Libero come un gatto

ゆるゆると生き長らえたい、イタリアの猫のように。

2013年05月

天才・麻生久美子の「木こり=最強」理論

20130513_1187000


麻生久美子様

拝啓

梅雨入りも間近に迫り、日に日に蒸し暑くなってきています昨今ですが如何過ごされているでしょうか?

この度は、貴女が表紙を飾られた格闘技専門雑誌「KAMINOGE」を拝読させて頂きました。

お姿は改めて私が言及するまでもなく、お変わりなくお美しいと思うのですが、何よりもまずそのTシャツに目が釘付けになりました。

それはグレート・ムタのTシャツですね。

麻生久美子×グレート・ムタ

流石です。そのセンスに感服いたします。

この世広しといえど、ここまでグレート・ムタを着こなすことの出来る人もなかなかいないでしょう。

ひょっとしたらピョン吉のようにグレート・ムタがTシャツ上で暴れだすんじゃないかと期待してしまうぐらいの活きの良さを感じます。


カルフォルニア湾産地直送グレート・ムタ


そしてその横の文字に目が行きます。

天才・麻生久美子の「木こり=最強」理論

私も数多くの雑誌を読んできましたが、ここまで手に取らずにはいられない雑誌を見かけたことは記憶にございません。

もしかしたら、表紙の貴女の写真だけでは、眺めるだけで済ませていたかもしれません。
それが「木こり=最強」理論とあっては読まずにはおられませんでした。


なるほど、木こり=麻生久美子=最強という構図だったのですね。

夫である伊賀大介さんの言う「こいつはやる時は人の腕でも折る女だ」と言葉。

つまりは普段はどちらかと言えばおっとりとした雰囲気な人が、一度その人の持つポテンシャルを発揮すると大きなことを成し遂げてしまう。

あいつはキレさせるとマジヤバい。

その例えとしての「木こり」。

いい言葉のチョイスだと感激しました。


あと、最近の趣味が「Googleで検索すること」っていうのが可愛すぎます。

なんていうかずるい。

あぁずるい。

存じ上げておりませんでしたが、小さい頃は大変苦労されていたそうですので、今がお幸せそうで何よりだと思います。

これからもがんばってください。

とりあえず私は久しぶりに「時効警察」を見ます。
up2953

だからずるいって。

敬具

地に足ついた良い回答

地に足ついた良い回答を聞くのが好きです。

自分でもそういう答えを返したいと思っています。

素直に答えるのがもちろんいいのですが、

奇をてらってとか、他人の目を意識してとか、

こういう答えを返している自分とか、話の広がりを重視してとか、

「〜の中でどれ(誰)が好き?」という問いに対する回答は、いろんな思考を巡らしてしまう経験は皆様にもおありではないでしょうか?

その中でも、やはり地に足ついた回答に優るものはないなと思うのです。

別に嘘をつこうとかよく見られようとか思うわけじゃないのです。
ただ、好きなものが幾つかあった場合に中でどれを選ぶかは、難しいなと。

最近だと
「好きな建築家は?」

→「谷口吉生」

これはいい回答でしたね。ズドンと来ました。

変化球に頼らず自分の一番得意なストレートで勝負している感じで(私1人が勝手に)俄然盛り上がるってなもんですね。

対する私の答えは
→「スカルパとスティーブン・ホール」

なんかね。この地に足ついてない感じ。浮き足立っている感じ。

スローカーブとスライダーを織り交ぜて、みたいな。
なぜ2つ答えるかなあオレ。

いや、谷口吉生も好きよ?でも、こうスッと出てこない。

スカルパだってスティーブン・ホールだってそりゃめちゃくちゃいい。

んなことは重々承知した上で、「建築家としての良さ」ではなく、「回答としての良さ」ってのがあると思います。

投げられた球に、ガツンと打ち返すかどうか。
ピッチャーとバッター逆になったけどいいや。

伊東豊雄でもダメで、槇文彦は結構いい線行ってて、安藤忠雄も1周回ったあぁ〜って感じでOK。

谷口吉生の地に足ついた感はさすが。

共感しづらいのは承知の上、あくまで私の個人的妄想の話ね。
回答の性格を(なにかの)便宜上つけているだけです。


その他の例として
「好きな芸能人のタイプは}

→「バナナマンの設楽」

これも地に足ついてますよね。よいよい。

同席した別の人は

→「坂口憲二」

と言っていました。なにを考えとるんだ君は。

私はこの手の質問は結構苦手で未だ明確な解を持ちあわせていません。
なんなら

→「みんな違ってみんないい」

と金子みすゞを持ちだしそうな勢い。

過去にオフィシャルに好きと公言した事ある芸能人は
奥菜恵(中高)→伊東美咲(高校から大学初期)→加藤ローサ(大学初期から中期)なのですが、共通しているのは女優としてはいまいち過ぎてキレイなのにヒロインになれない、そして結婚に関して計算高いことですね。

というわけで私は過去の自分を反省して路線変更をしているのですが、まだ迷い中です。
迷う意味もないのですが。

ここ10年来の課題「"ちっちゃくて可愛い”とはなにか」についてもそろそろ自分自身にメスを入れて解を示さねばとは思っております。
ただ「皆様に」重々ご理解していただきたいことは「ちっちゃくて可愛い」は若かりし自分に吊るされた疑似餌であったということです。もう騙されないぞってなもんです。

なんの話でしたっけ。

そう、地に足ついた回答!
一つだけ自信を持って答えることの出来る問いがありました。

「一番好きな建築は」

→「パンテオン!」

これだ!地に足ついたっていうかむしろ埋まってるぐらいの安定感と重量感!
ベタを超えた王道!

