Libero come un gatto

ゆるゆると生き長らえたい、イタリアの猫のように。

2011年12月

ジョジョとAKBの関係に気付いてしまった自分が怖い

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買いました。facebookにも書きましたが。
ジョジョの奇妙な冒険 第8部 ジョジョリオン!

なぜジョジョリオンなのかはまだ分かりません。
舞台は4部の杜王町。荒木さん得意のパラレルワールドで前作との直接的な関連ありません。

ここで詳しく書くと諸先輩方にお叱りを受けるので中身については書きません。

という訳でジョジョネタを2つ。解説は入れません。
分かる人にだけ分かればいいのさ。


クララのばか!いくじなし!甘えん坊!恐がり!ヘタレ!スカタンッ!このド低脳がァ―――ッ!
いいかッ!オレが怒ってんのはな、てめーの「心の弱さ」なんだクララ!
そりゃあ確かに今まで使ってなかった「足」で立ち上がろうってんだ、不安になるのは当然だ!
自分だけで「歩く」んだからな オレだってヤバイと思う!

だが!オレたちのチームの他のヤツならッ!
あともうちょっとで立ち上がれるって状況を決して諦めたりはしねえッ!
たとえ腕を飛ばされようが脚をもがれようともなッ!

オメーは「ママッ子(マンモーニ)」なんだよクララ!
ビビったんだ 甘ったれてんだ!
分かるか?え?オレの言ってる事 「足」のせいじゃねえ
心の奥のところでオメーにはビビリがあんだよ!

成長しろクララ!
「成長」しなきゃあオレたちは「栄光」をつかめねえ 自分の力で歩けねえ!
そしてハッキリと言っておくぜ オレたちチームはな!
そこら辺のナンパ・ストリートや仲良しクラブで「立ち上がる」「立ち上がる」って大口叩いて仲間と心を慰めあってる様な負け犬どもとは訳が違うんだからな

「立ち上がる」と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!

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プロシュート兄貴かっこ良すぎ。
(随分前からあるネタらしいですが最近知りました)



AKB48の「ヘビーローテーション」。とても有名な曲ですね。これから年末にかけて意識せずともたっぷり見聞きすることになるでしょう。
最近あることに気づいたので、歌詞の一部を抜粋しました。

I want you!
I need you!
I love you!
君に会えて
ドンドン近づくその距離に
MAX ハイテンション
I want you!
I need you!
I love you!
ハートの奥
ジャンジャン溢れる愛しさは
ヘビーローテーション


「MAX ハイテンション」って変な日本語だなあと前から思っていたのですがジョジョとの関連付けにより言葉を理解しました。

勘の良い人はお気づきですね。

あの方の言葉と同じなのです。。

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ディオ様の「最高にハイ!!!ってやつだァァァァァァ」

「君に会えて」というのは状況からしてジョセフ・ジョースターの生き血を吸えたことでしょう。承太郎という宿敵に出会えた意味もはいってるかも。
「ドンドン近づく」もなにも血は吸ってるは首から下はおじいさんだわ、承太郎のスタンドはディオに似てくるわ。

きっとディオのために捧げた歌だなこれは。秋元康を見なおした。

暁英 贋説・鹿鳴館

暁英 贋説・鹿鳴館
暁英 贋説・鹿鳴館
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以前、このブログで見知らぬ方より紹介いただいた一冊。ずっと気になっていたので遂に読んで見ました。

あらすじ
「明治の開国以来の西洋化の象徴とも言える鹿鳴館。そのデザインは西洋風とも和風とも言えないデザインで、西洋人にはバカにされ、日本政府からも不満が大きかった。その設計を行ったのはイギリス建築界の若きホープであったお雇い外国人ジョサイア・コンドル。明治政府に必要な西洋建築を手がけると共に旧東京帝国大学で建築学を日本人に指導した男。鹿鳴館設計後コンドルは国家的プロジェクトから外され、民間建築を手掛け始める。なぜ、コンドルは外国人接待用の建築にインド様式を取り入れたのか、なぜ鹿鳴館の設計図が残っていないのか、なぜ、コンドルは国からそっぽ向かれたのか。幕末から明治にかけての激動の時代の中で翻弄される人々の運命と、鹿鳴館を巡る様々な謎の陰に渦巻く日本政府とジャーディン・マセソン商会の陰謀を緊張感たっぷりに描く。」作者北森鴻はこの作品の書き終えることなく帰らぬ人となりました。絶筆。


