2013年7月の映画記録です。
前半の4作は内容が非常にハードなものでした。なんかそういう気分の時もありますよね。
明るい映画が見たい時とか、鬱になりそうな暗い映画が見たい時とか、アニメが見たい時とか、邦画がいい時とか、恋愛ものが、ミュージカルが、男同士のじゃれあいが、バッタバッタ人が死ぬのが見たい時とか。
色々な気分があっていいよね。
この時点で、思わずfbに書いてしまった「風立ちぬ」と「モンスターズ・ユニバーシティ」を見てるので早くこいつらについて書きたい。書いても来月公開じゃ遅い気がする。
「風立ちぬ」はいいから「モンスターズ・ユニバーシティ」を見て欲しい。土曜日の昼間にショッピングセンターの中にある映画館に行って親子連れや10代カップルがいる中、29の私は肩を震わせて号泣。
よかったねマイク、そしてサリー。今でも思い出すだけで泣きそうになる。
75.悪の教典(2012)

原作は「黒い家」や「青の炎」、「新世界より」等でお馴染みの貴志祐介。監督は三池崇史。
高校の英語教師である蓮見教諭(伊藤英明)、通称ハスミンは人格的に優れ、協調性が有り、リーダーシップも発揮し、授業も面白く生徒からも同僚の中からも信頼が厚いが、真の彼の姿はサイコパス(極端な冷酷さ、未慈悲、エゴイズム、感情の欠如、結果至上主義が主な特徴 from wiki)。自分の思うとおりに物事を進めるためなら簡単に人の命を奪うことも厭わない。
そんな彼が学校内で直面する些細な出来事をきっかけに気に食わないやつを片っ端から抹殺。ところが収集がつかなくなって追い詰められてもうしょうがないから担任を受け持つクラスの生徒全員の殺害を計画する。
2時間ぐらいの映画で死ぬ人は約40人ぐらいで一人一人それなりに丁寧な描写で描かれています。クライマックスはやはり生徒抹殺計画で、ここでの使用武器は主にショットガン。ショットガンはまあ、それはそれは残酷なもので、人に向けてはなりませぬ。なかなかその描写も絵的には激しいです。血が苦手な人にはまずオススメできません。
原作よりもストーリーの部分を省略しているので、ハスミン終始殺してばっかり。あまりハスミンの感情の動きやその計画についての描写はなく、淡々と問題解決のために殺害を繰り返します。
で、ここが普通の殺人鬼ものと違うと思うのですが、見ていても全く生徒側に感情移入しないんですよ。
普通は生徒に生き残って欲しいとか「逃げてー!」とか「ケーン、来ちゃダメー!!!」ってリンのように叫ぶのかもしれませんが、この映画においては全然そんな気持ち沸かない。
いかにハスミンの計画が成功するかって気持ちはハスミン側。
「さすがハスミン、俺達に出来ないことを平然とやってのける!そこにシビれる憧れる!」ってとこまではいきませんが、成功して欲しいと思いました。
ただ、原作ではあまり感じなかった生徒側の行動に疑問はあります。やっぱり外に逃げるのが一番安全な選択肢であることに間違いはないわけで、失敗したメンバーはいますがトライする価値は十分あるでしょう。
生徒側でよかったのは原作と同じくアーチェリー部の子です。原作よりもそのシーンは結構ハラハラする感じで「うーん、ハスミン危機一髪」。
唯一爆笑したシーンが、体育教師がパンツの匂いを嗅ぐシーン。
ハスミンが女子高生のパンツを投げる→生徒に手を出していたクソ体育教師がサスマタに引っかける→手に取る→なぜか嗅ぐ→ショットガン!
私も思わず「ハスミン、こいつは撃て!」と思った。面白い。
☆☆☆☆
76.恋の罪(2011)