だが、それまでの皆様の回答が、
「風の丘葬斎場!」「法隆寺宝物館!」「21世紀美術館!」で盛り上がってるところに

「パンテオン!!!」ってぶっ込んでいくのも勇気が入りますね。。。

いや、ここはスカルパ好きと言った手前スカルパ作品で貫くべきであろう

→「ブリオンヴェガ墓地!」

違う?じゃあ、ヘルシンキ現代美術館?

あぁー。難しい。

やっぱ「みんな違ってみんないい」ってことで。

掴もうぜ!入札ボール!

とある公共の入札案件というなのボールが社内から回ってきたわけです。

キャッチしろよと、入札いって取ってこいよと。

こっちとしては全然気付いてなくて、自覚もなくて

っていうかキャッチボールしてたっけ?

お前、朝から一緒だけどボール持ってたっけ?どこ?あ、胃袋・・・

ぐらいの勢いで、「レフト行ったぞー!」って声掛けられたんですけど、

もうね、振り返ったらボール目の前。すんごい近くにあって大きく見えるわけ。

こちとら河川敷の原っぱで四つ葉のクローバーを探してたっちゅうのに

振り返ったらボールが視野の80%を占めてるわけ。

走馬灯も急に回りだして、エンスト起こすよね。
いやむしろ、走馬灯は見えるけど、微動だにしないみたいな。
バッテリー上がった?

ボール投げた本人はというと視野の隅っこのほうで(がんばれゴエモンに出てきたボスのおたふくの攻略イメージ)、なんかやりきったみたいな顔で、

こっちがキャッチするのを今か今かと待ってるのね。

なんならもう帰ろうかなってな哀愁漂わせてるの。

いや、キャッチボールは相手がキャッチすんの見届けてから終わるのがルールですから!

って公認野球規則を参照しながら突きつけたい。


そりゃあね、こちとら東京の荒波に揉まれてもうすぐ3年ですよ。

銀座も行ったし、新橋も行った。渋谷だって練り歩くし、スクランブル交差点で立ち止まるとかも出来る。
ことあるごとに神楽坂に行こうとするし、皇居周辺だって逆走する。
ゴールデン街も行ったし、なんなら高尾山だって踏破してる。
西武線以外の私鉄は乗った。中央線と総武線の違いも熟知してる。

地方からどんな球が来ようと余裕のキャッチング見せるぐらいのスキルは持ってる。

東京がオレを鍛えた。オレも東京を鍛えた。同行二人。

シーズンオフ(決算期)の珍プレー好プレー集はオレの好プレー集のみで構成されるぐらいの喝采と称賛。

ごめん、今年珍プレーなしで、って堪忍ポーズのプロデューサー。


もっと言えば、この世に生まれ落ちて30年弱、色んな修羅場もくぐってきた。

教育の王道(義務教育)も受けたし、男子校も6年通った。

大学生活なんか楽しすぎてもう12年目。

引っ越しもいろいろした。

結果、太平洋ベルト地帯はだいたい埋めてきた。あとは愛知辺りに住めば、太平洋ベルト地帯は名称変更を迫られる。受験生もオレの次なる挙動に注目してる。

フットワークの軽さと臨機応変な対応力で、心技体揃った横綱級ビジネスマンとして名を轟かせてる。


そんなオレからすれば、そりゃキャッチは容易いよ?

こっちはキャッチボールするなんて聞いてないから当然素手だけど、相手は単なる白球。

相手がダルビッシュのストレートだろうと、
山本昌のシンカーだろうと、
井川のチェンジアップだろうと、

左手にシロツメクサのリースを持った状態でもがっちりがの字でキャッチング。
ボールの持つ運動エネルギーは手首の関節で全部受け止めきれる。
肘とか肩とか微動だにしない。


自信があった。


でも、よーく目を凝らして見てみたら、ボールじゃなくて鉄球だった。
砲丸投げとかで使う級を超えてるの。っていうか鉄球って他に用途あんのかって思った。

それで近いっていうより単純に大きかった。日常においてスケール感と距離感が狂うほどのマッス。
まさに未知との遭遇(至近距離)。

喩えるならナメック星のドラゴンボールね。クリリンの頭ぐらいあるやつ。
7つも運べるかってな具合のアレ。台車じゃ無理、リアカーが要る。


そのうえ、真っ赤っ赤。
結構な熱々状態らしく、こいつの描いてきた放物線に白い湯気みたいなん残ってる。

鍋に焼石いれるやつあるじゃない。焼いた石を入れてグツグツさせるやつ。

出来るよ炊き出し。この鉄球なら焼石in鍋の豪快な炊き出しが十分できる。有り余る熱エネルギー。

それ何ジュール?って言いたい。久々にジュールを使いたい。

運動エネルギーの増加も想定外な上に、熱エネルギーまで来ちゃった。

エネルギー保存則も一時的になしってことにして欲しい。


で、キャッt、、、、、からの、否っっ!

出しかけた腕を脱兎のごとく引っ込めたね。

feat.亀でもいい。うさぎとかめの見事なコラボレーションによる腕の引っ込め。

その引っ込め具合は速度も方向も抜群だった。完璧なベクトルを意識できた。


なんてったって、殺意を感じたもんね。
本能というか、脊髄反射というか、オレの中の心技体評議会が「判定:否(いな)」って誰よりも早く回答した。
国会とか政府もうちの評議会を是非見習って欲しい。

んでもって、とりあえずテクニカルタイムアウト取ったね。
こうやって両手でT字作って。

で、聞いた。
帰り支度をしてるボールを投げた張本人に

「どういうつもり?」って。

曰く、もうそれはドラゴンボール級に価値あるボール(案件)だと。
曰く、ワシはあのボール投げるためにみっちり訓練(根回し)までしたんだと。
曰く、あのボール(案件)をキャッチ(落札)した暁には、もっと色んなボールが手に入るんだと。

だから逆に言われた。

「どういうつもり?」って。

リアルクロスカウンター。それも殺傷能力が若干高まって。
ロトの紋章でポロンがやってたよね。
「右手からフバーハ、左手からフバーハ。合体魔法、バイバーハ!」で敵の炎を倍返し!

