Libero come un gatto

ゆるゆると生き長らえたい、イタリアの猫のように。

2013年04月

光と闇とワタクシ。

デパ地下のケーニヒスクローネに天使のようにかわいい子が働いていたり、

たまたま入ったクリスピークリームドーナツの店員さんがみんなやたらと胸が大きかったり、

いつも行ってる美容院のスタッフさんが突然みんなミニスカートになってたりと、

この世は眩しい事が多いのです。

その一方で、

お客さんとの飲み会の帰りに泥酔して駅のトイレに籠城している時にスマホが悲惨な状況の水面に着水したり、

何を間違ったか直ぐにバッテリを装着して異音が出たり、

確か色々入ってた名刺入れをいつの間にか失くしたり、

この世には目を覆いたくなる事も多いのもまた事実です。

一喜一憂はするけれどどれも些細なお話です。
大事だけど本質じゃない。

前を向いて自分の未来に期待しながら生きていきましょう。

それではよいGWを。

キャビン(Cabin in the wood)

あらん限りの情熱と熱意を持って映画「キャビン」について語るこの記事をS・ハドレーと半魚人に捧げる。

君たちは異変に気付いているだろうか。
映画「キャビン」を見た人々から発せられる猛烈な熱気に満ちた旋風がこの地球に対流していることに気付いているだろうか。

もし気付いていないのなら私がその熱に微力ながらエネルギーを注ごう。
どうか五感を研ぎ澄ましてその感度を上げてほしい。

私の情熱が心の琴線に触れたのならば、早い内に、なるべくなら映画館で上映している内に見てほしい。数カ月後のDVDレンタル開始後でも構わないので店の棚の片隅に数本がさりげなく置かれるであろうこの名作に誰よりも早く手を伸ばしてほしい。

キャビンはそれほどの名作だと私は考えている。どうか全ての人に見て欲しいのだ。

この語り口。。。
危機管理能力の高い本ブログ読者諸君ならば既にお気付きかもしれない。

既に後ずさりを開始、もしくは心のなかでファイティングポーズを取って身構えているかもしれない。

今回は私がともどもなく熱く語り出すいつものパターンなのではないか。
以前のベアーグリルスから始まる通称サバイバル3部作の時もそうだったように。

そんなあなた方に私から親切を送ろう。

今回もそのケースだ。この先は長くなる。

だからこそ、私に免じてここまで読んだあなたに「キャビンを見る」と決意をしてほしい。それが今あなたに出来る最上の選択である。
決意をしたならばこの先を読む必要はまったくないし、これから私が書き連ねるであろう「キャビンを見るという体験」に関する多くの雑言が誰の目にも触れなくとも微塵の後悔もない。
むしろこの素晴らしい映画について語り合うことの出来る稀有な存在が増えることに大いに喜びを感じるだろう。

その決意を下すために必要な材料は最小であればあるほどよい。早ければ早いほどよい。

まだ決意には至らないものの少し興味を持ったあなた。

この続きを読み続けるつもりだろうか?
公式HPを見てみたくなっただろうか?
またはGoogle先生に問い合わせてみるだろうか?

どうかお止めなさい。それは賢明な判断とは言えない。

映画の内容を事前に知れば知るほど、その判断を遅らせれば遅らせるほど、ましてやその肝心要の部分を知ってしまうとこの映画の魅力は激減するのだ。

こんな言葉がある。

「知らなかった時には戻れない」

なにも知らない白紙の状況は今しかないのだ。

どんな映画なのか。ストーリーは、ジャンルは、俳優は、監督は。知りたいことは山のようにある。

分かる。すごく分かる。

でも知るな。どうか私を信じてほしい。それほどまでにキャビンは名作なのだ。

いや、名作というには些か風変わりであろう。

唯一無二。この言い方が相応しい。
こんな映画は他にはないし、これからも早々出てこないであろう。特定のジャンルと言うよりはそれ自体を内包す、、、

おっと言い過ぎた。


話題を変えよう。
本当に白紙の状態から映画を見る行為を経験したことがある人はどれくらいいるだろうか?