園子温監督作品。
あまりに衝撃的でなんて書いたらいいか分かりません。全然整理ができないまま時間が経ってしまった。
元にしているのは東電OL殺害事件。東京電力に務めるエリートの女性社員が渋谷のアパートで死体で発見され、捜査を進める内にその女性が夜は売春をしていたことが発覚し大きな話題となったもの。
本作でも同様に、渋谷の廃屋で女性の死体が発見されます。一点違うのはそれが異様な状態で殺害されていること。身元を調べていく内に被害者は有名大学の准教授であることが判明し、どうやら売春をしていたことが発覚します。
この映画は主に三人の女の話として進行します。
一人は殺害されていた女性准教授(冨樫真)。もう一人は生前の女性准教授に慕っていた人妻(神楽坂恵)。最後はこの事件を操作することになった刑事(水野美紀)。
ストーリーは事件の発覚後に水野美紀が事件を追い真相に迫る現在の時間軸と、当の本人たちである冨樫と神楽坂がどう出会い事件に発展したのかの過去の時間軸が交差しながら描かれます。
大きなテーマとして挙げられるのが、女性の表と裏の顔。変身願望と言い換えても。
女性が本当に自己の下衆なところも含めた女性らしさを認め、それを開放し自らを売り物にする中でセックスとはなにか、金をもらって男たちとセックスをすることはどういうことかについて問を投げかけます。
抑圧された生活の反発として自身の女性としての裏の顔に気づき、その快楽と自己陶酔の世界に堕ちて行く主婦。
裕福な名門な家系に生まれ大学で教鞭をとるも強烈なファザーコンプレックスと外圧への反発として金で肉体を売る女。
そして彼女らの実態を知るに辺り、自身の不倫を顧みて、罪悪と背徳の沼から抜け出せない刑事。
さすが園子温監督いうだけあって内容は超超ハード。
異性と見ると辛いですきっと。自己の耐性を鑑み、覚悟を決めて、状況を整えてご覧下さい。
でも見る価値は大アリです。
☆☆☆☆
77.トガニ 幼き瞳の告発(2011)

実際に韓国で起きた聾学校における児童の性的虐待が日常化していた事件を扱ったもの。
主人公はこの学校にソウルから赴任してきた美術教師。恩師から紹介された職場ではあるが、時間が経つにつれて不審な点に幾つか気付き、遂に性的虐待が日常的に行われていたという真相を知る。そこから話は一転して裁判ものへと進展し、原告側の美術教師と生徒たちと被告側の教諭たちが争いが始まります。そこで証人喚問や証拠品の検証が行われ、遂に判断が下る。
まず言っておかなければならないのは、本当に被告側がクズ。クズだらけで虫酸が走る。障害者の児童に対する性的虐待を教師がするっていうもうGO to HELL as soon as possible!って感じ。描写は抑えつつもそういうシーンがありますし、当然裁判でもそのような話が出ます。
苦手な人はご注意。
ただ映画としてはものすごく出来てます。裁判ものとしてもすごく面白いし、前半の何気ない伏線が決定的な証拠になったりと映画的なカタルシスは十分あります。
☆☆☆☆
78.嘆きのピエタ(2013)

法外な金利を付けて金を貸し、返せない時は容赦なく負債者の大怪我を負わせて障害者保険を受給させるという鬼畜な男。その男の前に突然母だと名乗る女が現れる。初めはまったく相手にしないが、執拗に付きまとう彼女を徐々に受け入れ、自分を捨てたことを罵倒しつつも次第に忘れていた母の愛情に惹かれていく。ところが、彼女がある日何者かに襲われ、姿を消した母を男は必死に探し求める。。。。
まあすごい映画でしたよ。衝撃的。
実は女のほうにはある秘密があって、そのことに男は最後気付くのですが、ラストの落とし前の付け方がもう。。。。。。。。。。。
もうねすごいの。
マジかっていうか。最初こいつなにしてんの?って思うんだけど、あるセリフを思い出して「え、あれやんの?」ちがうよそれ比喩だからーーーーーーーーーーーーって!!
もうそのまま映画が終わるから後味がもうグッチャグチャ。血の味しかししないみたいな。
☆☆☆☆
79.ハングオーバー(2009)

ハングオーバーは二日酔いという意味です。結婚式の直前に男友達だけでハリウッド旅行に飛び出した4人の男たち。豪華なホテルに着いてさあ街に繰り出そうとホテルの屋上で景気付けの乾杯をするも、そこから記憶は飛びに飛んで、気づけばホテルの部屋で爆睡。部屋は散らかり、虎はうろついてるし、歯はないし、見知らぬ赤ん坊がいるし、花婿になる仲間の1人が行方不明。そいつを探そうと見知らぬ赤ん坊を抱えて失った昨日の記憶を辿る旅が始まる。。。
まあ、面白かったですよ。お酒の席で隣の見知らぬ人がオススメしてくれたので鑑賞しました。今ちょうどこれの3がやってるらしくてね。
ただツッコミどころは結構多くて、気になってしまうとせっかくの面白いシーン少し覚めてしまったところがありました。マイク・タイソンの件はどう考えてもいらないしなあ。
ただ登場人物たちはいずれも魅力的で愛すべきバカどもだと思います。
とはいえ本人たちはすごく楽しそうなので、どなたか結婚の際には是非こういう男旅を企画しよう。
☆☆☆
80.マイレージ・マイライフ(2009)(2回目)
Up in the Air