マジ賢者いたーって思った。部長と思ってたけど、賢者だったのね。

分かる、賢者様の言いたいことはよく分かる。

でもこちとら身一つでルンルン気分でクローバー探しにやってきた身ですよ。

そりゃ武術の達人は常に臨戦態勢で、ウォームアップなんてのはスポーツマンのやることだっていう渋沢剛気(刃牙)の理論も分かる。

軍手とかグローブとか甲冑とか虫取り網とか常備してないのはこちらの落ち度かもしれない。

だからこそ、今日出掛ける前に言って欲しかった。
「今日、キャッチボールしよう」って。
それだけで多少の準備はしたよ。まさか熱々の鉄球とは思わなくても知恵と工夫をこらしてなんとか受け止めるくらいのことは出来たかもしれない。

更に言えば、投げる直前でもいい。

これからボールを投げますよって。

然るべき伝達手段でもってオレに伝えて欲しかった。

それがキャッチボールのルールよね。公認野球規則を参照するまでもなく人として、当然押さえておきたいステップ。

投げた後だもんね。
ほんと、鉄球が音速を超えてなくてよかった。
最悪の場合、鉄球が先に来ちゃってたら、薄れ行く意識の中で「レフト逝ったぞー」って聞くとこだった。


っていうかそもそもねその訓練 at 精神と時の部屋?

オレも参加したかったなー。

誘ってくれれば余裕で付いてったのに。

一人だけスキルアップしてやんの。

小学校の時とかに一緒にやり始めたRPGを仲良く進めてたのに、勝手にレベル上げだけしてる奴を思い出したよ。
物語は進めてないのにレベル上げだけしてやたらとその知力と腕力を財力を財産を自慢してくるわけ。

なんか世間の冷たさと格差を感じたね。これが格差社会化って。
ゲームの中に生活保護とかないのかって思った。
生活保護受けながら世界の平和を守りたい。
治療薬を買う時に健康保険を使いたいってね。


だいたいね、そんな重いだけのものならともかくね、
側にいるだけで心がドキドキっていうか脇がジメジメしてくるような熱量をもった危険極まりないものをね、いきなり投げられても困るんですよ。

困る。とっても対応に困る。

そっちはそっちでなんかもう、やりきった顔をしてるわけじゃないですか

こっちがキャッチできるかどうか!ってのがスペクタクルな瞬間なのに、

もう脇汗とか拭いちゃって、
そのあと8x4とか振りまいて、
人混みの中を両手上げながら通り過ぎたりしちゃって、
「もっと近付ける・・・」とか
脇に対して自信付けてるじゃないですか。

さては図ったなとこちらが勘ぐるのもどうかご理解いただきたい。

キャッチしに行ってもいいよ?
でも、左大腿骨頚部骨折とかなったらちゃんとお見舞い来てくれる?
慰謝料も払ってくれる?

投げっぱなしはやーよ。
投げっぱなしジャーマンスープレックスはやーよ。

せめてきちんとジャーマンスープレックスでフォール決めて欲しい。

責任を持って、オレをマットに沈めて欲しい。死に水も取って欲しい。



まあ、テクニカルタイムアウト a.k.a DIO様のザ・ワールド状態で、ただ今絶賛時間の流れは停止中なのよね。

確かそろそろ10秒で「そして時は動き出す」の。

困ったなー。

華麗なるスルーか、玉砕覚悟のキャッチングっていうかセービングか、忍法身代わりの術よね。

今のところ、
「なんか軽ーく(高め)にキャッチ(入札)しようとして思ったより重かった(安かった)です。ごめん。テヘ。」作戦が有効かなー。

正義ってなんだろう

寺山修司の「書を捨てよ町へ出よう」を以前読みました。

その中で、ものすごく感銘を受けるとともに深く考えさせられた一文があったので載せようと思います。

「つまり、月光仮面も少年探偵団も、ベトナム戦争のような国際的な事件には出動できない。

そこでは、正義と悪とが複雑に交錯し、お互いに正義を名のりあっているので、

それに参加をしようとする者は、自ら「正義の選択」を迫られるのだが、

月光仮面の「おじさん」も、少年探偵団も、与えられた「正義」のためにばかり働いてきて、

それを見きわめる「正義観」など、もつことができなかったのである。

だが、正義の為に働こうとするものは、自らの正義を作りださなければならない、

というのが、私の月光仮面への最初の注文である。

そして、自らの正義をつくり出すということは、自らの法をつくりだすということであり、

その管理単位としての「もう一つの国家」をも生成しなければならないだろう。」



これを例えばバットマンやアイアンマンなどの映画や漫画のいわゆるヒーローたちに当てはめてみると、彼らの「正義」というものがどういうものなのかが浮かび上がるのではないかと思いました。

キャプテンアメリカは米軍の管理にありますし、基本的にアメリカ政府の以降のもとに働くのでしょう。

アイアンマンことトニー・スタークは軍需産業のトップメーカーの社長でしたが、自分の道が誤っていたと気付き、自らの正義を作り出し、敵と戦います。軍との関係は深いですが、軍とは独立した存在です。