では白紙の状態から音楽を鑑賞する行為ならばどうだろう。

例えば、ジャケ買い。

店で見かけたCDをそのまま購入し、それを初めて聞くときの緊張感と高揚感を経験した事がある人は多いだろう。

なぜあんなにも気分が高まるのか。
もちろん予想だにしなかった未知の魅力的なものに触れることによるものだがそれだけではこの状況は成立しない。

例えば友人のオススメするCD。「いいからとにかく聞け」といくら言われてもジャケ買いほどの気分は高揚は有り得ない。

それはリスクを冒していないからだ。

相応の対価を支払い、自らの感性に従って選んだ未知のものに触れる瞬間。
それが予想以上に素晴らしいものであった時、至上の喜びを感じ取れる。

だがその高揚が果たして本物かどうかは一度検証しなければならない。
つまり本当のジャケ買いであったか?という問いだ。

ジャケットは単にキッカケに過ぎず、参加アーティストを調べてみたり、店のポップを参考にしてみたり、果ては視聴してみたりと、当然ではあるが意識的に選択をしているはずで、その選択の過程において直接的にCD内の楽曲についての取捨と想像をしているはずである。

それはもう既に白紙ではない。
白紙を天に掲げ、うっすらと浮かび上がるその輪郭を確認してしまっているのだ。

厳密に言えばそれは既に未知のものではありえないのだ。
その行為は真の意味でのジャケ買いの魅力を、失敗を恐れる自らの弱さ故に減じていると言わざるを得ない。

まさに愚行と呼ぶにふさわしい所業である。十分に恥じてほしい。

本当のジャケ買いはジャケットのみを唯一の拠り所とする場合にのみ達成されるのだ。


映画もまた然りである。
2000円近くと2時間程度という対価とそれが塵と化すリスクを支払い、白いスクリーンを見つめる。
どんなが映画は始まるのだろうか?なにも知らない白紙の状態だからこその緊張感と高揚感がある。

愚かにも事前に情報を仕入れていた場合、そこまでの緊張感も高揚感も決して得られない。

そこで必要なのは唯一想像力である。
上に書いたジャケ買いのように想像力を自由に羽ばたかせることの出来る状態はあまりない。映画のストーリーを知っていたら、PR用の映像を見てしまっていたら当然想像を膨らますことの出来る余地は減じる。

冒頭のシーンが始まったとする。
これは誰なのか?どこなのか?いつなのか?なにをしているのか?全て想像しなければならないし映画内の情報を元に論理的に組み立てる。

この想像力の余地を上映前まで可能な限り残しておくことが映画を楽しむ上で特に重要なのだ。

事前に情報を仕入れていると、あの俳優はいつ出てくるだろうか?あの爆発シーンはどこか?など無意識的にそれを探す。頭の何処かが冷めている状態である。

これは旅行に例えることも出来る。

見たい建物がある。
事前にその建物についての知識を入れ、写真も散々見た。
地図を持って、街に降り立ち、道順の通りに行けば、本やネットで見たあの建物がそこにある。

全て当たり前なのだ。これは当たり前の事を確認しているに過ぎない。
その道順で行けば、このタイミングでそれが現れるのは当たり前だし、写真で見ていればその通りのものがそこにあるのも当たり前。

情報のトレース作業といってもよい。

これでも確かに間違いではない。時間は短縮できるし、確実で無駄な作業がない。
確かにそれでもよいだろう。

しかし、緊張感と高揚感、この場合は感動と言い換えたほうが正確かもしれない、の観点からすれば、出来るだけ情報を外した状態でその建物に出会った時のほうが何倍も感動的なのだ。

なんとなく街をぶらついている時に、ふっとしたタイミングで角を曲がった先に現れる!
通りの向こうにファサードが現れる!カフェの窓からぼんやり外を見上げた時に現れる!その感動!