非常に面白かったです。多くの謎が解け、本当に最後のコンドルが鹿鳴館に仕掛けた謎の解き明かしの所で物語が終わっています。それでも読み応えは十分。

あまりネタバレをしても仕方が無いのでコンドルマニアとして個人的に気に入ったところを紹介。
それは佐立七次郎の人物像!!!マニアックだからついてきてね。

コンドルが初めて教えた学生すなわち一番弟子は5人います。
東京駅、日本銀行などを手がけた辰金こと皆様ご存知の辰野金吾。
赤坂璃宮が代表作、宮廷建築を多く手がけた片山東熊。
日本発の民間建築事務所を設立した曽禰達蔵。
病弱だったためほとんど学校に来ず、結局病死した宮伝次郎。
そして最後の一人が佐立七次郎。代表作は日本水準原点標庫と旧日本郵船小樽支店。

病死した宮はともかく、どうしても前の3人が注目されて、その人物像までが建築史を学ぶものの間ではもはや常識になっているのですが、佐立七次郎に関してはなかなかその人物像が描かれることはなかったのです。
性格は大人しめで取り立てて設計のセンスや技術の理解に優れていたわけでもないとよく書かれ、一言で言うと地味。卒業後の活躍も前の3人に比べるとどうしても見劣りがする(3人が凄すぎるだけ)。

そんな佐立七次郎が、この作品では非常に重要なポストを任されており、フィクションとは言え彼の性格や建築的な思想が、既存の一見地味な正確に上乗せされ、人としての魅力に厚みが出たような、実在感のある人間として描かれているのです。むしろ、辰野・片山・曽根よりも登場回数が多い。
読んでいて非常に好感が持てました。


それとウォートルスの扱いがお約束すぎて面白い。
ウォートルスは大政奉還の少し前に来日したアイルランド生まれの技師。発足して間もない明治政府はとにかく西洋化を進める上でこの技師になんでもお願いした。建築の設計、橋の設計、土木工事。建築を作るレンガがなければ自らレンガの作り方を指導。そして遂には都市設計まで。銀座1丁目を西洋風の街に作り替えたのも彼です。しかし、彼は一介の技師であり正規の教育を受けた建築家ではなかった。日本政府は初めはウォートルス様様だったが、次第に西洋文化を知る上で物足りなくなってきた。彼の設計する建築は西洋建築としてどこかズレていたのである。他の専門技術を持ったお雇い外国人の来日、ボアンビルやコンドルなど建築家の来日により次第に立場を失い、日本での居場所がなくなったのであった。
史実だけで既に面白い、同情を禁じ得ないウォートルスですが、小説内では更に酷い扱いを受けていて不謹慎ながら爆笑モノです。

コンドルを知っている人も知らない人も是非読んでいただきたい。日本の近代及び近代建築というものがどういうスタートを切ったのかよく分かります。

日本文化を愛してやまなかったコンドルに課せられた仕事は古き良き日本の風景を壊して西洋建築を設計すること。自身の内に抱える矛盾をコンドルは日本政府や日本人の心のなかにも見つけます。それでも西洋化の道をひた走る日本の中でコンドルはなにを考えたか。

タイトルの暁英は明治の絵師河鍋暁斎からもらった名。コンドルと暁斎の出会いから弟子入り。そして別れ。

読んでください。英国紳士に惚れてください。
そしてなんだこのオレの熱量。

イタリアの話 その2

ノルウェーから帰ってきた日は半日ほどローマで時間があったので、テルミニ駅から1時間ほどローマ市内をうろつき、いくつか教会を見た後、現代建築でも見に行こうかと思いました。