日本のヒーローに置き換えてみましょう。

例えば仮面ライダー。
世界征服を企むショッカーと彼が日々戦い続けるのはなんのためか?
もし、ものすごくショッカーの行動が民主主義的(例えば日本政府と結託してアジアに侵攻)になってしまった場合、仮面ライダーはどうすべきなのだろうか?
彼は「今の」彼の正義を信じてショッカーと戦い続けるのか、彼もまた民主主義に則り、抵抗を諦めるのか。

月光仮面や少年探偵団は所詮警察なのです。
警察の正義観を借りることは出来ても、そこから殻を破って自らの正義を掲げることなど出来やしないと寺山修司は言うわけです。

「法を作り、もう一つの国家を生成する」という発想はファシズムにも繋がるある意味では危険な思想です。
ヒーローたちは今でこそいいものの、戦前戦後の日本のように国家の思想自体が変わったり、第三者の介入により、拮抗関係のバランスが崩れた時、どうするべきなのか?
新たな国家を生成し、帰属国家に対して制裁を行うのか?

それこそウォッチメンとかと絡めるとものすごーく深い議論ができそう。
ウォッチメンに登場するヒーローたちは各種いるけど、みんな「正義観」が違うからね。そもそも正義でない人もいるけど。

実際、アメリカ政府と結託していたDrマンハッタンとコメディアンはベトナム戦争で暴れまわってアメリカを勝利に導いている。

更に、オジマンディアスは冷戦下において、本当の意味で自らの正義を信じてそれを実行した訳だし。
それがいいか悪いかなんで誰にも判断できないし、それが可能としたら歴史のみでしょう。

「寺山修司の正義論を通じてスーパーヒーロー達の正義観に迫る!」

宇多丸さんのラジオで特集でも組んでくれたらめちゃくちゃ面白いだろうなあー。

最後はドラえもんのこの言葉で締めてもらいましょう。
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至言ですね。

イオンレイクタウンに思うこと

埼玉は越谷にあるイオンレイクタウンに行って来ました。

GW中ということもあって、大変な賑わいを見せる中、三十路前の多感な時期の私なんかが1人で行くもんだから、本当に色々と考えてしまいます。

カップル、子連れ、地元の中高生が何万人といるかもしれないところに

私が1人で潜入したわけです。

今日はそこで思ったこと、私自身の内面を見直してもいいのですが、イオンレイクタウンについて書いていこうと思います。


私は誰ですか?

そう、ショッピングモール評論家ですね。
基本的なスタンスとして、ショッピングモールは好きです。
地元の商店街が潰れる?どこも同じ様な雰囲気?渋滞?
まちづくり3法などを持ち出すまでもなく、いろいろと言いたいことがあるでしょうが、基本的に私はショッピングモールを擁護します。

地元の商店街が潰れるなんて競争努力もしてないのだから当たり前です。努力してから言え。
同じ様な雰囲気はこれからの課題。それこそ地元と仲良くすればよろしい。
渋滞は我慢しろ。
それにイオンモールが出来るとそれ用に道路が整備されてバスが通ったり、駅が出来たりするからOK。


ボブ・ディランの"Times they are changin"を貼っておきます。


広島に住んだ1年半はイオンモールから徒歩10分ぐらいのとこに住んでいました。
もちろんそれを狙ってのことです。

まあ、その便利なこと。便利なこと。
私の広島時代の支出の半分以上はここで落としてんじゃないか、というレベルでした。

なぜか。その理由を列挙していきます。
1.スーパーマーケットが素晴らしい
 付近で最も大きいスーパーが23時まで開いており、しかも安い。品揃えもよく、野菜等が売り切れていることもほとんどなかった。

2.本屋さんが素晴らしい
 広島でも最大級の本屋さんが同じく23時まで開いていました。

3.少し良い物が手軽に手に入る
 わざわざ繁華街に電車やバスを使って行かなくても、ちょっとした雑貨やキッチン用品、甘味もの、などちょっとした贅沢品までなら簡単に手に入る。

4.映画館が近いことは素晴らしい
 これは頻繁に映画を見るようになって気づいたのですが、早く起きてしまった朝などにフラッと映画を見て、終わって出てきてもまだ午前中。というのが素晴らしいライフスタイルのように思えて足繁く通っていました。

これらはあくまでも「近くに住む」という条件での話です。
まとめると重要な要素は2つ。
「利便性」と「少しの高揚感」
これがイオンモールの魅力だと私は考えます。

「近くに住む」という条件を外せば、残るのは「少しの高揚感」です。

イオンレイクタウンにはここについて問いたい。

「少しの高揚感」とわざわざ書いたのは「少し」であることが大事だからで、結論めいた言い方をすれば「少しの高揚感」が限界であり適度とも言えます。

イオンレイクタウンよ、お前、そこちゃんと分かってるか?