そこから吸い寄せられるように建物に近づいてみればもっと多くの驚きと発見があるだろう。

未知のものに触れる時は、それが確認作業になるのが一番つまらない。


一部繰り返しになるがここでファーストコンタクトの重要性についても触れておきたい。

有形無形を問わずあらゆる事物いかなる状況においてもファーストコンタクトは存在する。

今あなたがこのキャビンという映画についてどれだけの情報を知っているだろうか。私には想像することしか出来ないが、仮にここで初めてその名を知った人がいるとする。この記事がファーストコンタクトであったとする。

あなたが今知っている情報は映画のタイトルである「キャビン(山小屋)」と一部に私のような熱狂的な(面倒くさい)ファンを持っているということぐらいであろう。私が散りばめた少ないヒントをキャッチしている方もいるかもしれない。

私としては最小かつ最大のヒントを与えたつもりだ。ジャケ買いで言えばでジャケットをチラ見せした程度だ。これ以上の情報はあなたの想像力の自由を奪いかねない。

ファーストコンタクトはこの程度がよい。初めてその情報に触れるときにあまりに知りすぎてしまうと結果的に後の感動が減じることとなる。
最近の映画はHPやテレビ等でかなり多くの情報を垂れ流す。それは観客側の興味の問題であって、そこまで中身を開示しないと来てくれないのである。
本当なら配給会社も出来るだけ白紙の状態で来て欲しいと思っている。そのほうが映画というエンターテイメントを楽しめるし、結果的に映画産業のためになる。
しかし、この情報時代、人々は臆病になり、失敗することを恐れた。知りたければいくらでも映画の中身を知ることが出来る。いわゆるネタバレというものを知ってから見に行く人もいる。すると当然ながら面白さは半減するし、映画に対する失望にも繋がる。

こういう悪循環を断ち切るにはどうしたらよいか。
どうか一度でいいから、白紙から見て欲しい。

とは言え、ファーストコンタクト自体が存在しなければそのものの存在自体を認識出来ないので、如何に最小限のコンタクトを取るかがポイントとなろう。

過剰なファーストコンタクトは禁物である。
常に危機意識を持ち、過剰な情報に触れそうになった際はどうか薄目と耳を塞ぐことで対処して欲しい。


何度も言うが決断すべきタイミングは今なのだ。

既に期は熟している!

もう十分知ったであろう。
どうかここらで決意をして欲しい。無論未だにこの記事を読み進めている読者の方々がいるとは思っていない。既にこの記事はキャビンを進めるという目的から、自らに課した使命と覚悟の次元に達している。

身近な例に例えると、ブチャラティがジョルノに告げた戦慄の名文句
「質問は既に拷問に変わっているんだぜ!」に近い。


Cabin
in the Wood


突然であるがここでこの記事を終える。

もうかれこれ2週間ほど足したり引いたりしながら文章をこねくり回していたのだが、とある人物のブログを読んでその文章力に感動してしまったからである。

言葉選び、ウィットに富む表現と皮肉、明快な主張と文章のリズム。

私は激しい自己嫌悪に陥ったのだ。

これに関しては次回以降もしくはその内に書いていこうと思う。

ジェーン・スーめ。最高だ。

2013年3月の映画記録

2013年3月の映画記録です。
あまりに酷い邦題が世の中を席巻しているので(たまにいいのもある)、大きく異なる場合は邦題と英題を併記することにしました。

21.ゼロダークサーティ(2013)

「ハート・ロッカー」でアカデミー賞をとったキャスリン・ビグローの最新作。
オサマ・ビンラディンの居場所の探索、アジトの発見、潜入、殺害の計画を指揮し、執念とも言えるような行動力と精神力によって目的を果たしたCIAの女性職員の話。

冒頭からまざまざと見せられる捕虜の拷問シーン。
友好的話し合いに見せかけた自爆テロ。
外国人の多いレストランを狙う爆破テロ。

ある人はアメリカへ送還され、ある人はテロの犠牲になり、彼女自身も自宅前で発砲を受ける。

それでも彼女は異常なまでの執念でオサマ・ビンラディンの居場所を突き止める。

他国への無断侵入による殺害作戦。失敗すれば国際問題となる。
「そのアジトにビンラディン」の入る確率は?」とCIAの長官が会議で問う。
皆が「60%」と答える中、彼女は「100%。でもそれじゃ皆がビビるから95%。」

