね。ホント、今自分幸せです。で、お兄さんコブの上、乗ってく?」



短時間でも濃いエジプトでした。また今年も行きたいなあ!
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