イオンモールは現在全国60ヶ所に展開しています。
その中でもイオンレイクタウンは最大のもので、イオンモールだけでなくその他のショッピングセンターの中でも最大です。
AEON_LakeTown_Panorama


kaze棟、mori棟、アウトレット棟の3棟から構成され、その延床面積は393,916平米を誇ります。
参考までに私がよく通った他のイオンモールと比較してみます。
イオンモール福岡    160,000平米
イオンモール広島府中 218,000平米

レイクタウンが如何に大きいかがお分かりかと思います。一般的なイオンモールの2倍から2.5倍の大きさとイメージして頂ければよいです。

私はこの規模こそがレイクタウンの一番の問題だと思いました。
この大きさがもちろん魅力の1つには違いないのですが、大きすぎる故にイオンモールの魅力である「少しの高揚感」とのバランスが悪くなってしまっているような気がしたのです。

本当にレイクタウンは大きいです。数字で見るより実際歩いてみると、どこまで続くんだこの吹き抜けはと何度も思います。

その異常な大きさを示すにはスタバの数を示すとわかりやすいと思います。

5店舗

私は3店舗しか気付きませんでしたが、調べてみると5店舗らしいです。

もう一つ数字で示すならば、駐車場の数ですね。
10000台収容可です。

実際に何人いるか知りませんが、少なくとも10000台の車と駅からの人の流れ、モールの混雑を考えれば、GWという事もあって数万人というのは大げさではないと思います。

イオンモールに入っている店舗は誰にも馴染みのある定番のお店からそれぞれの専門店とラインナップは多彩ですが、大体どこのイオンモールでも同じ様な感じです。
そしてその専門店は得てしてそれほど高級なものではありません。程よくいいものが置いてあるといった具合です。
これはマーケティングの問題だと思います。高級なものを欲しければ人は百貨店に行ったり、都会の専門店に行くでしょうから、私が上に書いたような少し良いモノをたくさん揃えるという方向に店舗展開も進んでいったものと思われます。

しかし、売り場面積が倍増した際にそれがどうなるかというと、印象としては水増し効果程度にしか思えないんですね。

どういうことかというと、あちらこちらに同じ様な感じのお店が増えてくるわけです。

浅く広くと言っても良いかもしれません。イオンモールに店舗を出したいという方がどれぐらいいるかは知りませんが、私の想像ではある程度これまでで出揃っている感はあります。イオンモール広島府中などはよいバランスだと思っていました。
そこに新たに同じ様なランクのお店をこれまでと同じ分だけ集めようとしても、そうそう全体の質を上げることは出来ないのでないか。
なんとなく似たり寄ったりのお店がモール内に軒を連ねるのです。

どういうお店が入っているかを細かくは覚えていませんので、思いつくものを上げるならば、

まずヴィレッジヴァンガードが2つあります。

これは相当異常な事態です。一応片方は「ヴィレッジヴァンガードプラス」という名前でしたが、表から見る限り同じ様な感じです。

あと、スーパーが2つあります。
ジャスコとマルエツですね。モールの端と端にかなりの面積をとっています。どちらも23時まで営業しています。

簡単に言ってしまえば、イオンモールが2つあるんです。

本当に単純に、質ではなく量が増えた、のです。


ところが、イオンレイクタウンは部分的にマーケティングの幅を広げようとしていました。
私が注目したのは化粧品です。

モールの一角に百貨店の一階のような化粧品売り場が陣取っていました。各ブランドごとのブースに分かれ、白を基調としたインテリアに担当のお姉さま方。
女性に聞いた訳ではないので真偽の程は不明ですが、ここで化粧品を買いたくなるか?と思ったのです。
化粧品売り場はモールの中央通りに面していますし横を家族連れとかぞろぞろ通るわけです。
化粧品をある種の嗜好品とするならば、ここで買うことに高揚感は見出しにくいのではないでしょうか。同じ物を同じ値段で買うなら百貨店などのちゃんとした所で買いたいと思うのが普通なのではないかと思いました。

地元の人にとってはもちろん便利なのですが、基本的に私は「利便性」と「高揚感」は結びつかないと思っています。
「利便性」と結びつくのは「少しの高揚感」が限界です。

本当に欲しい物や吟味したいもの、買うこと自体に喜びを見出だせるものは、買う環境にまでこだわるのが普通の感覚です。

イオンレイクタウンのここでの失敗はマーケティングの幅を部分的にしか広げなかったことです。
主たるターゲットはまったく変わっていないのにそこに違うターゲット層(同じターゲットの中の別の購買意欲を含む)を狙った店舗を挿入してしまったのです。


あと最後の問題として、規模の問題が挙げられます。

一言で言うと、大きすぎる。

もう歩くだけで疲れる訳です。
私は電車で行きましたので駅から一番遠いところに行く頃にはもうクタクタです。それも先ほど書いたような同じ様なお店が並んでいるのですから、徐々に興味が失せてきます。スタバが5店舗もあることにも頷けます。

広くしたならそれだけに飽きさせない工夫が必要だと思います。

浦沢直樹の漫画のように、盛り上がりのないダラダラしたモールの道が延々伸びているのを見ると、帰りたくなります。


そろそろまとめに入ります。

大は小を兼ねるという言葉があります。
スケールメリットという言葉があります。

日本一の規模を誇るイオンレイクタウンはそれだけで十分魅力的な存在です。店舗の数は700を上回り、イベントも多彩、アウトレット棟も揃え、交通の便も良い。

しかし、実際にそこに行くと、言葉上での魅力が思ったほど感じられないのです。

それはあまりに大きな面積に体力的な限界があること、同じ様なお店が多くあるためにそれぞれに個性を見いだせないことで私が考えるイオンモールの重要な魅力「少しの高揚感」が徐々に削られていったしまうからです。