そして作戦の決行。ドキュメンタリーを見ているような緊張感。
ターゲットの殺害に成功。

だが歓喜の声は聞こえない。
あるのはやるせないような徒労感と心に空いた大きな穴。

ラストシーンで彼女はたった一人で軍用機に乗り帰国する。
ホッとした顔も疲れきった顔も見せず虚空を見つめて泣く彼女。


一体何が彼女をそこまでビンラディン殺害に駆り立て、なにが彼女の心を支えてたのだろうか?
と考えています。

☆☆☆☆


22.ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 (2011)
"Johnny English Reborn"

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 [DVD]
ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 [DVD] [DVD]

ミスタービーンでお馴染みのローワン・アトキンソン主演のスパイ映画。
「気休めの報酬」という邦題からも分かる通り、007シリーズのパロディです。
ミスタービーン以外の映画で初めてローワン・アトキンソンを見たのだけど、どうしても比べてしまう。そしてビーンのほうが面白いと感じてしまう。

クスっと笑うシーンは多いんだけど、息が出来なくなるぐらいお腹痛くなって"Un moment, per favore!!"とか叫ぶぐらい笑いたかった私としては少し物足りず。ストーリーも単調なので特に印象深いところもなく。

ただ、彼がトラウマにしているエピソードの回想シーンがあってそれは面白かった。
モザンビークの大統領を護衛していたんですが、その大統領が演説している最中にいかにも怪しい謎の美女に誘われて、水着で一緒にジャグジーに入るっていうシーン。
バカバカしすぎる。

そして見終わってから、これが2作目(英題のrebornに気付いた)という事を知って激しく狼狽したので、ローワン・アトキンソンの名誉のためにも1を借りてこようと思いました。

☆☆

23.フラッシュバックメモリーズ3D(2013)

「神様、この記憶だけは消さないでください」

ディジュリドゥという楽器の世界的奏者であったGOMAのリハビリを中心に捉えたドキュメンタリー映画。
GOMAは交通事故により脳に障害が残ってしまった。日常生活に戻ろうとするも、記憶が抜け落ちていたり、時間の感覚を忘れてしまったりと時折発生するフラッシュバックに苦しんでいる(昔の写真を見ても、なぜ写真の中の僕が笑っているか分からないと言う)。それでもディジュリドゥ奏者の舞台に戻ってきた彼の演奏と彼の生きてきた記憶を辿るドキュメンタリー、そして彼の脳内に浮かんでは消える映像を3Dで見せる。

記憶にこそ自分の今までが残り、これからの自分が残っていく。
だが彼の中では次々と記憶が忘れ去られていき、時間軸が崩壊したように現在が過去に消え去っていき、過去が現在のようによみがえる。「どの時間軸にも属していない」とGOMAは言う。

誰だって誰かの記憶に残りたいと思うであろう。特に彼は自分自身の記憶が消えていくのだ。
だから彼は肉体を使って我々の記憶に彼自身を刻む。
映画館の大音量が振動として伝わって、まさに自分の肉体、細胞に音が刻まれているような感覚。

ラスト、スクリーンに大きく秒単位の時間表記が現れる。
あれはまさに「今」という時間軸に彼が存在していることの確認ではないか。

そして目撃者である我々の記憶にもGOMAという存在が刻まれた。

もう大丈夫だ。

これは映画館の大音量と3Dが両方ないと楽しめないので見てよかったです。

☆☆☆


24.ザ・レイド(2012)

インドネシア発のアクション映画。
お話はすごく単純で、麻薬密売組織のドンが他の悪い奴らを匿っている大きなビルがありまして、そこにSWAT達が突入していくというものです。はっきり言ってストーリーはどうでもいい。
そりゃ途中で仲間が殺されたり裏切ったり、意外な人間関係が発覚したりするんだけど、結構どうでもいい。
ラスボスがどうなっちまうんだ?とかのハラハラもないからどうでもいい。
初登場のシーンからはラスボスの小物感がビンビンくるので大体想像付くしね。