主人公のライアン(ジョージ・クルーニー)は解雇の宣告人。企業が従業員を解雇したいときに雇う専門のコンサルタントで訴訟を起こさせないようにクビを告げる仕事です。アメリカ中を常に飛び回り英題の通り空の上に住んでいます。実生活はないに等しく、家族もなく、人間関係も希薄。ただ仕事をし、空の上にいることが誇りでそれが自分の人生だと考えている。ところがある女性との出会い、妹の結婚式、そして会社側の方針変更などにより自分の人生に対して疑問を持ち始め。。。
いい映画ですよ。名作とまではいかないと思うけど。
2回目を見て、ようやく「こういう映画なんだな」ということが分かりました。
☆☆☆
81.マイティ・ソー(2011)

北欧神話に出てくるオーディンが治める王国アスガルド。彼が息子にソーに王位を授けようというその時に王国内に敵国のヨトゥンヘイムから侵入者が訪れる。ソーは怒りに任せてヨトゥンヘイムに報復を仕掛けるが勝手な行動がオーディンの逆鱗に触れ、ハンマーと力を奪われ地球に追放となる。地球で見つけた仲間とともにハンマーを探し、追っ手からの逃走などをする中で自信の愚かさを認め、成長を遂げる。
特にマイティ・ソーに興味が有るわけではないのだけど、とりあえずアベンジャーズ流れのマーブルヒーローものはひと通り見ておこうというわけでこれが最後の作品となりました。
アイアンマン、キャプテンアメリカ、ハルク、そしてソーです。数年前から独立した世界観だったマーブルヒーローの主人公たちを一つの映画の中で集結させる通称アベンジャーズ計画は実施されており、これらの映画の中と必ずエンドクレジットの後にはニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が出てきて、アベンジャーズ計画を匂わせています。
なかなかこういう壮大な試みってのもないものでどのシリーズも安定のクオリティです。実際このソーが一番下のような感じましますけどね。
あまりかっこいい戦闘シーンがなかったのが残念。
あとソーのアスガルドでの仲間たちが異様にしょぼく見えてどう考えても足手まとい。その中になぜか浅野忠信が出ているのだが。バトルシップではもうちょいいい役になってたので安心です。
☆☆☆
前半の4作は内容が非常にハードなものでした。なんかそういう気分の時もありますよね。
明るい映画が見たい時とか、鬱になりそうな暗い映画が見たい時とか、アニメが見たい時とか、邦画がいい時とか、恋愛ものが、ミュージカルが、男同士のじゃれあいが、バッタバッタ人が死ぬのが見たい時とか。
色々な気分があっていいよね。
この時点で、思わずfbに書いてしまった「風立ちぬ」と「モンスターズ・ユニバーシティ」を見てるので早くこいつらについて書きたい。書いても来月公開じゃ遅い気がする。
「風立ちぬ」はいいから「モンスターズ・ユニバーシティ」を見て欲しい。土曜日の昼間にショッピングセンターの中にある映画館に行って親子連れや10代カップルがいる中、29の私は肩を震わせて号泣。
よかったねマイク、そしてサリー。今でも思い出すだけで泣きそうになる。
75.悪の教典(2012)