また、イオンレイクタウンは「少しの高揚感」を逸脱し百貨店のようなことも始めることで、部分的にマーケティングの幅を広げようとしました。

ところがそれは我々が求めるものとは一線を画したもので、ますます気持ちを冷めさせました。

本来ならばショッピングモールというものの可能性をいろんな方向に伸ばすことができたはずです。

サッカーで足の速い選手、バスケで背の高い選手。
それ自体は大きな武器です。それを持っているだけでその選手の価値は大きく上がるでしょう。

しかし、それに胡座をかいたり、間違った方向に努力をすると、本来の魅力ごと失ってしまう可能性があるのです。

私はしばらくはイオンレイクタウンに行くことはないでしょう。
ですが、イオンモールの可能性は信じています。

魅力のバランスを意識して、または全く違う価値観を目指して、これからも鋭意努力をして頂くことを心から願って結びの言葉とさせて頂きます。


p.s
スタバは駅に一番近い店舗が一番空いています。
理由は言わずもがなですね。

2013年4月の映画記録

2013年4月に見た映画記録です。

自らの空虚な日常を埋めるがごとく映画世界を当てもなく彷徨い歩く毎日です。
去年1年で69本だったのに今年は4ヶ月で51本ですよ。

とは言え、映画は面白い。
今まで見ていたようで見ていなかったのだなと思い知らされるこの頃です。

宇多丸さんのシネマハスラー(今はMovie Watchmen)の影響はすごく大きいのだけど、あれを聴き始めた頃も宇多丸さんの喋りを面白がっていただけで映画自体はそんなに見てなかったと思う。

それがある2本の映画に出会うことで映画に打ちのめされたというか、映画という鈍器で頭を殴られたような衝撃を受けたのです。

「ダークナイト」
「愛のむきだし」

もちろん内容的にものすごく面白いんだけど、それ以上に画面から放たれる圧倒的な存在感とエネルギーにやられました。
多分この時は感動したとかじゃなくて、純粋に映画というものがどうしようもなくかっこ良く見えたんだろうなー。

機会があれば是非ご覧下さい。


34.別離 (2011)
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第84回アカデミー賞外国語賞受賞のイラン映画。

娘の教育のためによりよい環境の外国で暮らしたいと主張する妻と、
アルツハイマー病の父親の介護のためにイランから離れることが出来ないと主張する夫、
そして、どうしても両親に離婚をして欲しくない娘。
妻は実家に帰ったため、父親の介護のために家政婦を雇う。

些細な事がきっかけである傷害事件が起き、被害者である家政婦のとある事実を夫が知っていたかいないかが争点となります。
周囲の人間はみんなそれぞれに事情を抱えている中で、誰かを守るためについた些細な嘘が後に大きく事の流れを変えることになります。

根っからの悪人は誰も居ない。みんな自分のためじゃなくて他人のために動いているのになぜこんなにぶつかり合い苦しいのか。

イラン映画ということもありイスラム教が大きなファクターになっています。宗教が生活レベルでどう登場するのかも面白いです。

☆☆☆

もう一回見たら☆増えそう。

35.007 スカイフォール(2012)(2回目)
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あーん、カッコいい!

カラオケで(歌えないけど)ADELを歌いたくなる。

☆☆☆☆☆

これからの3作は「胸くそ悪い3部作」と勝手に名付けています。
とことん自分を追い詰めてムカムカしたいときにオススメ。私はこれを自己鍛錬のためにほぼ1日で見るっていう苦行を達成しました。


36.ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う(2010)
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バーを経営する母(大竹しのぶ)娘の3人家族。
男を騙しては保険金をかけて殺害し、富士の樹海に隠して生きてきた。
娘の1人レン(佐藤寛子)には秘密があった。それをどうしてもこの世から消したかった。
れんは探偵(竹中直人)に仕事を依頼する。
次第に明らかになる衝撃の過去。
そしてレンはすべてを樹海で終わらせようとする。。。

演技が素晴らしい。
竹中直人はもちろんのことですが、大竹しのぶも狂気のごとき演技。ものすごく凄みを感じます。あぁ、これが女優だなと。女優っていうのは本来こうだよなと、思います。

そして佐藤寛子。グラビアアイドルである彼女のボディ。
フルヌードになっているのですが、その肉体的説得力たるや。エロいとかそういうのじゃなくて、脱ぐことの必然性と彼女の完璧なまでのスタイルから放たれる肉体的説得力(2回目)。
少し垢抜けていないような田舎っぽいような感じのお顔だと思うのですが、その彼女が闇の世界で必死に生き、どうしょうもなくなって探偵に頼る。そこで見せる彼女の体、その肉体的説得力!(3回目)

大事なことは3回言わないと。

彼女の過去に、本当にそれこそストレートに胸くそ悪くなる事実があるのです。

エグいシーンが多いので(特に冒頭。あれはトラウマレベル)、気をつけてね。

☆☆☆

37.ファニーゲーム(1997)
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本当に良く出来てる。良く出来てるだけにものすごくムカつく映画。
普段どちらかと言うと温厚な私ですが、「はぁ〜?」と思わずSONY BRAVIAにかじりつく始末。
でもその「ムカつかせ方」の見事な手腕に鑑賞後に拍手は送りたくなる。

男がとある家族の元に卵を借りに来るんです。
奥さんがいいわよと渡す。
「ありがとう」と言って立ち去ろうとしてドアを開けようとした時に、落とす。

まあ仕方がないからもう一回卵を渡す。
今度は無事に出て行ったけど、庭で犬が飛びついたからといって、落とす。

私たちの分が無くなるからもうあげられないわ。
「卵、くれるって言ったじゃん」「あの犬が悪いんだからオレは悪くない」

もう終始こんな感じでからかい、屁理屈をこねて、無理な要求を通す。

そこからは暴力・監禁・脅し・説教etc....