なにが良いか。

そりゃあんたアクションシーンですよ!
ノンストップアクションって言葉がこんなにバチッとハマる映画も中々ないよ。

最初はSWATだから当然かなり武装していてビルの吹き抜けとかで派手な銃撃戦が繰り広げられるんですけど、意外な反撃にあったりして(この辺りのラスボスの館内放送は治外法権っぽい恐怖感があってすごく良い。)、なんと弾が切れるんですねー。

そっからはね、もう素手ですよ。あとたまにナイフ。

シラッドっていうあっちの格闘技を主に使うんだけど、これが超かっこいい。
撮り方もいいし、俳優のアクションもいいし、間もいい。咄嗟の閃きと卓越した技術が相まって見たことのないかっこいいアクションシーンができてる。

で、ありがちだけど敵に凄い使い手がいて、戦いの美学があって、わざわざ不利な状況を作ってまで戦いを挑んでくる。

それをギリギリでぶっ倒す!!!

いやー面白かった。映画館で見れなかったのが悔やまれる一本。

見終わった後すげーテンション上って部屋の中でシュッシュッシュッとシャドーボクシングやったよ。
シャドーボクシング繋がりで告白すると、007を見た後は人がいないとこなら大体銃を構えるポーズをしながら階段を降りたり、部屋をウロウロしています。

とにかくザ・レイドを見れ!

☆☆☆☆


25.その土曜日、7時58分 (2008)
"Before the Devil Knows You're Dead"

英題の前には"May you be in heaven half an hour"と付きます。

それぞれ金銭に問題の抱える兄弟が、自分の両親が営む宝石店に強盗を仕掛ける計画を立てる。誰も傷つけず宝石だけを奪い、闇ルートに流す。宝石店は保険に入っているから両親にも負担をかけない。
それで上手く行くはずだった。

主人公の兄弟がどんどん堕ちて追い詰められていきます。
自分たちの犯罪を隠すために、嘘と犯罪に塗れて坂道を転げ落ちるように人の道を外れていき、その姿がとても哀れで情けなくて痛々しい気持ちになります。

ところで、兄の妻役をマリサ・トメイが演じているのですが、いい女だこれは。
ザ・レスラーという映画でも落ち目のストリッパー役で出ていてさすがの私も「ウム」と唸るほどのいい女っぷりを出していたのですが、今回はその2乗ぐらいです。
Tomei-Before-3
ウム。
この方1964年生まれですよ。撮影当時で44とか。なんちゅうアレですのって感じ。
ちなみに普段はこんな感じ。
マリサ・トメイ
キュートである。

ちなみに映画冒頭シーンではいきなり激しいSEXシーン(特に最初は太った男の尻をひたすら見る)が淡々と続くので、家族とかと見ると逃げ出したくなるぐらいの冷たい空気になること請け合い。
だがしかしここでもマリサ・トメイはスゴイのだ。

☆☆☆☆

26.アナコンダ2 ボルネオ島の迷宮(2005)
"Anacondas: The Hunt for the Blood Orchid"

画期的な薬を開発するために、貴重な花を採取しに行く製薬会社のメンバー5人を待ち受けていたのは見たこともないほど巨大なアナコンダだった!
しかも繁殖の時期だったため、いっぱいいる!!!