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広角レンズを駆使してなんとかそこそこの写真が取れました。ファサードを上手く撮るのが難しい建築。残念ながら中には入れず。
ローマに来たら一度は見ないといけませんな。

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パンテオン。
スティーブン・ホールが昔近くに住んでいて、事務所に行く途中パンテオンに通い、クーポラから差し込む光を毎日毎日見ていたそうですが、それはとても羨ましいことですね。季節、時刻、天気によって刻々と表情を変えるパンテオンを見た体験は彼の作る建築にも活かされていることでしょう。

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現代建築はリチャード・マイヤーの教会にしました。ザハも見てみたかったですが、どっちかと言えば断然こちらなのです。お世辞にも周辺環境がいいとは言えない所に堂々と建っています。目を引く3つの円弧を描く壁体は、同じ半径を持つ球から切り出され、三位一体を表し、帆のようなデザインは新世紀に向かって進んでいく教会の推進力を表現しています。
目の前のベンチは若者のスケボー練習台と化しておりました。。
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この時は夕方近く+逆行なので上手く表現できていませんが、青い空の下には本当に白い建築は合いますね。日本でこれは無理ですよ。

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内部空間。小さな教会なので構成は明快ですが、まばゆいぐらいに光が溢れています。細かい光の取り入れも丁寧ですね。

非常に満足。ちなみにテルミニ駅からトラムで40分、そこからバスで15分ぐらいです。


そしてご飯の話ですが、27年生きてきて美味しいものベスト3には入るであろうものに出会ったしまったのです。
プロフェッサーと宿泊していたホテルから徒歩10分ぐらいの小さな港町。観光客など来ることもない運河沿いのレストランに入ったのは本当にたまたま。
空港まで自転車で荷物を取りに行った途中にみかけて、せっかくだから行ってみようぐらいの気持ち。
何軒か雰囲気とメニューを見ながらウロウロ。私もプロフェッサーも食べ物選びは真剣なので、あれこれ言いながら歩き回っていました。
そこで雰囲気良さそうで「地元のお客さん(非常に重要)」が大勢来ているリストランテを発見。値段も手頃。

パスタを頼もうとすると、ニョッキがオススメだという。そこまで勧めるならとニョッキをオーダー。
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出てきました。
Gnocchi di patate con vongole veraci, crema al tartufo e radicchio
この時は「美味しそう」ぐらいの感想。
一口食べる、「え?なにこれ」食べる前のイメージと味覚とのギャップに脳が付いて行かない。
噛む。ニョッキからこれでもかっていうぐらい旨みが溢れる。
そして周りのソース。後で調べたところトリュフソース。こんなに美味しいのかトリュフソースってのは。
アサリから出た濃厚な貝特有の少し潮を感じる風味。

あぁ、もう美味しすぎる。。。。

私は美味しすぎるものを食べるとどうしようもなくニヤニヤする癖があり、それを「本当に美味しいもの」のバロメーターにしているのですが今回も出ました。食べてる間ずっとニヤニヤ。気持ち悪い。

プロフェッサーは違うものを頼んでいたのですが、かなり私のニョッキを召し上がっておりました。
曰く、「なんだこれ、めちゃくちゃ美味しいじゃないか!」
プロフェッサーの頼まれたパスタも十分美味しくて満足度は高いのですが、ニョッキが秀逸すぎました。

気に入りすぎて、後日後輩たちを引き連れてもう一度食べに行きました。
やっぱり美味しいのね。

もう美味しいとわかっているものに対して期待値を上げまくってもやっぱり同じ美味しいと感じられる旨さの極み。

イタリア料理の凄みを舌で感じました。こんな人のいない田舎町がこんなにハイレベルとは。。。
通常、近寄ることの絶対にない場所ですが、空港からタクシーで25分なので食べに行く価値は十二分にあると思います。

食べ物の話になると建築以上に饒舌になりますね。

それでは。


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