どれもこれも無茶苦茶でなにも目的もなく、ただただこの家に居座って屈辱を与え続ける。

一瞬の救いも束の間、それすら計算づくであったかのようにまた地獄の展開。

見終わった後は後味がものすごーく悪いんだけど、でも、でも、上手い映画だなと感心せざるを得ないのです。

☆☆☆

38.ミスト(2010)
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街に突然濃密な霧が発生し、人々はスーパーマーケットに立てこもる。しばらくすると見たことのないような生物たちが辺りを覆い始め、この世の終わりを思わせる。勇敢に戦おうとする人々がいる一方で、不安を募らせる人々は次第にこれは神の裁きだと信じこみ、生贄を要求し始める。群集心理をよく描いています。主人公を含む一行は車での脱出を試み成功するも霧はどこまでいっても晴れない。そしてこの世の絶望のような光景を目にし。。。

映画で驚きのあまり声が出たことも今までそうそうなかったと思います。これは映画館で見ていたらどんな雰囲気になっていたでしょうか。想像出来ません。恐怖でも驚きとも違うなにかもの悲しくも怒りに満ちたような空気が流れたでしょうか。

ラストです。この映画はラストにすべてがあるのです。
こんな風に映画を終わらせていいのか?現実に爪跡を残すぞ。
もうこのやりきれない気持ちをどうにかして欲しい。

☆☆☆


39.JSA(2000)
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韓国軍と北朝鮮軍が共同で管理するJSA(共同警備区域:Joint Security Area)において、両軍の4人の兵士の間に芽生えてしまった許されない友情。そしてそれが元で起きてしまった両軍の戦闘。
あの晩なにがあったのか。真実が明らかになるにつれて4人の絆が感動的に浮かび上がる。

舞台が38度線とは言え、ストーリー自体のスケールはとても小さいものです。でも4人の絆がどう生まれ、どう発展し、そしてあの事件の晩を向かえたのか。それを見せられると居た堪れない気持ちになるのです。尋問の中でも彼らの絆は変わらず、互いをかばい、真実をひた隠そうとするその姿にますます胸を打たれます。

主演のイ・ビョンホン。素晴らしいの一言。
当時、韓流スターとか揶揄する風潮があったけど、この映画見たら思うよ絶対。「スターだ」って。上でも書いたけど役者という職能をもった人々の技量を見せられたら、黙るしかない。
そしてソン・ガンホですね。素晴らしいの一言。もう何度もこのブログで言っていますが、どの映画でも完璧。この映画に限らずなんだけど、その役の過去まで背負ってる感じがする。生きて刻んできたなにかを纏ってる感じがするのです。
例えば、ジョニー・デップってどの映画でもジョニー・デップよね。ハリウッドでもその傾向なもんだから、日本の映画(ドラマも)ではもっと顕著に酷い。お前、役者してないじゃないかって。いつもの通り登場してどうする。

モーガン・フリーマンとかダニエル・デイ=ルイスとかクリント・イーストウッドはさすがです。

話がずれたけど、韓国旅行に言ったので気になって見てみました。
(もっと政治ものかと思っていたのですが)

☆☆☆☆

40.クリスマスのその夜に(2010)
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北欧のクリスマスの夜に起こった小さなエピソードを4つほど絡めながら見せる映画です。
クリスマスの夜と言っても、奇跡などどこにもなく、すべてのエピソードはほんの些細な人々の関わりの中で生まれて終わります。
誰かに会いたいとか話しをしたいとか食事をしたいとか救いたいとか、ほんの日常の一場面なんだけど、なぜかどれもとても素晴らしい体験のように思える。

すごく深く感動するわけでもないし。笑うわけでもないんだけど、とても見てよかったです。

☆☆☆



41.未知との遭遇(1997)
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スピルバーグ監督の有名SF作品
ある日飛来したUFOを目撃したロイは取り憑かれたようにUFOに再び会うことを願うようになる。取り憑かれたように頭に浮かんだイメージをこねくり回し、それは次第に1つの場所を示し出す。
そこへ向かうとUFOが現れ、宇宙人と地球人とのコンタクトが始まる。

ストーリー上手く書けません。これだけだとなにが面白いんだか不明だな、

これが示すように、上手く自分の中で咀嚼出来ていません。
大変有名な作品なのでもう少し詳しく知りたいところです。。。。

☆☆☆


42.宇宙人ポール(2011)(2回目)
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早々に2回目を見てしまった。
ワイワイ騒ぎながらみんなで車で旅行に行きたくなる。

この映画には様々なSFのオマージュが隠されているらしく、それもあって事前に「未知との遭遇」を見たという訳です。
多分、一番分かりやすく示されていると思う。

☆☆☆☆


43.Dawn of the Dead(2004)
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ゾンビ映画好きの方々が揃って名作というので8年越しにようやく鑑賞しました。
ストーリーらしいストーリーはないんだけれど、箇条書きにするなら、
1.脈絡なく街にゾンビが大発生
2.ショッピングモールに立てこもる
3.しばらく様子を見る傍ら、ショッピングモール生活とゾンビシューティングゲームに勤しむ。
4.脱出して船に乗って島へ行こう!
5.脱出→島へ到達

エグいシーンはもちろんあるけれど、中盤以降から気づけばすごくポップな楽しい感じがしてきてすごく不思議。
前半と後半でのゾンビのイメージがぜんぜん違う。ちょっと可愛くすら見えたり。

ゾンビがすごい勢いで走ってくるんだけど、「走ってる!走ってる!」みたいな気持ちになります。
水族館でイルカのジャンプを見ているような、「おぉ〜」パチパチって感じ。