それ以上でもそれ以下でもない映画です。
特に見せ場もなく、金に目の眩んだ野郎の狂気に後半はイライラする。
話が出来ない奴はダメだ。

☆☆

27.おおかみこどもの雨と雪(2012)
おおかみこどもの雨と雪(本編1枚+特典ディスクDVD1枚)
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狼男と恋に落ちた大学生のハナ。やがて2人の子(雨と雪)を授かるが彼らもまた狼男と狼娘であった。事故で父親は亡くなった後もなんとか必死に働き子を育てるがそれも限界に達したハナは田舎に移住し大きな一軒家で生活を始める。田舎での雨と雪の成長を描く。

いい話ではありましたよ。
狼になる描写とかはかわいいし、近所の人にバレるかばれないかみたいなコミカル感じも嫌いじゃない。

子は親が思うよりもずっと早く成長し、親離れより子離れが遅かったりとか。うむうむといった感じ。
ラストの「しっかり生きて!」っていう言葉はなんとも深いし大切に扱いたい。

でもね。どうしても引っ掛かるのがそもそもの雨と雪の誕生の所

狼男と知り合って、仲良くなって、愛しあって、SEXをして(半人半狼の姿で!)子供が出来ましたって淡々と描かれるのだけれど、普通もっと葛藤があると思うよ。

多分生まれてくる子は普通の人間じゃないかもしれないって思うだろうし生活のことだってあるし、なんでそんな簡単に子供を作るわけ?作らないっていう選択肢もあっていいじゃない。

SEX→あ、気分が。。→出来ちゃったみたい。。。育てるわ!!!みたいな流れがダメ。引っ掛かる。
ここだけにしか書かないけど、個人的に出来ちゃった婚ってどうもダメなのよ。もちろん個人の自由だし、知人にもいるし、他人がどういう過程や気持ちで子供を作ろうと結婚しようと、本人が良ければそれは心からおめでとうと思うんだけど、映画内でキャラの感情とか境遇とか恋人との関係性を知っているだけに、なんでそんなあっさりと?って思う。それこそドラマだと思うけど。
特に今回のケースは普通の人よりハードルが何倍も高い訳だし産むなら産むなりに大きな葛藤があるべき。

そして、ハナよ。お前は天涯孤独な人間なのか?そうではなかろう。なぜ元々いた世界から切り離されることになにも思わない?親は?友達は?なんだこの盲目的な描写は。

あと最後に、映画を見た人がみんな唐突に思うであろう。父親の死ぬ所。いいのあれで?ザ・不運って感じだけど。

☆☆☆

28.ダイ・ハード(1989)
ダイ・ハード (期間限定生産スペシャルパッケージ) [DVD]
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ご存知ブルース・ウィリスの代表作。
妻の働くビルにたまたま居合わせたブルース・ウィリスがテロリストの攻撃に巻き込まれる。人々が捕まり人質にされる中、彼だけがビル内の唯一の望み!
外の警察のダメっぷり。ブルース・ウィリスが逆境で生み出す必死のアイデア!なんでオレがこんな目にと悪態をつく感じ!そしてイカした黒人警察との無線で交わされる友情。

面白い。純粋に面白い。

☆☆☆

29.The Driver(1978)

ザ・ドライバー [DVD]
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強盗犯人などを乗せて安全な場所まで車で運ぶ通称「逃がし屋」の寡黙な男が主人公。
彼を追う警察、警察とのウラ取引で彼をハメようとする強盗団。

カーチェイスシーンはなかなか見もので過剰な演出も音楽もなく淡々とリアリティに溢れる描写で描いていて、なんか普通の凄さみたいなのに結構ドキドキする。飛んだり跳ねたりましてや爆発なんかしないんだけど、心理戦を駆使した倉庫内での非常にゆっくりとしたカーチェイスは特に緊張感があって良い。

この主人公のかっこ良さにハマる人はバッチコイ!ハマるんだと思います。

☆☆☆

30.キャビン(2013)
"Cabin in the wood"

これはどんな切り口から話しても多分にネタバレを含むため口を紡いでいるのが世間のためにはいいのかもしれないが、是非とも声を大にして語りたいため、別枠(近日UP!)にさせて頂きます。

矛盾していますが出来ればなにも情報を入れないで見て欲しい。HPもこのブログも。

こんな映画他には絶対ないし真似しようと思っても出来ない。
そして最高に面白くてスカッとしてハッとして映画を理解すると私のようにもう一回見ないと気がすまなくなる。

見なさい。これは限りなく命令に近いオススメです。

☆☆☆☆☆

31.ハンガーゲーム(2012)
ハンガー・ゲーム [DVD]
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かつて国歌に対して反逆をした12の地域に課せられた、戒めの罰。それがハンガーゲーム。12歳〜18歳の男女がそれぞれ地域から選ばれ、彼ら24人のうち1人が生き残るまでお互いを殺しあう。試合は環境も様々で全国放送され富を誇る人々にとって最高の娯楽となっている。幼い妹の身代わりで志願してゲームに参加した主人公。果たして無事生き残れるのか?