原作は「黒い家」や「青の炎」、「新世界より」等でお馴染みの貴志祐介。監督は三池崇史。
高校の英語教師である蓮見教諭(伊藤英明)、通称ハスミンは人格的に優れ、協調性が有り、リーダーシップも発揮し、授業も面白く生徒からも同僚の中からも信頼が厚いが、真の彼の姿はサイコパス(極端な冷酷さ、未慈悲、エゴイズム、感情の欠如、結果至上主義が主な特徴 from wiki)。自分の思うとおりに物事を進めるためなら簡単に人の命を奪うことも厭わない。
そんな彼が学校内で直面する些細な出来事をきっかけに気に食わないやつを片っ端から抹殺。ところが収集がつかなくなって追い詰められてもうしょうがないから担任を受け持つクラスの生徒全員の殺害を計画する。
2時間ぐらいの映画で死ぬ人は約40人ぐらいで一人一人それなりに丁寧な描写で描かれています。クライマックスはやはり生徒抹殺計画で、ここでの使用武器は主にショットガン。ショットガンはまあ、それはそれは残酷なもので、人に向けてはなりませぬ。なかなかその描写も絵的には激しいです。血が苦手な人にはまずオススメできません。
原作よりもストーリーの部分を省略しているので、ハスミン終始殺してばっかり。あまりハスミンの感情の動きやその計画についての描写はなく、淡々と問題解決のために殺害を繰り返します。
で、ここが普通の殺人鬼ものと違うと思うのですが、見ていても全く生徒側に感情移入しないんですよ。
普通は生徒に生き残って欲しいとか「逃げてー!」とか「ケーン、来ちゃダメー!!!」ってリンのように叫ぶのかもしれませんが、この映画においては全然そんな気持ち沸かない。
いかにハスミンの計画が成功するかって気持ちはハスミン側。
「さすがハスミン、俺達に出来ないことを平然とやってのける!そこにシビれる憧れる!」ってとこまではいきませんが、成功して欲しいと思いました。
ただ、原作ではあまり感じなかった生徒側の行動に疑問はあります。やっぱり外に逃げるのが一番安全な選択肢であることに間違いはないわけで、失敗したメンバーはいますがトライする価値は十分あるでしょう。
生徒側でよかったのは原作と同じくアーチェリー部の子です。原作よりもそのシーンは結構ハラハラする感じで「うーん、ハスミン危機一髪」。
唯一爆笑したシーンが、体育教師がパンツの匂いを嗅ぐシーン。
ハスミンが女子高生のパンツを投げる→生徒に手を出していたクソ体育教師がサスマタに引っかける→手に取る→なぜか嗅ぐ→ショットガン!
私も思わず「ハスミン、こいつは撃て!」と思った。面白い。
☆☆☆☆
76.恋の罪(2011)

園子温監督作品。
あまりに衝撃的でなんて書いたらいいか分かりません。全然整理ができないまま時間が経ってしまった。
元にしているのは東電OL殺害事件。東京電力に務めるエリートの女性社員が渋谷のアパートで死体で発見され、捜査を進める内にその女性が夜は売春をしていたことが発覚し大きな話題となったもの。
本作でも同様に、渋谷の廃屋で女性の死体が発見されます。一点違うのはそれが異様な状態で殺害されていること。身元を調べていく内に被害者は有名大学の准教授であることが判明し、どうやら売春をしていたことが発覚します。
この映画は主に三人の女の話として進行します。
一人は殺害されていた女性准教授(冨樫真)。もう一人は生前の女性准教授に慕っていた人妻(神楽坂恵)。最後はこの事件を操作することになった刑事(水野美紀)。
ストーリーは事件の発覚後に水野美紀が事件を追い真相に迫る現在の時間軸と、当の本人たちである冨樫と神楽坂がどう出会い事件に発展したのかの過去の時間軸が交差しながら描かれます。
大きなテーマとして挙げられるのが、女性の表と裏の顔。変身願望と言い換えても。
女性が本当に自己の下衆なところも含めた女性らしさを認め、それを開放し自らを売り物にする中でセックスとはなにか、金をもらって男たちとセックスをすることはどういうことかについて問を投げかけます。
抑圧された生活の反発として自身の女性としての裏の顔に気づき、その快楽と自己陶酔の世界に堕ちて行く主婦。
裕福な名門な家系に生まれ大学で教鞭をとるも強烈なファザーコンプレックスと外圧への反発として金で肉体を売る女。
そして彼女らの実態を知るに辺り、自身の不倫を顧みて、罪悪と背徳の沼から抜け出せない刑事。
さすが園子温監督いうだけあって内容は超超ハード。
異性と見ると辛いですきっと。自己の耐性を鑑み、覚悟を決めて、状況を整えてご覧下さい。
でも見る価値は大アリです。
☆☆☆☆
77.トガニ 幼き瞳の告発(2011)

実際に韓国で起きた聾学校における児童の性的虐待が日常化していた事件を扱ったもの。
主人公はこの学校にソウルから赴任してきた美術教師。恩師から紹介された職場ではあるが、時間が経つにつれて不審な点に幾つか気付き、遂に性的虐待が日常的に行われていたという真相を知る。そこから話は一転して裁判ものへと進展し、原告側の美術教師と生徒たちと被告側の教諭たちが争いが始まります。そこで証人喚問や証拠品の検証が行われ、遂に判断が下る。
まず言っておかなければならないのは、本当に被告側がクズ。クズだらけで虫酸が走る。障害者の児童に対する性的虐待を教師がするっていうもうGO to HELL as soon as possible!って感じ。描写は抑えつつもそういうシーンがありますし、当然裁判でもそのような話が出ます。
苦手な人はご注意。
ただ映画としてはものすごく出来てます。裁判ものとしてもすごく面白いし、前半の何気ない伏線が決定的な証拠になったりと映画的なカタルシスは十分あります。
☆☆☆☆
78.嘆きのピエタ(2013)