この映画は多分そこがスゴイんだろうね。なのでクラシックゾンビ映画にもチャレンジしていこうと思います。

あとショッピングモールにたてこもる感じが現代アメリカ的で、登場人物の属性含めてそういう見方も可能かと。

☆☆☆

44.SHAME(2011)
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端麗な容姿を持ち一流企業に務める独身のブランドン。
彼はセックス中毒者で彼の日常は仕事とセックスのみで埋め尽くされている。家の中もPCもポルノで溢れ、ただひたすらにそれに没頭している。
そんな彼のもとに妹シリーが転がり込んでくる。彼女は恋愛依存体質で躁鬱が激しく彼の生活に入り込み、彼をかき乱す。
兄に頼ろうとする妹とそれを決して受け入れない兄。

ブランドンは自分を変えようと職場の女性を食事に誘う。
駅まで見送ったところでデートを終え紳士を装う。

彼は恋愛をしようとしたのだ。

その後その女性とホテルへ行くが、彼は出来なかった。
感情の入り交じるセックスが出来なくなっていたのだ。女性を返した後、コールガールを呼んでその憂さを晴らすブランドン。

その時、シリーが自殺未遂を引き起こし、彼はますます動揺する。

2人は過去になにがあったのか?

☆☆☆☆

45.8 1/2(1963)
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フェデリコ・フェリーニ監督作品
数年前にNINEというダニエル・デイ=ルイス主演の映画があり、かつての私も熱く語っていますが、あれはこちらのミュージカル版を元にしているようです。
スランプに陥った映画監督グイードと彼を取り巻く女性たちとのやり取りを妄想仕立てで描いています。

まあこの男は本当にどうしようもないんですよ。
なーんも脚本ができていないのにセット組んだり、女優呼んだり。

それでも才能はピカイチなんですよ。だから女が寄ってくる。

でもグイードさん、困ったことに優柔不断。妻と愛人の間でタジタジ。

まあ、一言で言うと、ずるい。

☆☆☆

46.アベンジャーズ(2012)(2回目)
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マーベル・コミックのヒーローたちが集結した夢の様な作品ですね。
アイアンマン、キャプテンアメリカ、ハルク、ソー、ブラックウィドウ、ホークアイなど。
めちゃくちゃおもしろいじゃないか。2回目だってのにどうしたってんだよ。

と思ってたら、私一回目見たときは機内だったんですよね。小さい画面で集中もせずに見たもんだからいまいち乗り切れてなかったんだと思います。
よく出来てる。みんな見せ場があるし、喧嘩したりまとまったりとチームものの基本も押さえてる。
キャプテンアメリカもよかったよー。よ!リーダー!って感じがした。

あとブラックウィドウのお尻がいいよね。これはみんなが認める所。
スカーレット・ヨハンソンが演じているのだけど、最近私の中で人気急上昇中。「真珠の首飾りの少女」というフェルメールの画を元にした映画でもすごく良かったんだけどこちらの攻撃的な感じも好き。せっかくなので貼る。
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バットマンの時のキャットウーマンも褒めたけど、けっしてこういうスーツフェチな訳ではない。多分。

☆☆☆☆

47.ライジングドラゴン(2013)
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ジャッキー・チェンのラストアクション映画ですよ。
男ならば一度はジャッキーに憧れたもんでしょ。酔拳?蛇拳?プロジェクトA?ポリス・ストーリー?ラッシュアワー?
これで本当に体を張ってジャッキーがアクションするのは最後なんだから、これまでの感謝を込めて見に行きましょう。それが礼儀です。ジャッキーも喜ぶぞ。

それはそれとして、映画に関しては言いたいことは実はたくさんある。
内容自体とそのメッセージ性、それぞれについてね。
これは別の機会にしようかな。特に後者はちょっと私の仕事にも関わる内容だし。

☆☆☆
(ジャッキーの前途を祝して1つオマケ)


48.インクレディブル・ハルク(2008)
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マーベルヒーローのハルクです。
あの怒ると緑色の怪物に変身するあれです。本作の主演はエドワート・ノートン。ファイトクラブの彼ですね。

心拍数200を超えると変身してしまうようで恋人とSEXもできないなんて可哀想に。

まあいつも思うけどマーベルシリーズに外れなしね。

☆☆☆

49.アイアンマン3(2013)
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アイアンマンの3作目で一応の完結編。
いいよこれは。ものすごく面白かった。あんまり期待してなかったんだけど。
舞台はアベンジャーズの一年後。地球外生命体の存在にショックを受け、日々切迫感と恐怖感に苛まれアイアンマン開発に依存するスターク。そこに新たな敵が現れ。。。

色んな問いかけが含まれていると思います。
純粋な科学とはなにか?正義とはなにか?

そしてアイアンマンとはなにか?
トニー・スタークのアイデンティティに迫る!

あの時にアインシュタインの例えが出たのは偶然じゃないと思うなー。

見られる方は、なるべくアイアンマンの1作目とアベンジャーズを見ておいたほうがより楽しめると思います。

そしてエンドロール後まで決して席を立たないこと!
これはマーベル・コミックシリーズ全般に言えますが。

もう一回ぐらい見たいなー。

☆☆☆☆

50.アイアンマン(2008)(2回目)
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という訳で1作目も見直しました。
うん、やっぱ面白い。DIYしてる所がすごくいい。
2は微妙なんだけどなー。
この感じはジュラシックパークも同じ。

この1のラストと3のラストが同じ形で、アイアンマンループがキレイに閉じますよと。

☆☆☆☆

51.007 ロシアより愛をこめて(1964)
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007シリーズの第2作です。
まずタイトルがいいよね。英題は"from Russia with love"。

これは1作目の007 ドクターノオの続きになっているのですが、007シリーズは順番ランダムで見ると決めているので構わず鑑賞。

この時はショーン・コネリーでした。
かっこいいんですよね。そしてチャーミング。

これで007シリーズは7/23です。今年中に残り全て見られるだろうか。。。

☆☆☆
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