基本的には面白いと思う。設定はなかなか凝ってるしゲームの制度とか社会との関わりなんかもいいと思う。
でも細かいところが雑でその設定の良さが生かしきれていないのでは?

人気になったらセレブのスポンサーがついて物資の援護が来るって言ってたけど来たのはトレーナーからの薬だけやないの。11区の彼はどっかのタイミングで主人公の行いに気づいて侘びを入れるまたはなにかしらの仁義を見せるべきであろう。あと「あいつには要注意だ」的なプロの殺し屋くん。弱いよ。主催者は手を出しすぎ。フィールドの端っこに言ったらダメなぐらいなら最初から狭いフィールドにしろ!「地形を読め」「水を見つけろ」「シェルターが大事だ」などの一連のサバイバルアドバイスはなんの役にも立たずましてや描写もなく。そりゃ殺し合いの最中に夜中に焚き火炊いてたら殺してくれって言ってるのと同意ですよetc...

ごめん。思い出したらやっぱあかんわ。

☆☆

32.ラバー(2010)

"Lover"ではなく"Rubber"。
タイヤの映画。です。
というかタイヤが主人公の映画。
もう少し付け加えるとタイヤが人を次々と惨殺して警察に追われる映画。
さらにその顛末を遠くから見ている出演者ではない見物人がいて、警察の操作のやり方にイチャモンをつけたりする映画。
ホントは見物人が全員死ねば映画自体も終わるはずだったのにたまたま一人生き残ってしまったので映画は続いてしまうし、そんなはずじゃなかったからストーリーが崩壊していく映画。

意味分かる?分かりませんよね。
冒頭は10分弱ひたすらタイヤが砂漠を転がすシーンを見せられるし。

ところが全部に意味なんてないんですよ。映画にとって意味のない"No Reason”な設定にこそ重要な意味があると彼らは言うわけです。

意味が無いということに意味を持たせてそれを映画全体でメタ構造にしている映画。

ラスト、三輪車がリーダを務めるタイヤ軍団の向かった先は?

何箇所かすんごい笑った。

☆☆

33.宇宙人ポール(2011)
宇宙人ポール [DVD]
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非常にアメリカ人的な性格をした宇宙人のポールとエリア51で出会ってしまったイギリスのSFオタク2人のロード・ムービー。

まずポールのキャラが最高にいい。性格も男前だし、話すこと話すこと洒落が効いててパンチがあって面白い。それに超いい奴!友達になりたい。
オタクたちもイギリスとアメリカの文化的ギャップで何箇所も面白いところがあるし2人共いいキャラしてる。すごく笑顔が素敵。

楽しい奴らとドライブ旅行も行ってみたいなあとか思うよ。

警察やらなにやらにずっと追われてるんだけどそいつらの馬鹿馬鹿しい駆け引きとかちょっとしたアクションとかも面白くて終始笑いっぱなし。スピルバーグにETのアドバイスしてるとことかめちゃくちゃおもしろい。
SF名作映画のパロディも随所に散りばめられているらしいんだけど、分からなくても面白くできてるから大丈夫。

終盤とあるポールと関わりの深い人物のところに行ってその人がラストまで同行するんだけど、その人に向けてポールの言う言葉がもうかっこ良すぎて。「あーオレにも言ってー」って。
一旦スルーして、「あれ、お別れの言葉は?」からのホゥ!!!!(←心の中で快哉を叫ぶ声)。最後に又惚れ直す。

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