法外な金利を付けて金を貸し、返せない時は容赦なく負債者の大怪我を負わせて障害者保険を受給させるという鬼畜な男。その男の前に突然母だと名乗る女が現れる。初めはまったく相手にしないが、執拗に付きまとう彼女を徐々に受け入れ、自分を捨てたことを罵倒しつつも次第に忘れていた母の愛情に惹かれていく。ところが、彼女がある日何者かに襲われ、姿を消した母を男は必死に探し求める。。。。
まあすごい映画でしたよ。衝撃的。
実は女のほうにはある秘密があって、そのことに男は最後気付くのですが、ラストの落とし前の付け方がもう。。。。。。。。。。。
もうねすごいの。
マジかっていうか。最初こいつなにしてんの?って思うんだけど、あるセリフを思い出して「え、あれやんの?」ちがうよそれ比喩だからーーーーーーーーーーーーって!!
もうそのまま映画が終わるから後味がもうグッチャグチャ。血の味しかししないみたいな。
☆☆☆☆
79.ハングオーバー(2009)

ハングオーバーは二日酔いという意味です。結婚式の直前に男友達だけでハリウッド旅行に飛び出した4人の男たち。豪華なホテルに着いてさあ街に繰り出そうとホテルの屋上で景気付けの乾杯をするも、そこから記憶は飛びに飛んで、気づけばホテルの部屋で爆睡。部屋は散らかり、虎はうろついてるし、歯はないし、見知らぬ赤ん坊がいるし、花婿になる仲間の1人が行方不明。そいつを探そうと見知らぬ赤ん坊を抱えて失った昨日の記憶を辿る旅が始まる。。。
まあ、面白かったですよ。お酒の席で隣の見知らぬ人がオススメしてくれたので鑑賞しました。今ちょうどこれの3がやってるらしくてね。
ただツッコミどころは結構多くて、気になってしまうとせっかくの面白いシーン少し覚めてしまったところがありました。マイク・タイソンの件はどう考えてもいらないしなあ。
ただ登場人物たちはいずれも魅力的で愛すべきバカどもだと思います。
とはいえ本人たちはすごく楽しそうなので、どなたか結婚の際には是非こういう男旅を企画しよう。
☆☆☆
80.マイレージ・マイライフ(2009)(2回目)
Up in the Air

主人公のライアン(ジョージ・クルーニー)は解雇の宣告人。企業が従業員を解雇したいときに雇う専門のコンサルタントで訴訟を起こさせないようにクビを告げる仕事です。アメリカ中を常に飛び回り英題の通り空の上に住んでいます。実生活はないに等しく、家族もなく、人間関係も希薄。ただ仕事をし、空の上にいることが誇りでそれが自分の人生だと考えている。ところがある女性との出会い、妹の結婚式、そして会社側の方針変更などにより自分の人生に対して疑問を持ち始め。。。
いい映画ですよ。名作とまではいかないと思うけど。
2回目を見て、ようやく「こういう映画なんだな」ということが分かりました。
☆☆☆
81.マイティ・ソー(2011)

北欧神話に出てくるオーディンが治める王国アスガルド。彼が息子にソーに王位を授けようというその時に王国内に敵国のヨトゥンヘイムから侵入者が訪れる。ソーは怒りに任せてヨトゥンヘイムに報復を仕掛けるが勝手な行動がオーディンの逆鱗に触れ、ハンマーと力を奪われ地球に追放となる。地球で見つけた仲間とともにハンマーを探し、追っ手からの逃走などをする中で自信の愚かさを認め、成長を遂げる。
特にマイティ・ソーに興味が有るわけではないのだけど、とりあえずアベンジャーズ流れのマーブルヒーローものはひと通り見ておこうというわけでこれが最後の作品となりました。
アイアンマン、キャプテンアメリカ、ハルク、そしてソーです。数年前から独立した世界観だったマーブルヒーローの主人公たちを一つの映画の中で集結させる通称アベンジャーズ計画は実施されており、これらの映画の中と必ずエンドクレジットの後にはニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が出てきて、アベンジャーズ計画を匂わせています。
なかなかこういう壮大な試みってのもないものでどのシリーズも安定のクオリティです。実際このソーが一番下のような感じましますけどね。
あまりかっこいい戦闘シーンがなかったのが残念。
あとソーのアスガルドでの仲間たちが異様にしょぼく見えてどう考えても足手まとい。その中になぜか浅野忠信が出ているのだが。バトルシップではもうちょいいい役になってたので安心です。
☆☆☆